アロイスの相談
アツイ・・・
俺はシノブを連れアロイスの家にお邪魔した。
「なんだ、思ったより綺麗にしてるじゃないか」
「わたしは入るの初めてですけど割と綺麗だと思いますよー」
「いや、此間片付けといて良かったですぜ」
俺達は八畳ほどの部屋でテーブルを囲んで座った。
「さて、相談だがアロイスから頼む」
「へい。あのですね・・・俺先月まて団長の家に通ってたじゃないですか?」
「ああ、そうだな」
「その時に行く度にシズクちゃんを抱いたハルカさんに声をかけて頂いてもらってて・・・まあ、俺こんな見た目なんでほとんどの女の人や子供は逃げて行くので単純に嬉しかったんてすよ」
「まあ、わたしも最初逃げましたからねー。もう慣れましたけど」
「はは!そんなこともあったな!いい思い出だ。で、団長がハルカさんの立場が微妙だからと行ってたんで気を使わない話し相手がほしいのかなと思って話していたんですよ」
「ああ、それについては俺が手を出すとまたややこしいことになるからほっとくしかないし。だからアロイスが話し相手になってくれて助かったよ。義姉さんも喜んでたよ」
「そうですか、ならよかったですぜ。で、団長のとこに行かなくなったじゃないですか?そしたらこんなお手紙が届きまして・・・」
そう言ってアロイスは俺に手紙を差し出してきた。
俺は流石義姉さん、行動早いなーと思った。まあでも女性は切り替えが上手だからなぁ。
「これは俺が読んでいいのか?」
「ええ、中身自体は大したことない書いてないんで」
俺は中身を拝見した。まあ、確かに元気ですか?とかそうゆう当たり障りのない手紙だった。
ただ最後に今度2人でお茶でもどうですか?と書かれている事以外は。
「なるほど。相談はこれか?」
「へい、どうしたものかと」
「ふむ、お前はどうしたい?」
「どうしたいですか・・・正直よくわかんねえっす。女性経験がないわけではないですが、流石に貴族のそれも未亡人の方に誘われたことは無いんで」
「まあ、そりゃそうだ。てゆうか俺らも驚いてるし。まあ、別にとりあえずはお茶ぐらいなら誰も問題にはしないだろう。付き合うとか結婚となりゃ別だが」
「け、結婚!?団長!何言ってるんすか!?俺みたいな平民が貴族のお嬢さんとできるわけないでしょう!?」
「落ち着け!例えばの話だ!」
「はいはい、団長も落ち着いてー。アロイスさん、深く考えずに誘いを受けてみたら?あっちは返事を待ってるだろうし。女の子としては不安になりますよー」
俺とアロイスはハッとして「シノブがまともなことを・・・」「こりゃ一本取られやしたね」
「むー!2人とも酷くないですかー?」
「いや、すまん。だがシノブの言う通りだ。まずは受けてみろ」
「そうですね。じゃあ早速今日書いて明日出します。ところで団長の相談ってゆうのは?」
「え?俺そんなこと言ったっけ?気のせいじゃないかな。あーもうこんな時間かぁ。俺らそろそろ帰るわな」
言えない。ハルカさんからアロイスについて相談受けたなんて。
まあこの感じなら放っておいても問題なさそうだしな。
そして俺とシノブは怪訝な顔をしたアロイスから逃げるように部屋をでて2人で歩き出した。
「いやしかしアロイスがねー。なんか満更でもなさそうに見えたのは俺だけかな?」
「いや、わたしの目から見てもそうゆう感じでしたねー」
「まあ、アロイスなら任せても安心だからいいけどね」
「ふふ、初恋の人ですもんね。結婚したら義理のお姉さんじゃなくなるんですかね?」
「え?いや待て・・・そうか。アロイスに限らず再婚すればミストルではなくなるのか。今気づいた」
「やっぱり寂しいですか?」
「いや、むしろあの家から解放されて良いかもしれないな。あの家には住みづらいだろうし」
「あー、まあ使用人さんに色々言われてますからねー」
「ああ。だからアロイスが駄目でも、またそうゆう機会があれば応援したいな。何より姓が変わろうが俺にとってはずっとお姉さんだしな」
シノブが微笑んで「ふふ、わたし団長のそうゆうところ好きですよ?」
俺は照れながら「ああ、そうかい」
俺達はそんな話をしながら帰宅をした。




