表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/117

クラン白き風と話し合い前半

今現在この大陸には6つの国がある。


まず宗教国家セントアレイ、魔法国家ウィンドル、騎士の国トライデント、亜人国家エデン、州郡国家バルザック、そして我が剣の国デュランである。


そしてその6つの国すべてに存在するのが国とは別の独立した組織の冒険者ギルドだ。


ギルドには12歳から登録できる。ランクがあり上から一級から十級そして特例として特級がある。


そこで国や貴族や住民から依頼がきたら、冒険者ギルドが難易度を一級から十級に振り分ける。


それを掲示板に貼り付けて、それを見た冒険者は依頼書を持って受付にいくシステムだ。


そして依頼を何回かこなしてギルド側から昇格の試験を受けますか?と聞かれる。


それに受かればランクが上がっていく。


ちなみに依頼は自分のランク上下2つなら受けても良い。


依頼は多岐にわたり多くは魔物退治、護衛、荷運びなど。あとは採取、町の雑務などがある。


俺は13歳で家を出て、剣聖でもある叔父上シグルドのところに世話になった。


そして冒険者登録し、軍学校や教会に通いながらコツコツとランクを上げ7年で5級まで上げた。


いわゆる中級と呼ばれるランクである。これは冒険者一本ではない人にしては早い方だ。


ちなみに10~7が下級、6~4が中級、3~1が上級と呼ばれる。


俺は若造で5級ながら20名のクランの団長である。まあこれには色々訳があるんだが追々。


ちなみに10人未満がパーティーでそれ以上がクランと呼ばれる。


そんなことを考えながら俺は隣に稽古場付きの冒険者ギルドの前までたどり着いた。


俺は中に入りお金を払うことで利用できるクラン専用の部屋に行きドアを開けた。


「すまん、待たせた。全員揃ってるか?揃ってるなら先に話しときたいのだが」


厳つい風貌で、30歳の副団長のアロイスが答えた。


「へい、全員揃ってるですぜ。野郎ども!団長から大事な話があるからよく聞け!」


すると皆それぞれの場所につき耳を傾けた。


「皆、それぞれ忙しい中よく集まってくれた。まあ長々と話してもしょうがないんでささっと言うと、知らない奴もいるが実は俺は男爵家の次男でな。それで此度の戦争に於いて親父と兄貴が亡くなり急遽男爵家を継ぐことになった」俺は冗談に聞こえないように真面目に言った。


すると皆がざわついた。


「え?団長貴族だったの?」「まあ、そうなるよなぁ」「ふざけんなよ!」とかまあ色々だ。


俺は手を叩き「はい、静粛に。色々言いたいことはあるだろうがまずは俺の話を聞いてくれ。それでだなこの白き風をどうしようかと思ってな。冒険者をやめるつもりはないが流石に今までみたいには活動できないかもしれないし。解散するか、事情を前から知ってるアロイスに団長を継いでもらうか、もしくは今までみたいに活動できないがこのまま俺が団長やるかだな」


すると皆それぞれ顔を伏せ考えだした。


俺は皆の顔が上がるまで待ち、言った。


「ちなみにこの時点でやってらんねえってやつは遠慮なく言ってくれ。原因は俺にあるからそれで責めたりこの後関係が悪くなったりすることはないし、俺の懐から少しだが金も出す」


俺がそう言うと半分以上の12人ほどが席を立ち、言った。


「悪いが貴族は嫌いでね」「成り上がれると思ってここ入ったんでね」「けっ、貴族の道楽に付き合ってらんねえよ」とそれぞれ言い部屋から出て行った。


アロイスが、おい!お前ら!と叫んだ。


「アロイス。いいんだ。悪いのは俺だ」


「そうかもしんないっすけど、あいつら団長の回復魔法に何度命を助けてもらったと思ってるんだ!」


俺は「しょうがないよ。やつらだって生活があるだろうし、俺の回復魔法目当てで入ったやつもいるし」


俺は軽くため息をつき「とはいえ残ったのは初期メンバーの6人と新人2人か」


「それでお前らはこれからどうしたい?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ