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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
2章 男爵からとりあえず準子爵になる

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戦争から帰還

夜が明けて、俺達は王都に向けて出発していた。


そして、また2日かけて無事に王都へたどり着いた。


そこでルイベ中佐と合流した。


すると休む間も無くルイベ中佐と共に重要参考人として呼び出しがかかった。


会議室に入ると国王様、宰相様。そしてお偉いさん方が揃っていた。


そしてもう一つの戦場でも後方部隊に突然魔物が現れたそうだ。


そのため戦線は瓦解し、相当な犠牲者が出た模様。


だがシノブがアクナライナ平原の敵の指揮官らしき人物を倒したことにより、敵が挟み撃ちを恐れたのか撤退した模様。


てか、そうだとしたらシノブ大金星だな。


そして、アクナライナで生き残った俺らは会議室にて事の次第を話した。


俺はついでに自分の考えを述べてみた。


国王様が「そうか、ご苦労だった。では一度下がるが良い。ゆっくりと休んでくれ」


俺達が参加できるような会議ではないので大人しく退散した。


そして王城を出て、ルイベ中佐と話していた。


「ルイベ中佐は故郷はどちらですか?」


「もうただのルイベで良いですよ。とゆうかむしろ私が敬語を使わなくては。私は南のほうの町の出身ですね。だから今回アクナライナに派遣されたんだ」


「あ、俺のが爵位上でしたね。面倒くさいので、お互いこのままでいきましょう。じゃあ、帰りは大変ですね。どうするのですか?」


「わかりました。まあ、さすがに疲れたからどこか宿をとって2日ほどいようかなと思っているよ」


「でしたら我が家に泊まってはどうですか?」


「え?それは・・・。いいのかい?本音をいえばすごく助かるが」


「ええ、貴方は信頼に足る人だというのはもうわかっていますから。貴方は正直戦闘能力は高くない。ですが貴方はあの状況で一歩も引かずオークと戦った。さらに階級が下の俺の指示に迷いもせず従って行動してくれた。これはなかなかできることではないと思います」


「ユウマ殿・・・。いや、嬉しいですね。認めてくれる人がいるというのは。私は皆に偶々生き残ったから昇進したとか。本当は逃げ回っていたんじゃないとか言われてまして・・・」


「いやいや、生き残るのも1つの才能ですから。それに上に立つ者が強くある必要は俺はないと思っています。いかに人を信頼してうまく使うかだと思います。俺は今回、貴方が上官でよかったと思いましたよ」


「はは、そうですか・・・。すいません、ちょっと向こう向いてもらっていいですか?」


俺は黙って向こうを見て思った。


ああ、こうゆう人が上に行けるような世界になったらいいなと。


きちんと部下の話を聞き、それを取り入れる。部下の手柄に嫉妬しない。怒鳴ったりせず、温厚。でもやるときはやる。そんな人が上官ならやりやすいのにな。


「すいませんでした。年甲斐もなく恥ずかしいですね。ではお願いしてもよろしいですか?」


「はい、是非いらしてください」


そうしてルイベ中佐を連れて家に帰った。


すでにシノブとイージスを帰しているので俺が無事なのはわかっているはずなのだが、皆が玄関で待っていた。


母上は目に涙を浮かべ黙って頷いていた。


そしてエリカが俺に向かって飛び込んできた。


「お兄ちゃん!良かったよぉ!わぁーん!」


「おいおい、お客さんもいるんだから恥ずかしいんだが?」


それでも泣き止まずに俺にしがみついたままだ。


「はは、すいませんね」


「いえ、いいじゃないですか。お兄さん思いの可愛い妹さんで」


「ええ、自慢の妹です。いくらルイベ中佐でもあげませんからね?」


「はは!可愛らしいが怖いのでやめておくよ」


「もう!お兄ちゃん!お客さんに失礼なこと言っちゃダメでしょ!」


「お、泣き止んだか。エリカ、俺は出発する時なんて言ったかな?」


エリカはハッとした顔をした。


そして、涙を拭いて満面の笑みで言った。


「お兄ちゃん!お帰りなさい!」


俺はその笑顔だけで心と身体が癒された気分だった。


「ああ、ただいま」


こうして俺の初陣は無事に終わりを迎えた。

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