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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
4章 子爵から伯爵になる

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獣人族の里

新たに評価をくださった方、ありがとうございます!

さて、次は獣人族の集落に向かうようだ。


「では、行きましょう。彼等も、ハーフエルフと同様に人族を憎んでいます。ただ、強者には一定の敬意を払います。おそらく、決闘を申し込まれると思うので準備をしておいてください」


「はい、了解です。うーん、誰が行くかな?彼等は、肉弾戦が良いんですよね?」


「ええ、武器や魔法は卑怯だと言います。まあ……そちらからしたら、こっちが卑怯だと思いになるでしょうが」


「あー、まあそうですね。爪や牙がありますもんね。さて……イージス!」


イージスが馬車を降り、駆け寄ってくる。


「はい!団長、お呼びですか?」


「ああ、次の獣人族の集落で決闘が起きると思われる。しかも、武器無しの肉弾戦だ。お前に任せたい。いけるか?」


「ようやく、お役に立てそうです!ええ、オイラにやらせてください!」


「そうか、ありがとう。俺は、お前なら引けは取らないと思う。お前の力を、俺に見せてくれ」


「はい!任せてください!おーし、やるぞー!」


「おいおい、団長。こいつで、大丈夫か?」


「ん?アテナか。くく、心配なら心配と、素直に言えばいいのに」


「な、なにを言ってるんだい!?アタイは、別にこいつの事なんざ心配してねえし!ただ、鈍臭いからヘマをしないか心配なだけだ」


「はいはい、そうゆうことにしておこう」


「うう、アテナさん。鈍臭いって言わなくても……」


「ほら!男がウジウジしてんな!いいか!負けたら承知しねえからな!?」


「ほら、イージス。アテナも応援するってよ」


「はい!それさえあれば百人力です!頑張ります!」


「……アタイは応援するとは言っていないんだけど。まあ、しゃーなしだな。今日のところは応援してやるよ」


「くく、相変わらずだな。お前達は」


「団長……そんなに、後ろから射抜かれたいかい?」


「わかった、わかった。もう言わん。さて、行こうか」


そうして、進む事5、6時間くらいが経った。


外が暗くなってきたので、野宿をすることになった。


「ユウマ、ちょっと良いですか?」


「ん?どうした、ホムラ?」


「いえ、その……ワタクシなにもしていませんわ」


「……気付いてしまったか。もうちょっとは、いけると思ったんだが」


「ちょっと!?どうゆうことですの!?」


ホムラは勢いよく、俺の肩を揺さぶってくる。


「わかった、わかったから、落ち着け」


「うー!初めから期待されていないのは、わかっていましたけど……」


「いや、これで良いんだよ。お前は、一応国王様の代理で来ているんだ。それに継承権こそないが、あちらからしたら王族と見なされるだろう。だから、軽々しく喋らないほうが得なんだよ」


「……そうゆうものですの?すみません、ワタクシったら何も知らずに」


「まあ、そうゆうのをしてこなかったもんな。冒険者一本だったもんな。公爵家はどう考えていたのですか?ノインさん?」


「おや、お気づきでしたか?お嬢様の、滅多に見られないデレを眺めているのを」


「ノイン?いい加減に怒りますわよ?」


「はい、ではこの辺で。まあ、皆様お嬢様に甘いですからね。そうゆうことはさせてきませんでした。とりあえず、幸せに過ごしてくれれば、それだけで良いと」


「それは、公爵家としては恵まれてますね。では、やはり養子を?」


「ええ、カロン様が有力候補でした。第二王子ロナード様は微妙な人ですし」


「なるほど……確かに話した感じだと、カロン様は賢い方でした。ロナード様は脳筋との噂ですが?」


「ええ、あっています。なので、任せられません。人柄自体は悪くないのですがね」


「そうゆうことですか……まあ、今はここまでにします。とりあえず、任務を遂行します」


「ええ、それで宜しいかと。まだ、公爵家全体として認めた訳ではないので」


「はは、でしょうね。では、可愛いお嫁さんを貰うために頑張りますか」


「おや?お嬢様が照れていらっしゃいます。さすがは、ユウマ殿」


「……ワタクシは、なにもいっていないわ」


「ですが、お顔が真っ赤ですよ?」


「もう!……ワタクシは、寝ますわ。おやすみなさい」


「ノインさん、中々良い趣味をお持ちで」


「ええ、私のライフワークです。ユウマ殿には感謝しております」


「返答に困るのだが……まあ、いい。俺も寝ます。おやすみなさい」


「ええ、おやすみなさいませ」


うーん……優秀だが、変わった人だ。

俺に(ぎょ)しきれるか?

まあ、そうなったらやるしかないか。


こうして、夜は更けていった。



▽▽▽▽▽▽



夜が明けて、進みだして4、5時間が経過した。


俺達は、獣人族の集落に到着した。


「さて、まずはどうしたらいいですか?」


「そうですね……ここは、私が行きましょう。彼等は、鬼人族には敬意を払っていますから。いきなり、人族が行ったら暴動が起きるやもしれないですから」


そう言うと、ゴラン殿は集落に向かっていった。


そして、すぐに戻ってきた。


後ろには、2メートル近い獣人族がついてきている。


獣人族は王都でも見たことはある。

どこでも変わり者はいるようで、冒険者として活動している奴もいた。

だが、こいつは見たことない。

ゴラン殿に引けを取らない身体つき。

身体を覆う、フサフサの黄色の毛と尻尾。

おそらく、最強と言われる虎の獣人族だろう。

これは、強いな……。

イージスじゃ厳しいか?


「ユウマ殿。こちらが獣人族の長であるオルガ殿です」


「どうも、初めまして。ユウマと申します」


「ああ……ゴラン殿が頼むから、仕方なくきてやった。我が集落に入りたいなら、決闘が必要だが?」


「ええ、では是非。こちらも、おいそれと簡単に引き下がるわけにはいかないので」


「ふむ、良い返事だ。俺にもビビらないか。中々の強さを感じる……闘うのは、お主か?」


「いえ、俺は剣士なので。ここにいる、イージスという男が闘います」


「オイラがやります!」


「ほう、良い身体つきだ。よし、広場に行こう。いきなり襲いかかることはないから、安心しろ」


どうやら、ゴラン殿がいるおかげか、思ったより悪くない感触だ。


俺達は、無駄口を叩く事もなくついていく。

そして、住居がない場所まで来た。

そこには、獣人族がわんさかいる。

誰も喋らず、俺達を見定めている様子だ。


「よし、エルバ!お前が相手をしろ」


どうやら、オルガ殿ではないようだ。

出て来たのは、オルガ殿を一回り小さくした感じの、虎の獣人だ。


「おう、親父。手加減しなくていいんだな?」


「ああ、殺さなければいい。イージスとやらもいいな?」


「はい!大丈夫です!」


イージスとエルバ殿は中央で向かい合う。

こうなったら、あとは見守るだけだ。


「では、行くぞ!人族よ!」


「オイラはイージスだ!行きます!」


2人はそのまま駆け出し、体当たりをする。

そして、膠着する。

うん、俺じゃなくて正解だな。


「うぐぐ!動かん!やるな!」


「お、オイラだって、負けられない!」


2人は、一度距離をとる。


「はは!パワーは中々だ!では、次は拳で語り合おう!」


「望むところです!」


2人は再び接近し、拳で殴り合う!

顔面、腹、胸となんでもありだ。

静寂の中、殴り合う音だけか響く。


ドカ!バキ!ドス!


「ゼェ、ゼェ、俺とここまでやり合えるとは……。親父以外じゃ初めてだ」


「はぁ、はぁ、そっちこそ。これでも単純な殴り合いで負けたことは、数えるくらいしかないのに」


「ほう?人族にもそんな強者が?……やはり、親父殿の言う通りか。世界は広いのだな」


そう言って2人は、示し合わせたかのように、体当たりの構えをとる。


「ふ、やはり最後はこれでなくてはな。行くぞ!()()()()とやら!」


「ええ!オイラも行きます!エルバ殿!」


そして、2人は駆けだす!

さらに、最初よりも速いスピードで衝突する!




2人は、止まったまま動かない。

だが、次の瞬間、エルバ殿が崩れ落ちた。


「どうやら、決着がついたな。勝者は、人族のイージス!皆の者!見たか!勇敢なる人族を!人族を憎むなとは言わん!だが、力を示した者には、敬意を表するのが獣人族の掟だ!彼等を、集落に滞在させようと思う!賛成という奴は、声を上げろ!!」


「「「「「ウオオオオオオ!!!!」」」」


「よし!では、人族の者達よ!歓迎する!ようこそ、獣人族の集落へ!」


ふぅ、どうやら上手くいったな。

はは……イージスは立派になったな。

もう、誰もお前を役立たずだなんて思わないさ。


後は、ヴァンパイア族と鬼人族か……。


ここからは、俺の仕事だな。

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