指定依頼を受けて王都を出発する
ポイントが100を超え嬉しくなったので投稿します!
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あの突然の突撃訪問から2週間程経った日のこと。
俺は予定があるので、いつもより早く起きて仕事をしていた。
「あー!男爵の仕事に慣れたと思ったらこれだもんなー!」
「まあまあ、団長。わかっていたことじゃないですか」
「いや、そうだけどな。でもあと20日でエデンに行かなきゃならんから急がないと。これはアロイスに残すわけにはいかんし」
俺が今やっている仕事は、治安維持部隊に関することだ。
男爵の頃はただの一部だけの地域の担当だったのが、準子爵になったことで3倍の地域に増えた。
王都だけあってめちゃくちゃ広いから大変だ。
まずは東西南北の門がある。
そして貴族街、平民街、遊楽街、商店街、貧困街がある。
あとは外周の警備、街道の整備など。
主に治安維持部隊は下級貴族である、子爵から騎士爵の仕事だ。
俺は準子爵なので2番目に偉くなったので、それはもう大変だ。
ましてや子爵になったら統括者の1人になるからもっと大変だ。
ああ、冒険者稼業してたころが懐かしい・・・。
まあ、仕方ないので頑張りますか!エリカの為にも!自分の為にも!
そうして書類と格闘してから2時間ほど経ったころ、ようやくひと段落した。
「はぁー!疲れた!」
「団長、お疲れ様です。どうぞ」
「お、喉渇いてたんだ。ありがとな」
「いえいえ。じゃあ、行きますかー?」
「ああ、次は冒険者ギルドだな。忙しいが、急がないとな」
「ええ、後少しで3級ですから。まあ、私は2級になりそうですけど」
「お前の実力なら問題ないだろ?叔父上も太鼓判押してたぞ?俺は見てないが、奥の手を使った状態で模擬戦したんだろ?」
「ええ、一度本気でかかってこいと言われまして。まあ、身体に負担がかかるので半分くらいの解放でしたけど。まあ、たとえ全力でやっても勝てそうにないですねー」
「まあ、一対一で勝てる奴はこの辺にはいないんじゃないか?うちの国には特級もいないしな」
「ですよねー。まだ余力がありそうでしたし。団長の奥の手を使えばどうなんですか?」
「ああ、魔力による身体強化及び斬れ味強化か。正直完成すれば良いところまでいけるとは思う」
「おおー、大きくでましたね。で、完成の目処は立ったんですか?」
「おい、わかってて聞いてるな?まだだよ!魔力制御が難しすぎる」
「ふふ、次の剣聖大会までに完成すると良いですね?」
「そうか。俺がもうすぐ21になるから、あと2年か。そうだな、それまでに完成させたいな」
そうして、俺達は予定通りに冒険者ギルドへ向かった。
俺とイージスとアテナは今、時間を見つけては冒険者稼業をしている。
何故ならホムラの護衛としてエデンに向かうからだ。
バランスを考えて、アテナには護衛にと頼みこんだ。
とゆうか、俺はアテナを家臣に加えようとしている。
戦争の報奨金も出たし、準子爵になったし。
アロイスとイージスも家臣に加えたから、あとはアテナだけだ。
ただ本人は嫌がっている・・・とは違うか。
アタシみたいのが無理だよ!という感じだ。
でも義姉さんとも仲良いみたいだし、居てくれたら助かるんだけどな。
まあ、とりあえず今回は了承してくれた。
ちなみに双子はまだ早すぎるし、ホムラは論外だ。
そうこう考えているうちに冒険者ギルドへたどり着いた。
すると声をかけられた。
「よう、ユウマ殿にシノブ殿。また会ったな」
「おお、ゼノスか。此間は依頼手伝ってくれてありがとな」
「なに、お安い御用だ。なにやら急いでランクを上げたいんだろう?」
「ああ。詳しい理由は言えないが、少し出張をしなくてはいけなくてな」
「まあ、ユウマ殿も準子爵になったこと仕事の幅が広がったのだろう。今日は手伝ってあげられないが、また人がいなければお手伝いさせてもらおう」
「ああ、今日は人いるから大丈夫だ。ありがとう。また機会があれば一緒に依頼受けような」
「おう、いいですぞ!では、失礼する」
そしてゼノスはギルドから出て行った。
「うーん。ゼノスさんって不思議な人ですよね?」
「ん?どの辺がだ?」
「んー・・・なんて言っていいのかはわからないのですけど」
「なんじゃそりゃ?俺には全くわからないのだが、嫌な感じの方か?」
「いえ、嫌な感じではないです。んーなんでしょう?」
「まあ、確かによくわからん人だが嫌な感じしないなら問題ないさ」
「まあ、そうですねー。すいません、行きましょう」
俺達は予約をしていた部屋に入った。
そこにはホムラと双子を除くメンバーが揃っていた。
ちなみにホムラは公爵令嬢として大使に任命されたので、今はひたすらお稽古に励んでるようだ。
この間、もうワタクシ嫌ですわ!魔法バンバン撃ちたいですわ!と駄々をこねていた。
なので一度だけ連れてってやったら、満足そうに帰ったけど。
そして双子には申し訳ないが、俺が受ける依頼には外れてもらった。
そうじゃないと上級の依頼が受けられないからだ。
でも、これも良い機会だと思っている。
何故ならあの双子ももうすぐ14歳。
いつまでも俺らが面倒を見ていたんじゃ、成長しないからな。
なので2人には、街で受けられる依頼を中心に受けてもらっている。
あとは簡単な討伐依頼をしてもらっている。
まずは2人でやって、街の人に信用してもらえるようにならないとな。
もちろん俺のパーティから追い出すということはない。
何より嬉しかったのは、2人が自分から言い出したことだ。
団長の足枷にはなりたくありません!必ず追いつくので、先に行ってください!
もうお兄さんは涙を堪えるのに苦労したよ。
あの2人の前では、カッコイイお兄さんでいたいからな。
「団長、これで揃いやしたね」
「ああ、待たせたな。では行くか」
俺達7人はギルドを出て、王都を出発した。
ちなみにイージスは4級に、アテナは3級に、アロイスは3級に上がっている。
このメンバーだと2級まで受けられるからな。
ちなみに今回は指名依頼というやつだ。
ギルドが直接冒険者に依頼をする形だ。
このメンバーなら大概のことは平気だからと任された。
俺も執務室の机に座ってばかりじゃ、まいってしまうので受けることにした。
それに近隣の住民の不安を取り除いてあげたいしな。
今回は魔の森から迷い込んだと見られる、3級のオーガの討伐だ。
準子爵になって何が良かったというと、良い馬を人数分揃えられるようになったことだ。
これがあると、今までは割に合わず行かなかった街に行けたりする。
今回行くのは北西にある街ガーランド。
一応イージスの故郷がある地域だな。
ちょっと距離があるが、時間があれば寄りたいところだ。
だが、そこには今治めるべき領主がいない。
何故なら前回の戦争で亡くなったザガン中将、いやザガン伯爵が治めていたからだ。
どうやら跡継ぎを決めていなかったようだ。
なので、誰が継ぐかで身内で揉めているらしい。
まあ、自分が死ぬとは微塵も思っていなかったのだろう。
どこの貴族も変わらないな。民にとっては、圧政さえ敷かなきゃ誰でもいいのにな。
まあ、今回はそこは関係ないからあまり関わらずに行く予定だ。
ただガーランドにはオーガを倒せるような冒険者はおらず、王都まで依頼がきたということだ。
そもそも4級を超える冒険者は、全体の10%ぐらいと言われているしな。
さて、何事もなく終わってくれればいいが。




