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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
4章 子爵から伯爵になる

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エリカの実力

別の作品も、宜しかったらご覧ください。



さて、いよいよ2日前だなと思いながら、俺は部屋で作業をしている。


すると突然、扉がバーン!と開き、エリカが入ってくる。


「おいおい、ノックぐらいはしてくれ。どうした?」


「お兄ちゃん!頼みがあるの!わたしと戦って!!」


おいおい。

叔父上といい、妹といい、いきなり戦えだな。

……意外と似ているのかもしれんな。

エリカも、ああなってしまうのか?

剣を教えたのは間違いだったか?


いや、いかん。

それでは、親父や兄貴と一緒だ。

考えの、押し付けになってしまう。

エリカが、自分で習いたいと言ったんだ。

なら、やらせるべきだろう。

……たとえ、叔父上のような、戦闘狂になっても。

俺の妹愛は、そんなことではブレない!


俺の、そんな葛藤など知らないエリカは、真剣な表情だ。

はぁ……仕方あるまい。


「わかった。わかったから、とりあえず落ち着け」


エリカは、恥ずかそうにソファーに座る。

多分だが、急に思い立ったのだろう。

そして、今更恥ずかしがっている。

やれやれ……可愛いやつだ。


「で、どうした?何故戦う?」


「わたしが、どれだけ強くなったか見て欲しいの!」


「ふむ。確かに、最近は見てやってないな」


もしかして、寂しいのか!?

ふ、可愛いやつだ。

仕方ない。

お兄ちゃんが、構ってやろう。


「それも、あるけど……学校の子達じゃ、相手にならないの」


俺は、一瞬頭が真っ白になった。



ん?どうゆう意味だ?

学校の子達じゃ、相手にならない?

まだ、三ヶ月のエリカに?

そんなに、レベルが低いのか?


「すまん、言葉の意味がわからん。詳しく、説明してくれ」


「あ、ごめんなさい。そうだよね、わたし先走っちゃった」


エリカは、考えをまとめている様子だ。

このまま、待つとしよう。



お、まとまったようだな。


「えっと……学校の訓練場で、ずっと1人で練習してたの。でも、カロン様に話しかけられてから、手合わせをしてくれる人が増えたの。全員男の子だけど。多分、叔父さんとお兄ちゃんの血縁者だと知られたのも大きいかも。そしたら、最近みんなが弱く感じてきて……でもそれは、女の子だから手加減をしているのかと思って。だから、お兄ちゃんに確かめてほしいの!」


ふむふむ、そうゆうことか。

俺にもあったなぁ。

急に強くなって戸惑ったなぁ。

で、叔父上に挑んで、叩きのめされたなぁ。


で、今度は俺が叩きのめす側か。

辛いが、師匠の役目でもある。


「わかった。では、庭に行こう」


「お兄ちゃん、ありがとう!忙しいのに、ごめんなさい」


「ふ、気にするな。可愛い妹のためだ。こんなのどうでもいい」


「ん?前にも聞いたような?あれ?」


そうして、エリカと庭に出る。

もちろん、シノブはついてきている。

縁側には、母上やハルカ義姉さんもいる。


とゆうか、うちに住むことになったイージスとアロイスもいる。

2人とも準男爵になり、正式に我が家に住むことになったのだ。

これで、俺も安心してエデンへ行ける。

アロイスは信頼できる男だからな。


みんなは、黙って見ている。

ふむ、エリカの真剣さが伝わっているようだ。

俺も、それに答えなくてはな。

心を鬼にして、叩きのめす!


2人で、木剣を持って向かい合う。


「さて、エリカ。どこからでもかかってこい。俺を殺すつもりでだ」


「え!?……わかりました。行くよ!お兄ちゃん!」


な!?思ったより速い!?

だが、俺はそれを余裕で避ける。

たが、中々の速さだ。

ちょっと驚いた。


エリカは続けて、剣を繰り出してくる!

俺は躱し、あるいは弾き、一太刀も入れさせない。


「どうした、エリカ?そんなものか?」


「うー!一太刀も当たらない!」


はは、どうやら負けず嫌いのようだな。

おそらく、こちらが本来のエリカなのだろう。

……随分、我慢させてしまったな。

いかんいかん、今は甘さは捨てろ。


「じゃあ、こっちから行くからな。しっかり受けろよ?」


俺は、3割程度の実力に固定する。

そして、エリカに向かい木剣を振るう!

エリカは、一生懸命に受け止めている。

ふむ、エリカは受け止めるの上手いな。

きちんと、力を受け流している。


だが、疲れが見えるな。

この辺までだな。


「どうした?もう疲れたか?」


「うー!まだ大丈夫だもん!」


「くくく、いい威勢だ。叔父上もこんな気持ちだったのかな」


「ん?どうゆうこと?」


「いいや、気にするな。嬉しいってことだ。では、最後に思いっきり、叩き込んでこい」


「うん!わかった!……行くよ!」



エリカは走ってきて、木剣を両手持ちにし、振り上げながら跳ぶ!

そして、そのまま俺に振り下ろす!


俺は、一瞬で判断した。

これは、エリカの木剣が折れるな。

仕方ない、痛いが我慢だな。

折れた破片が当たったら大変だ。


なので俺は、素手で受け止める!

バシィィ!!と手に衝撃が走る。

お!?中々の威力だ!


「お、お兄ちゃん!?なんで!?」


「イテテ。いや、木剣で受けたら、お前の木剣折れちゃうからな。危ないだろ?」


「避ければいいのに!?腫れてるよ!?」


確かに、手を見ると腫れていた。

うん、成長したな。

とゆうか、強いな。

これじゃ、学生は相手にならないな。


「お前の気持ちの込めた一撃だ。避けるわけにはいかない。ほら、教えたろ?」


「お兄ちゃん……ありがとう。うん、やってみる!えーと、この者の痛みを癒せ!ヒール!」


俺の手が、暖かいものに包まれる。

うん、きちんと発動している。

即効性はないが、良いヒールだ。

痛みが、引いていく。


「よし、良いヒールだ。サボらずにやっていたようだな?」


「えへへ!褒められた!うん、毎日苦手だけど練習したよ!」


「剣の腕も良い。確かに、そこらの子供じゃ相手にならんな」


いや、実際才能的には相当高いぞ?

うーん……それが良いのか、悪いのかはわからないが。


「本当!?お兄ちゃんみたいに強くなれるかな!?」


「おいおい、どこまで強くなりたいんだ?」


「わたしは、カロン様が好きなの!でも、わたしにできることってなんだろう?って。そしたら、カロン様が剣が弱いって言っていたから、わたしが守りたいって思ったの!」


なんと……カロン様、男としてどうなのと思うが、王族だし普通か。

ふむ……冷静に考えれば、そこまで悪い話ではないか。

何より、俺が嬉しいしな。

誰かを守るために、強くなりたいっていうのが。


「なるほど。では、王族の妻として、護衛として、生きていきたいということだな?」


「……正直、そこまではわからないけど。守りたいと思います」


「お前の考えはわかった。まあ、伯爵家になったから障害はないしな。では、シノブ」


「はい?どうしました?」


「俺がいない間、護衛としての心構えや、その他を教えてやってくれ」


「良いですよー。その代わり、厳しいですよ?」


「ああ、それで頼む。エリカもいいな?」


「はい!シノブさん!よろしくお願いします!」


「ふふふ。未来の妹よ、ついてこれるかな?」


「お姉さんについていきます!」


「いや、どうゆうノリだよ」


こうして、エリカとの模擬戦は終わった。


シノブとエリカは、わちゃわちゃしているので、放っておこう。


俺は、縁側で見守っていた人達に、近づいていく。


すると、母上が複雑は表情で座っている。

まあ、無理もない。

娘が強くなりたい!だからな。


「母上。複雑でしょうが、見守りましょう。あの子が、初めて自分で決めたことです」


「ユウマ……そうですね。女の子としてどうかとは思いますが、散々我慢してきたあの子が決めたことですものね。わかりました。私も応援しましょう」


「ええ、しかし親父や兄貴が生きてたら大変だったな」


「え?どうゆうことかしら?ユウマ」


「あー……兄貴よりは、間違いなく強くなります。下手すると親父よりも」


「え!?……そこまでなの?」


「はい、おそらくは。どうだ、アロイス、イージス」


「へい。まるで、団長のガキの頃のように見えやした」


「オイラにも、そう見えました!」


「戦いを専門とする、貴方達がいうならそうなのね……」


「ええ。本来なら、目覚めることなく終わっていたでしょう」


「でも、何故急に強くなったのかしら?」


「それは、簡単です。目指すべきものを見つけたからです。自分はこうなるんだ!と定めた者は、飛躍的に伸びます」


「そう……。なら、良いことですね。それが剣なのが、母親としては複雑だけど」




こうして、エリカとの模擬戦は終わった。

俺は、複雑だけど嬉しかった。

エリカが、自分で決め、行動したことが。


寂しいけれど、成長を喜ばないとな……。


俺は、そう思った。

少しでも興味を持った方、続きが気になるという方。


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モチベーションが上がり、やる気がでます!

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