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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
1章 冒険者から男爵になる

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サイドストーリー~シノブ~

わたしは多分一目惚れをしたのだと思う。


だって戦う前からこの人の子供を産みたいと強く思ったのだから。


実際に戦いわたしは負けた。しかもよくよく聞けば後衛の回復タイプのようだ。


わたしはその腕前で!?と思った。わたしだって里の若手では1、2を争う腕前なのに。


わたしは嬉しくなって思わず段取りも踏まず子種ください!と言ってしまった。


もちろん断られた。いきなり戦い挑んできていきなり子種、それはそうだなと思う。


わたしはとりあえずその人が立ち上げた白き風というパーティに無理矢理に入った。


その時はまだアロイスとイージスしかいなくてわたしは女の子ひとりで大丈夫かなーと思ったが襲ってきたら返り討ちにすればいいやと思い気にしないことにした。


まあ、2人ともいい人たちで今思うととても失礼だなと思う。


団長の名前はユウマさん。男爵家の次男なので冒険者をやっているそうだ。


このパーティーに斥候系の職業がいないのと、不本意ながら自分と互角に戦えたことからユウマさんはわたしをパーティーに入れてくれた。


わたしは里をでてから今まで一人で生きてきた。それを寂しいと思ったことはなかった。


でも皆と過ごすうちにわたしはこれも悪くないなと思い始めていた。


団長に関しても最初はただ子種くれればいいやと思っていたのに団長ってば滅茶滅茶良い男で、仲間がピンチと見れば身を呈して守るし、ヒーラーなのに前線に来てバーサクしてるし、人の話をちゃんと聞いてくれるし、あげればキリがなかった。


わたしはいつからか子種がほしいではなく、この甘ちゃんだけど優しくて強くて一緒にいて心が温かくなる団長に忠誠を誓い、一生を共に過ごしたいと思うようになった。


もちろん子種も欲しかったので迫ってみたがダメだった。


あまりに断られるので、一度わたしが泣きながらそんなに魅力ありませんか?と聞いてみた。


すると団長は魅力あるから困ってんだろ!と言った後、しまった!という顔をして事情を話してくれた。


なんでも団長は父と兄に嫌われているが家臣の方々や妹には好かれているようで、結婚して子供ができようものなら団長にその気はなくともお家騒動に発展する可能性があるとのこと。仮にお家騒動にはならなくても十中八九、父と兄から嫌がらせを受けるだろうと。


そして大事な母と妹はそんなことになったら心を痛めてしまうということ。


そして自分も父と兄は嫌いだが争いまではしたくないということなどを話してくれた。


だから自分はとりあえず妹の幸せな結婚を見届けたら最悪国をでることも考えていると。


だからせめてそれまではわたしがどうとかではなく誰とも子供を作らないらしい。


わたしは妹さんの年齢を聞き、この国の適齢期が15~17歳と知り、わたしはその時21~23歳になるなと思った。


でもわたしはバンパイアの血を引いているので、不老不死ではないけど20~50歳くらいまで見た目も変わらないし、100歳ぐらいは生きるので慌てることもないかなと思い直した。


だから団長にじゃあ妹さんの結婚見届けたら婿としてうちにきますか?と聞いたら、苦笑いしながらそれもいいかもなと言ってくれた。


わたしはとりあえずそれまでは団長をからかいながら楽しくやろうと思った。


そして、皆で冒険者をし、ご飯を食べ、遊びなどをしていたらあっという間に4年が過ぎていた。


もちろんその間に団長を賭けて極秘にホムラと女の戦いをしたり、団長に色目を使う女を排除したり忙しかったけど。


そしてついにあの日がやって来た。


団長から父と兄が死んだという報告が。


わたしのその時の気持ちは色々あったが正直一番に思ったことは、これで団長は呪縛から逃れることができるなということ。


そして団長は家を継ぐことになったらしい。わたしに冗談めかしてこれで婿にはいけないなと言ってきたがもうすでにその気はなく団長の側に居られればいいと思っていたので問題はなかった。


でも団長が貴族になったら今までみたいに側にいられないと思い、わたしは色々理由をつけて団長に傍付きにしてくださいとお願いをした。もちろん言ったことに嘘はないし、団長を守りたいと思っている。


でも本当はただ側にいたいだけ。団長はもしかしたら気がついてたかも。


側付きを認めてもらったのは嬉しかったけどやるからにはしっかりやらなきゃと思いわたしは考えた。


そうゆう専門の里出身なので隠密については問題はない。


でも単純な武力に関しては疑問だった。出会ったころはまだ互角の戦いができてたけど身体の出来上がった団長にはもう勝てなくなっていた。


そこでわたしは団長が家庭教師の授業を受けている間にシグルドさんに会いに行った。


そこで団長の叔父であるシグルドさんに団長に内緒で個人的に稽古をつけてもらえるよう土下座した。


何故なら剣聖であるシグルドさんは弟子をとらないことで有名だったから。団長は自分と境遇が似てたり、責任の一端が自分にあると思い特別に弟子にしたと聞いた。もちろん、団長が可愛くて仕方なかったのもあるだろうけど。


シグルドさんは渋い顔をしたが最終的には団長のためになるかと思ったのか了承してくれた。


ただ何故内緒なんだ?と聞かれたのでだって団長は言ったら止めてきますからと。あの人は自分が傷ついても気にしないのに、こっちが傷ついてるとすごく気にするんですよと。


シグルドさんは笑って、確かにそうだなと。そして真剣な顔でただしやるからには覚悟しろよ?と言ってきました。


わたしは急がなきゃだから上等です!と答えた。


何故急ぐかというと、わたしは団長が男爵のうちはそこまで心配しなくてもいいと思っている。


ただおそらく父と兄という足枷がなくなった団長は出世してくだろうと思う。


そして何事も上に行けば行くほど腐敗していくのが世の常識だ。


だからわたしはそれまでにせめて団長がわたしを守らなくていいと思うくらいには強くならなきゃと心に誓った。


そしてその日から始まった稽古は熾烈を極めた。避けてなければ骨の一本や二本は確実に折れていただろうという攻撃が休むことなく降り注ぐ。終わるころにはわたしはクタクタで団長のソファーで眠りこけてしまった。


好きな人に寝顔を見られ、さすがのわたしも恥ずかしかった。ううー。


でも団長が笑って話かけてくるので、わたしは嬉しくなって疲れも恥ずかしさもどっかとんでってお腹が減ったので団長と食堂に行きました。


わたしは団長とご飯を食べながら幸せだなぁと思い、こんな日々を続けるためにも明日からも頑張ろう!と心に誓いました。








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