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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
2章 男爵からとりあえず準子爵になる

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戦闘開始

もう冷房無しじゃ生きていけない・・・

前線でいよいよ本格的な戦が始まったようだ。


「シノブ、兵士を連れて行ってこい。いいか?無茶だけはするな。俺にはお前が必要だ」


「団長・・・はい!必ず貴方の元に帰ってまいります!」


そう言ってシノブは張り切って駆け出した。おいおい、兵士置いてくなよ。


兵士は必死に追いかけていった。


「イージス、俺達は医療場に行くぞ」


「はい!ところで団長オイラはどうしたら?」


「お前は運ばれてくる重傷患者を担いで俺のところへ持ってきてくれ。普段の冒険者活動と同じようにな」


「了解です!それならお役に立てそうです!」


俺達が医療場に着くと部下の5人が待っていた。


そしてしばらく経つと続々と患者がやってきた。


そしてすぐ戦場と化した。怒号が飛びかう。悲鳴がこだまする。


そして予定通り俺には重傷患者が運ばれてくる。


俺は部下の人に暴れる患者を抑えてもらいながら回復魔法を使い続けた。


そして何やら騒がしいと思い見ると、リーダーの1人である平民の女の子が30代くらいの男性と揉めていた。


俺はルイベ中佐を探したがいなかったので自分で向かった。


「どうかしましたか?」


「あ、ユウマさん。この患者さんが自分を先に治療しろって・・・」


「なんだ貴様は?俺は準子爵家の当主だぞ!あんな騎士爵より先に治せ!」


俺はとりあえず女の子を現場に返した。


そしてその騎士爵を見て、次に目の前の男を見て言った。


「あんたの怪我は大したことじゃない。だがあちらの男性はすぐに治療しなきゃ命が危ない。理解できましたか?」


「貴様!俺に向かってなんて口の利き方だ!あいつは俺の家臣だ!俺を庇って怪我しやがったがそんなの家臣なら当然だ!いいから俺を治せ!」


俺はその言葉にブチ切れた。


「はぁ?ふざけんなよ?家臣が庇ってくれたなら尚更だろ。むしろお前が騎士爵を先に治してくれと頼むべきだろ。それをなんだお前は?感謝もせずにわめき散らして。もういい、お前と話してたら時間が勿体無い。イージス、連れて行け。責任は俺が取る」


そして、イージスはわめき散らしてるそいつを担いで医療場から離れた。


俺はすぐに現場に戻り治療を再開した。


なんかみんなにキラキラした目で見られた。謎である。


時間が経ち、数が増え、重傷患者が間に合わないと思った俺は大きな声で言った。


「皆さん!重傷患者を一箇所にまとめてください!とりあえず応急処置するので時間に余裕ができるはずです!」


そうゆうとイージスが率先して手伝ってくれ、周りの人も手伝ってくれた。


俺は半径2メートルの円を描きそこに誘導した。


俺は皆に礼をし、エリアヒールを唱えた。


魔力をごっそり持っていかれたが、その甲斐もあり重傷患者の傷がみるみるふさがっていく。


皆が俺を見て固まっていた。


そして患者のだれかが言った。聖女だ、女神だとか。


俺は、はぁ!?と思ったがとりあえず無視。多分また女に間違われたのだろう。


「はい!皆さん!傷はふさがりましたが、あくまでも一時的な処置です。あとをよろしくお願いします!」


するとそれぞれ返事をし患者を引き取っていく。


そしてその後前線は膠着状態に入ったらしく、患者の数が減ってきた。


そしてある程度治療を終え、あとは回復魔法が使えない人でも大丈夫だなという状態になった。


するとルイベ中佐がこちらに来て話しかけてきた。


「やあ、お疲れ様。ユウマ殿がいてくれて本当に助かったよ。あと、すまないね。何かあったみたいなんだけど不在で」


「こちらこそお疲れ様です。いや、気にしなくでください。中佐殿も大変だったでしょうから」


「はは、まあね・・・。中将が早く治して前線に回せって。目に見える傷は癒えても、血は足りてないから無理ですと言っても理解してもらえなくて」


「あーご苦労様です。医療の知識がない人を相手にするの疲れますよね」


「ちなみに君と口論した人は君の名を聞いてブルブルしながら引き下がったよ。どうやらシグルド殿にボコボコにされたことがあるらしい」


「ああ、叔父上が嫌いなタイプですね・・・。まあ、もちろん俺も嫌いですけど」


「部下達が感心していたよ。責任を取るなんて言ってくれる貴族がまだいたなんてって」


「はは、お恥ずかしい。でも責任を取るのが上の者の役目だと思うので」


「・・・・そうか。私も見習わなくてはいけないな」


そして少しその場で立ち話をしていたら悲鳴が聞こえた。


「どうした?何があった!?」


「ルイベ中佐!とりあえず行ってみましょう!イージス!ついてこい!」


「はい、団長!」


そして3人で悲鳴の方へ行くと人々がオーク数体とオーガに襲われていた。


まずなぜ?と思ったが後回しにしてイージスに言った。


「イージス!オーガを抑えろ!」


イージスは迷わず「はい、団長!」と言いオーガと対峙した。


「中佐!俺とイージスでオーガを抑えます!残りのオークを他の皆で抑えてください」


「わ、わかった!すまないが任せる!皆!聞こえたか!?怪我人や戦えない人は下がって!戦えるものは私の指揮に従ってくれ!」


そして10人ほどが集まりオークと戦うのを確認し、すぐにイージスの元へ向かった。


そこには死が溢れていた。すでに何人も犠牲者がでていた。


「イージス!無理はするな!2人でやるぞ!」


「はい!団長!気をつけてください!」


俺は冷や汗をかきながらオーガと対峙した。


なぜならオーガは三級クラスの魔物だからだ。


その3メートル近い大きさ。剣も槍もほとんど通さぬ頑強な身体。そしてその身体から繰り出される破壊力。


正直2人だとキツいが仕方がないと思い、切り替えた。


オーガは腕に持つ棍棒を打ち下ろす。


イージスはそれを盾で受け止める。


俺はその隙にオーガを剣で斬っていく。


オーガが俺を狙い打ち下ろす。


俺は神経をすり減らしながらそれを避けてカウンターを決める。


その隙にイージスが背中を槍で刺す。


ひたすらにそれを繰り返した。


俺の腕をもってしても傷をつけるのがやっとだった。


イージスの盾はもうベコベコに凹んでいて壊れるのは時間の問題だった。


俺は仕方がないと思い、奥の手を使うことにした。


「イージス!奥の手を使う!少しの間耐えてくれ!」


「団長!?でもそれは身体に負担が・・・。いや、わかりました!」


俺は剣に左手を添え集中した。


俺が今やろうとしているのはまだ完成していないが、魔法剣という俺のオリジナルだ。


剣に魔力を通し、斬撃そのものを飛ばしたり、斬れ味抜群に良くなったりする。


ただ恐ろしく魔力を消費するので滅多に使えるものではない。


すでに回復魔法で消費しているので尚更キツい。


「よし!イージス!一瞬でいい!隙を作ってくれ!」


「はい!わかりました!」


そして俺はオーガに近づきながら待った。


するとイージスが槍をオーガに投げる。


オーガは一瞬驚いた様子だが、それを棍棒を持っていない手で払いのける。


そしてイージスはその隙をついてオーガに迫る。


そしてなんと盾ごとオーガに体当たりをした。


流石のオークも重鎧をきた大男の全力の体当たりをくらい、ふらつき膝をつく。


俺は今だ!と思い駆け出す。


そして一瞬で距離を詰め、オーガの首目掛け、剣を下から斜めに振り抜いた。


オーガの首が飛び、血が溢れ、そして身体が倒れた。


俺は目眩がしてフラフラした。


するとこちらにあぶれたオークが迫ってきていた。


俺は剣を構えようとするが力が入らなく不味いと思った瞬間、風が吹いた。


そして次の瞬間、オークの首が飛び絶命した。


「団長!大丈夫ですか!?生きてますよね!?死んだら承知しないですよ!」


「わかったから落ち着けシノブ。生きてるから。お前のおかげだ。ありがとう」


「ううー!良かったですよー!間に合って。でもなんでこんなことに?」


「それはわからん。だがシノブ、それは後にしよう。まずはすまんがオークを一掃してくれ」


「はい!シノブちゃんにお任せください!さあ、行きますよー」


そして言葉通り残っていたオークをシノブは一掃した。


そして、歓声が上がった。


「うおー!すげー!」「あんたらなにもんだ!?」「オーガを2人で倒すなんて!」


俺はその歓声を聞きながら、意識を失った。




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