サイドストーリー~エリカ~
なんとか7月いっぱいは毎日更新できました!どこまでいけるかはわかりませんがいけるところまではいってみようと思います。
お父さんとバルス兄さんが亡くなったという知らせを受けた。
わたしは悪い子だ。
だってお父さんとバルス兄さんが亡くなったのに涙を流しながらも心の何処かで喜んでる自分がいることに気がついたから。
いっそユウマお兄ちゃんみたいに悲しくもなんともないほうがよかった。
わたしはユウマお兄ちゃんに優しいと言われたけどそれは違う。
わたしはただ怖かっただけ。わたしがわがままをいうことで家族に決定的な亀裂が入ることを。
だからわたしが我慢して人形のようにお父さんやバルス兄さんの言うことを聞いてれば全て丸く収まると思っていた。
そんなわたしにユウマお兄ちゃんは、俺から見てエリカがどうしても耐えられないと思ったら俺がお前をこの国から連れ出してやるって言ってくれた。
わたしはそれがとても嬉しくて泣きそうになった。
だってユウマお兄ちゃんの方が何倍も辛いはずなのにいつもわたしを励ましてくれた。
でもわたしはそれを聞いては尚更我慢しなきゃと思ってしまった。
だってわたしと違ってユウマお兄ちゃんは強くて、優しくて、かっこよくてみんなの人気者だもん。
ユウマお兄ちゃんがいなくなったらみんな悲しんじゃうもん。
わたしは特になにも秀でてないし、見た目もお母さんやユウマお兄ちゃんみたいな綺麗な顔や銀髪をしてないし、スタイルも良くない。
だからそんなわたしのためにユウマお兄ちゃんにそんなことさせるわけにはいかないと強く思った。
そして次の日ユウマお兄ちゃんが冒険者仲間たちを連れてやってきた。
わたしはその時にとても驚いたことがある。
わたしと年齢が同じくらいのカインくん、マリンちゃんという人が大人達の前で堂々と自分の仕事や目標を話していたから。
わたしはその時、わたしにはなにもないことに気がついてしまった。
わたしは今まで自分がなにをしたいかなんて考えたこともなかった。
ぼんやりといづれ知らないおじさんと結婚させられちゃうんだろうなってくらいで、でもそれが嫌で未来のことを考えるのを放棄してたのかも。
わたしはこれからなにをしたらいいのだろう?
その後皆で食事をしながらわたしは色々な人の話を聞いた。
お兄ちゃんの恋愛についてはお母さんとウキウキしながら聞いていた。
久しぶりにシグルド叔父さんに会って頭をグリグリされた。むー。
カインくんとマリンちゃんには特に色々話を聞いた。
2人はそれぞれ孤児院の出身でユウマお兄ちゃんの弟子だと聞いた。
なんでもカインくんは剣を、マリンちゃんは回復魔法を教わっていると聞いた。
2人はユウマお兄ちゃんが孤児院に行ってる時に頼み込んで弟子にしてもらったらしい。
自分達は孤児だから自分の食い扶持は自分で稼げるようにならなきゃという思いだったと。
そしていつか育ててくれた孤児院と弟子にしてくれた師匠に恩返しがしたいと。
そしてあんなにすてきなお兄ちゃんとがいて羨ましいと言われた。
その時わたしは軽くすごいねーなどと言ったが、心の中はぐちゃぐちゃにだった。
わたしはなんて甘いのだろうと。
わたしは精神的苦痛はあったけど、着るものも食べることも不自由したことないし、優しいお兄ちゃんとお母さんがいた。
もちろんそうゆう貧しい人達がいることは知ってはいたけど実際に会ったり話したりしたことはなかったから。
孤児院のあるところは治安が悪いからとお母さんとユウマお兄ちゃんは連れてってくれなかったし。
わたしはその日の夜自分の部屋で色々考えてはみたものの、結局なにをどうしたらいいのかわからなかった。
次の日、情けないけどユウマお兄ちゃんが仕事一段落するのを待って相談に行ってみた。
わたしは自分がこれからなにをしたらいいかわからないと。
そしたらユウマお兄ちゃんは、それはお前のせいじゃないと言ってくれた。
そして今までお父さんとかに止められてたことを始めてみたらいいんじゃないかと。
ただし、これからわたしに指図する人はいないから言い訳はできないぞと厳しいことも言ってくれた。
そしてわたしが嬉しかったのは、お兄ちゃんもわたしがいたから頑張れたと言ってくれた。
こんなわたしでもちゃんと大好きなユウマお兄ちゃんの力になれてたことが嬉しかった。
そしてわたしがやりたいことを応援してくれるって。
わたしは結局なにがしたいかわからないけどユウマお兄ちゃんのおかげでなんでもできるんだということに気がついた。
だからわたしはまずは勉強や武術や魔法といった止められていたものから始めてみようと思う。
そう考えてみるとなんだが楽しくなってきた自分に気がついた。
ユウマお兄ちゃんありがとう!大好き!




