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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
3章 準子爵から子爵になる

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サイドストーリー~エリカ~

新たにブックマークしてくださった方々、ありがとうございます!


お兄ちゃんが、準子爵になりました。


そのことにより、女子からの嫌がらせが減った気がする。


そんなある日、わたしはお母さんに呼ばれた。


「お母さん、どうしたの?」


「エリカ、大事な話があります。座りなさい」


お母さんは、怖い顔をしていた。


「う、うん。わかった」


「単刀直入に言いましょう。貴方は第3王子カロン様に恋慕していますね?」


ああ、やっぱりバレちゃったか。

お母さんの前でも、会話してたもんね。


「……うん。身分違いだから諦めようと思っていたんだけど……」


「まあ、普通はそうなるわね。でも状況は変わってきましたね?」


「そうなの!お兄ちゃんが、頑張って昇進したから、嫌がらせも減ったし」


本当に、お兄ちゃんには感謝しかない。

わたしは、お兄ちゃんに何も出来ていないのに……。


「ええ、ユウマはとても頑張っていますね。ユウマは優しい子。本来なら戦いは向いていないはず……本人の才能とは別として。でも、私達のためにも頑張ってくれています」


「うん、わかるよ。お兄ちゃんが、本当は誰も傷つけたくないこと。自覚はなさそうだけどね」


「そして、ユウマは黙っていますが……おそらくは、我が家は子爵に上がることになるでしょう」


わたしには、お母さんが何を言っているのか、一瞬わからなかった。

言葉の意味自体は、わかったけれども。

頭の理解が追いつかなかった。


「……どうゆうこと?」


「まあ、そうでしょうね。色々政治の世界は面倒なのよ。ユウマは多大な戦功を得た。おそらく、いきなり子爵に上がるくらいの。でも、それをよく思わない人もいるのよ。なので、一先ずは準子爵になったのだと思うわ」


お母さんの話を聞いて、なるほどと思った。

妬みと嫉妬が凄いって、カロン様も言っていた。


「大変な世界なんだね。これからお兄ちゃんは、そんなところでも戦うんだね」


「何を他人事みたいなこと言っているの?ここからが、本題です」


「ふえ?どうゆうこと?」


「子爵ともなれば、失礼ながら第3王子となら結婚できる可能性がありますから」


一瞬、わたしは頭が真っ白になった。

そして、言葉の意味を理解し、動揺する。


「け、け、結婚!?誰が!?」


「カロン様と貴方よ」


お母さんは、物凄く冷静に言った。


「え!?で、でも婚約者いるし……」


「それについては、今は考えなくていいわ。あちらも、色々と事情がありそうだし。私は、貴方の気持ちが聞きたいの。諦めるにしろ、諦めないにしろ、辛いことは沢山ありますから」


「わたしは……」


「すぐにとは言わないわ。ただ、知っていて欲しかったのよ。そうゆう可能性もあるということを」







わたしは、気がつくと外を歩いていた。

お母さんから言われたことを考えるうちに、出てしまったらしい。


「結婚………わたしとカロン様が?いやいや。そもそもわたしみたいのじゃ、カロン様がお断りだよね」


「でも、もしもそうなったらどうなるの?わたしは何をすればいいの?」


そんなことを考えていると、我が家を覗いている人物を発見した。


むむ、フードを深くかぶった怪しい人がいる。

ここは、外周だから警備の人もいない。

どうしよう?知らせたほうがいいかな?

でも、悪い人じゃなかったら可愛そうだし……。


すると、その人物はわたしに近づいてきた!

わたしは叫ぼうとしたが、近づいてきた人を見て、やめた。

明らかに、か弱い女性に見えたからだ。


「あ、あの!すみません!ここのお宅の方ですよね!?」


「え、あ、はい、そうです」


「ご、ごめんなさい!怪しいですよね!?ちょっと待ってください!」


そう言って、女性はフードを外した。

すると、ビックリ!

中から、とびっきりの美少女が出てきた。

歳は多分16~18くらい?身長は160ないくらい?

緑色の髪と緑色の眼をしていて、可愛らしいタイプの女性だ。

スタイルもスラっとしている。

ただ、どこかで見たような顔をしている。


「こ、これで怪しくないですよね?大丈夫かなぁ?」


「え、ええ。大丈夫です。とりあえず、そこに座りますか?」


「あ、はい!ありがとうございます!」


わたしは、なんだが可愛い人だなと思った。

わたしとは正反対で、守ってあげたいタイプ。


そして、2人で並んだ状態で、近くのベンチに座る。


「えーと、わたしの家を覗いていました?」


「あ、ごめんなさい!気味が悪いですよね?」


「あ、いや……まあ、少しは」


「うう、そうですよね」


女性は泣き出しそうだ。

なんか、年上に見えるのに、年下に見えてきた。


「だ、大丈夫ですよ!少しですから!」


「ふふ、話に聞いていた通りだわ。貴方は良い子ね」


ふえ?どうゆうこと?


「わたしのこと知っているんですか?」


「はい。誰とは言えないですけど、貴方と親しい人に。ただ、今は聞かないでくれると助かります」


「……わかりました。お兄ちゃんが言っていました。人にはそれぞれ事情があるから、無理に聞いてはいけないって」


「ふふ。噂に聞く新進気鋭の貴族、ユウマ様ですね。評判通りに素敵な方のようね」


「はい!お兄ちゃんは、世界一カッコイイです!」


わたしは、お兄ちゃんが褒められたことが嬉しくて、大声をだしてしまった。


「ふふ、そこも聞いてた通りね。兄弟仲良いと」


「あのー……嫌だったらいいんですけど、覗いてた理由は言えますか?」


「……その前に聞いても良いですか?」


「え?良いですよ」


「私の髪と目の色……変じゃない?」


「え?わたしは綺麗でいいなと思いますけど……確かに珍しいですね」


「ふふ、良かった。そうなの。よく気味が悪いと、陰口を言われたわ」


「む!それは良くないです!言うなら、正々堂々じゃなきゃ!」


「あら?面白い子でもあるのね。それで、質問の答えだけど……貴方のお家に、わたしの好きな人が住んでいるの」


わたしは、なるほどと思った。

それなら、仕方ない。

たが、そこでわたしは気付いた。


「お兄ちゃんは、もう2人いるからダメですよ!?お姉さんは2人までです!」


「え?……ああ、普通はそう思うわね。違うの。その、あの……シグルド様なの!」


その時のわたしの感情をなんと表したらいいだろう?

あの叔父さんにこんな可愛い子が!?という驚き。

あの叔父さんにも春が来た!?という喜び。

あの叔父さんが恋愛!?という笑い。

とにかく、ごちゃ混ぜになった。


「そ、それは中々難しいですね。叔父さんは酒と、戦いが恋人ですから」


「ええ、知っています。相手にもされてないです」


「ちなみに、どこがいいんですか?」


「わたしの髪と目を綺麗だなって言ってくれたのです。初めてでしたわ。わたしの身分や家柄以外を見てくれた殿方は」


「へー……あの叔父さんがそんなことを。意外です。でも、確かに嬉しいですよね」


わたしも、カロン様に黒髪褒められて嬉しかったもん!


「ええ!そうですよね!?あ!いけない!こんな時間に。帰らなくては……そういえば、名乗ってませんでした。私の名前はサユリと申します」


「あ!わたしも黙って出てきたから、帰らなきゃ!あ、そういえばそうでした。わたしの名前はエリカです!」


「ええ、知っています。あのー……よろしかったら友達になってくれませんか?」


「え!?わたしですか?嬉しいです!女の子の友達いないんです!」


「あら?奇遇ですね。私もいないの。ではよろしくお願いします。では、ここの家にお手紙を送りますね」


「こちらこそ、よろしくお願いします!お手紙待ってます!」


そうして、サユリさんは去っていった。


えへへ!年上だけど友達ができた!


さっきまでの悩みが、飛んでいくほどに、嬉しい気持ちでいっぱいになった。

少しでも興味を持った方、続きが気になるという方。


お手数ですが、ブックマークと下の方にある☆を押してくれると嬉しいです!


モチベーションが上がり、やる気がでます!

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