老執事セバスと話し合い
俺は妹の部屋をでて義姉さんのもとに行く前に人がいない通路で立ち止まり考えていた。
とゆうのも俺の5つ上の義姉ハルカさんと俺との関係は少々複雑だからだ。
まず義姉さんは兄貴の同い年の幼馴染にして結婚相手である。
次に俺の初恋の人でもある。
綺麗で優しくて芯の強いとても素晴らしい女性だ。
俺はまだ妹が産まれる前とゆうこともあり、よく可愛がってもらった。
そんな人がなぜ兄貴と結婚したかはいまだ謎。
そして兄貴との婚約を機に、兄貴になんか言われたんだろうが距離ができた。
まあそれ自体は納得できるかは別として、当然のこととは思う。
ちなみにこの時13歳の俺は泣き崩れた。そして兄貴を羨ましいと思ったのはそれが最初で最後だった。
まあそんなで初恋に敗れ家を飛び出して冒険者になるんだがそれは追々で。
まあそんな訳で基本的には俺は帰省しても家族は母上や妹としか会っていない。
なので義姉さんとまともに会話するのは、姪っ子が生まれてから初めてなのである。
俺が考えに耽っていたら、我が家を代々取り仕切る老執事のセバスが話しかけてきた。
「おや、ユウマ坊っちゃまきていらしたのですね。この度は急な知らせで、いまだに信じられない思いでございます。なんとお慰めしてよいのか言葉もございません。心よりお悔やみ申し上げます」
セバスは泣きそうな表情をして告げた。
「いやこちらこそセバスにとっては仕える主人が亡くなったんだ。俺なんかよりよほど悲しいだろうに」
セバスは複雑な顔をしていた。
「そうですね、ランド様もバルス様もお産まれになられたころからお仕えしていましたから・・・。もちろんユウマ坊っちゃまにも同じ気持ちでお仕えしておりますが」
「わかってるよ。セバスは親父と兄貴に嫌われてる俺にも分け隔てなく仕えてくれて感謝している。それどころか俺がこの家にくるのを嫌がる2人を宥めてくれてたんだろ?おかげで俺は母上と可愛い妹に会うことができたんだからな」
結構セバスは真剣な表情で言った。
「もったいないお言葉でございます。ただお2人もユウマ坊っちゃまが何も憎くてあのような態度になられてしまった訳ではないことだけはご理解ください」
「ああ、もちろん。まあ俺にも反抗的だったり生意気だったりして悪いとこはあるしね。それに故人に対して今更どうこうは言わないよ」俺は真剣な表情で返した。
セバスはホッとした様子だ。
「そうですか。それは良かったです。そういえばこのような通路で何をしていらっしゃったのですか?」
「ああ、これから義姉さんとところに行こうとしててね。ただ知っての通り少々複雑だから一回頭の中整理しよう思ってな」
「なるほど。そうでしたか。では邪魔をしたようで申し訳ございません」
「いや俺もセバスと話せてよかったよ。お陰で緊張もほぐれたし今からいってくるよ」
「ならばこの老骨も役に立てて光栄でございます。では行ってらっしゃいませ」
「ああ、ではまた後でな」
俺は今度こそ義姉さんのもとへ向かった。