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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
3章 準子爵から子爵になる

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襲来!スタンピード!

新たに評価をくださった方、ありがとうございます!やる気がでます!

その一言にギルド全体が騒ついた。


皆が何が起きたのかわからず不安な表情の中、1人の声が響いた。


「はい!皆さん!落ち着いて!ギルドマスターのカナエです。では、そこの男性。詳しく聞いてもいいですか?」


「は、はい!えっと、今、街道からこの街出身の商人が逃げるように駆け込んできて、もうすぐゴブリンやオークの大群が来るって!」


「なるほど、わかりました。皆さん!これは非常事態です。ギルドマスターの名において特例法を発動します!緊急依頼として、いつもの倍の貢献度と報酬を用意いたします!」


俺はさすがギルドマスターだと思った。この状況で落ち着いて的確な判断ができるとは。


ちなみに特例法とは、基本的にギルドは街の防衛などには参加しない。冒険者とは命あっての物種だし、そうゆうのは国の管轄だからだ。


ただ、街が危機に陥るような状況のみ、特例法として防衛に参加をすることができる。


もちろん逃げるのも自由だが、その分のペナルティは大きい。


それに逃げてどこに行くという、問題もある。


逃げきれればいいが、捕まれば悲惨な目にあうのは確実だ。


それなら皆で協力し、防衛した方が結果的に生き残る可能性も高い。


それになにより、貢献度と報酬が倍というのは魅力的だしな。


さらに国からも報酬がでる。


俺がそんなことを思い出していると、カナエさんに話しかけられた。


「ユウマ殿・・・申し訳ないのですが・・・」


「いえ、大丈夫です。もちろん、参加させていただきます。貴族としても冒険者としても」


「ええ、もちろんでさあ。俺も参加しますぜ!」


「お2人とも・・・ありがとうございます!ここには5級までしかいないので心強いです!」


そう言って俺達に頭を下げた。


「頭を上げてください。これは恐らく、貴族の不始末でもあります」


「やはり、そうゆう事だと思いますか?」


「ええ。ゴブリンとオークですから。それを従えるのはオーガでしょう。ここはウィンドルとの国境とは遠いですし」


「やはり、そう思いになりますか・・・でも確認はきちんとしたはず」


「いえ、そうとは言えません。何故なら見たのは商人と兵士であって、専門家ではありません」


俺がそう言うと、カナエさんはしまった!という表情をした。


「そうでした!これは私のミスです!複数の人が確認したということで安心していました・・・」


「まあ、過ぎたことは仕方がありません。今はどう乗り切るかです。指示に従いますから、好きなように使ってください。もちろん、無茶なのは嫌ですけど」


「ユウマ殿・・・本当に良い意味で貴族らしくない方ですね。わかりました。では有難く使わせていただきます」


俺達がそんな会話をしていると、シノブ達がギルド内に入ってきた。


「団長、馬は街の厩舎(きゅうしゃ)に預けてきましたよー。もちろん、参加ですよねー?」


「おう、シノブ。ありがとな。もちろん参加だ。アテナとイージスもいいな?」


「はい!もちろんです!ここで止めないと故郷が危ないですから!」「ああ!アタイも手伝うさ!」


「と、ゆう訳で3級4人と4級1人です。どうしますか、カナエさん?」


「皆様、ありがとうございます!では話し合いをするために、すぐに領主の館に参りましょう!」


俺達はそのまま、領主の館へ向かった。


そして門には誰もいなかったので、カナエさんが大声で言った。


「ギルドマスターのカナエです!話し合いがしたいのですが、責任者の方はいますか!?」


すると年齢50歳ほどで、身長190くらいの大男が現れた。


俺はこんな状況下だが、アロイスが歳とったらこんな感じだなと思った。


「俺が、たった今決まった責任者のバラルだ。とりあえず入ってくれ」


俺達は嫌な予感がしつつも入っていった。


そして会議室らしき部屋に通されたが、肝心の領主の息子達が見当たらない。


「さて、疑問に思っているだろうから言う。先程、領主一家は制止を振り切り逃げ出した。すまない。犠牲を払ってまで止める事が出来なかった」


はあ、嫌な予感的中。


「なんと言う事・・・街を守るべき領主が誰よりも先に逃げ出すなんて・・・」


「ああ、本当にその通りだ。祖父のダンカン様の時はこうではなかったのだがな。やはり早くに亡くなられたのが痛かったな。息子の教育ができず、ろくでもない奴になった。そして、その息子2人も父親に似たしな」


ギルドマスターが放心しているようなので、俺が話を続けた。


「あの、貴方はどうゆう関係の方ですか?」


「俺は祖父のダンカン様に仕えていた者だ。現在の肩書きは守備隊長だ。そういうお前は貴族だな?」


「これは失礼しました。私の名はユウマ-ミストル。準子爵です。ただ今回は冒険者としてきていますので、そこは気にせずに」


「ほう、これは失礼した。どうやら馬鹿領主一家とは違うようだ。他の連中は黙っているが、あんたがリーダーなのか?」


「ええ、俺が団長です。冒険者ランクは3級なのでご安心を。連れも3級と4級ですし」


「な!?3級と4級だと!?すまないが、信じられないから見せてもらっても?」


俺達はそれぞれ紋章を見せた。


「ははは!こいつは良い!もう駄目かと思ったが、まだ天は俺達を見放してはないらしい!いや、疑って悪かった!」


「いえ、当然の疑問でしょう。どう見ても若いですから」


するとカナエが気を持ち直したようだ。


「ユウマ様、バラル様。申し訳ありませんでした。もう大丈夫です」


「いえ、仕方がないですよ。まさか領主一家が真っ先に逃げ出すとは思いませんよ」


「ああ、此奴の言う通りだ。じゃあ、この7人中心で話し合うか」


ちなみにバラルさんが、商人が駆け込んできた時点で、王都に早馬を出してくれていた。


中々仕事ができて、信用できそうだ。


そうして、7人で話し合いが始まった。時間も限られているので、簡単な事だけだが。


まず、門が2つある事。平民用、貴族用だな。


なので二手に分かれて防衛をすること。


貴族用の方に俺、アロイス、シノブ。


平民用にイージス、アテナ。


もしイージス側にオーガがでたら、足の速いシノブが急行する。


カナエさんが、状況に応じて冒険者を振り分けて指揮する役目だ。


バラルさんは、全体の兵士の指揮や振り分ける役目だ。


そしてオーガが確認出来たら、状況を確認し倒せそうなら倒す。


無理なら王都の救援を待つ。


ただその場合は、早馬が深夜に着き、深夜は準備できないので翌朝になり、そこから半日かけて準備をし、出撃するので最低でも1日以上はかかるな。


「ところでバラルさん、オーガの死体はどこですか?確認したいのですが」


「あ?時間はあんまねえぞ。まあ、いい。あれならこっちだ」


俺達はオーガの死体がある所に案内された。


まず思ったことは小さいなということだ。


「団長、どうやって倒したのか疑問でしたけど、どうやら弱い個体だったようですねー」


「ああ、そのようだ。すいません、バラルさん。では行きましょう」


俺は門の前で、別行動になるイージスとアテナに声をかける。


「さて、イージスとアテナ。別行動になるが死ぬんじゃないぞ?」


「はい!まだ何も恩返しできてないのに死ねません!」「アタイを誰だと思ってるんだい!?」


「ああ、そうだな。お前達なら安心だ。では、また後でな!」


俺は、アロイスとシノブを連れて貴族用の門へ向かう。


そこには住民が押しかけていた。


領主一家はどこ行ったんだ!?とか。他の貴族もいないぞ!?とか。俺らを見捨てたのか!?とか。


まあ、当然の怒りだな。貴族とは民の税金で生きている。そして貴族は民の安寧の暮らしを守る。


そういう関係のはずなのだが、最近の貴族は腐っているようだ。


俺は有らん限りの力を込めて言葉を発した。


「全員、注目ぅぅぅ!!!!!」


そうすると皆が一斉にこちらを向いた。


「俺はユウマ-ミストル!!爵位は準子爵!!冒険者ランク3級の者だ!!ここの防衛を任されることになった!!皆協力してほしい!!そして市民の方々!!不甲斐ない貴族に代わり、謝罪をする!!本当に申し訳ない!!」


全員が驚いた表情だ。まあ、無理もない。


「あ、あんたも貴族なのか!?俺達を見捨てて逃げないのか!?」


1人の男性が話しかけてた。


「ああ、俺は逃げない!守るべき民を見捨てる奴など貴族ではない!市民の皆様!ここにいては危険なので家の中へ!俺は力の限りを尽くして貴方達をお守りします!」


「おお、貴族にもあんなお方が」「ご立派な方もいるんだ」「若いのにすごいな」


そうして押しかけてきた市民達をなんとか家に返した。


あれじゃ守れるものも、守れないからな。


「団長!お見事でしたぜ!」「団長!シビれましたよ!」


「はは、よせやい。照れるじゃねえか」


すると鎧を着た、30歳くらいの兵士が話しかけてきた。


「ご協力ありがとうございました。あの、貴方が指揮官ということですか?」


「ああ。こんな若造で不安だろうが、市民を守るために協力してくれ。頼む」


「いえ!こちらこそお願いします!先程の言葉に感激しました!まだそんな貴族がいたなんて!あ!すいません!申し遅れましたが、ここにいる中では、階級が1番上の男爵のスレイです!」


「何を言っているのですか?貴方も逃げ出さずにいる立派な貴族じゃないですか」


「いえ、私なんかは別に。ただここの市民の方々には大変お世話になっていて、見捨てることが出来なかっただけです」


「それこそ正しい貴族の在り方だと思います。こちらこそ、そんな方がいて嬉しく思います。一緒に協力して街を守りましょう」


「はい!よろしくお願いします!」


さて、これでとりあえず最低限の準備は整った。


どうなるかはわからないが、全力を尽くす!









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― 新着の感想 ―
[一言] 終わったら王様にチクって爵位剥奪してやったら良いよ!
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