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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
1章 冒険者から男爵になる

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冒険者から男爵になる

プロローグの最後部分を半年から最近に変更しました。

次の日俺は午前中のうちに書き物を終え、叔父上と稽古をし、風呂に入り、昼食を食べ、試着室でセバスとシノブと王城へ向かう準備をしていた。


「おいシノブ、さすがに王城の中には気配消してついてくるなよ?王城の密偵達が暗殺者だと勘違いするからな」


「大丈夫です、返り討ちにしてやります!」


「やめんか!俺が国家反逆罪で捕まるわ!」


「仕方ないですねー我慢しますよー」


「頼むから大人しくしてろよ?メイドとして連れてってはやるから」


「はーい。えへへー、王城入るの初めてですよー。初めてが団長となんて・・・はう」


「お前あんまふざけてると連れて行かないからな?」


「じゃあ今から真面目モード入ります」


俺らがそんなやりとりをしているとセバスがそろそろ着替えましょうと言うので試着室に入り、慣れないフロックコートに着替える。


「ユウマ様、よくお似合いです」「団長、イケてる!」


「おう、ありがとう。シノブもメイド服可愛くて似合ってるぞ」


「団長がデレた!?これは何かよくないことが・・・」


「はいはい、行くぞー。遅刻したら洒落にならん」と言い部屋を出る。


「待ってくださいよー」とシノブが付いて来た。


ちなみにシノブのメイド服は普通にどストライクで思わず言ってしまった。いやでも黒髪ロングのポニーテールでメイド服は反則だろ!と俺は心の中で叫んだ。


そのまま2人でセバスに見送られ、馬車に乗り王城までたどり着いた。


馬車を降り、王城の入り口に近づいていく。


すると守衛の人が「こんにちは、失礼しますが本日はどのような御用件で参られましたか?」


「こんにちは、男爵継承の件で参りましたユウマ-ミストルと申します」


「ミストル様ですね。ただ今確認いたしますので少々お待ちいただけますか?」


「はい、お願いします」と軽く頭を下げる。


守衛の人が少し驚きながら走っていった。


少し待つと「確認とれました。ユウマ-ミストル様ですね。案内いたしますのでどうぞこちらへ」


「はい、お願いします」


そのままシノブと王城の中に入り、しばらく歩くとある部屋の前で止まった。


「ミストル様、こちらの部屋でお呼びがかかるまでお待ちください」


「わかりました。案内ご苦労様です」


「いえ、職務ですので」と微笑して去った。


「いやー俺も初めて入ったが凄いな」


「そうですね。守りやすく攻め難い良い構造してます」


「おいおい、そうゆうこと言うなよ」


「いえ、大事なことですよ。自分が住む街ですし」


「まあ、そうゆうことにしとくか。だが発言にはほんと気をつけろよ?」


「はい。でも大丈夫ですよ。調べたところ聞き耳立てる人も盗聴の類いもありませんし」


「まあ俺みたいな男爵にそこまでする必要がないからな」


そのまましばらく話をしているとメイドがやって来た。


「お待たせいたしました。謁見の間にご案内いたしますので私の後について来てください」


「わかりました。案内お願いします」


俺とシノブはメイドについて行き入り口の近くまで来ると「私とそちらのお連れの方はここまででございます。後はミストル様お一人でお願いします」


「わかりました。シノブ大人しく待ってろよ?」


「はい、畏まりました旦那様」


俺は旦那様って何!?っと思ったがグッと堪えて謁見の間の前まで歩いた。


守衛の人がお通りくださいと言ったので入り口の前で一礼をし少し下を見ながらゆっくりと歩いて行く。


そして横からそこまでと声がしたのでその場で片膝立てて頭を低くし声がかかるまで待った。


すると顔を上げよと声がしたのでゆっくりと顔を上げると12代目国王であるデュラン王がいた。


どうやら国王様と隣にいる男性と少数の護衛だけのようだ。


デュラン王は身長180センチ、年齢39歳。剣の国の王だけあって逞しい身体と覇気の持ち主だ。長い金髪をキッチリオールバックでまとめている。


「ふむ、ミストル家の者と聞いていたのでどんな人物がくるかと思えばなかなか良い目をした好青年ではないか。まあ、楽にしてくれ。今この時間はうるさいこと言う連中はいないのでな」


「はっ、ご配慮感謝いたします」俺は心の中で無理だよ!と思った。


すると国王の横にいる50歳くらいの男性が「国王様、楽にしてくれと言いましてもそれはユウマ殿に対する無茶振りというものですぞ?」


俺はよく言った!知らないおじさん!と強く思った。


「だが宰相よ。こやつは剣聖シグルドの弟子なのであろう?あやつは余の前でもタメ口で喋りかけてきおったぞ?」


叔父上ー!何してくれてんのー!?馬鹿なの!?やっぱりバカなの!?


俺は努めて冷静に「叔父上が失礼しました。叔父上に変わり謝罪いたします」


「国王様、これが普通です。シグルドはちょっと頭がおかしいだけです。私は今むしろ安心しております。シグルドみたいな人物が来るかと思っていたので」


宰相さん!そうなんです!さすが宰相わかってるー!


「そうか、そうゆうものか。いや、すまんな。こうゆう立場だと軽い口を聞いてくれる奴もなかなかいなくてな。シグルドはその貴重な人物なのだ。まあ、あやつはこの国でなくとも生きていけるからな。あんまり気にしてないのだろうな」


俺はやはり国王というのは孤独なのだなと思った。


「そうですか。であればできる限り砕けた口調で喋るよう心がけますね」


嬉しそうに「うむ、さすが余の友であるシグルドの弟子だ。物分かりが良い」


俺はその言葉に固まり「は?友?国王様と?だれが?」


「おや、知らなかったのか。あやつはふらっと余の執務室に現れ世間話をして帰っていくのだよ。あやつは権力とは無関係なところにいるから楽だしな」


叔父上ー!初耳なんですけど!?馬鹿なの!?


だが俺はふと「もしかして叔父上がたまに王城に友達と会ってくる!って出かけて行くんですが・・・」


「それは余だな。なんだ知っておるではないか」


「いえ、国王様とは聞いていませんでしたね。とりあえず後でぶん殴ってやろうかと思います」


「ははは!それはよい。ふむ、緊張が解けてきたようだな。では名残惜しいが国王も暇ではなくてな。本来の仕事をするとしよう。ユウマ-ミストルよ。其方を男爵に命ずる。国と民のためにこれからも余を助けてくれ」


「は、ユウマ-ミストル、男爵位を拝命いたします。国のため民のため働くことを誓います!」


「うむ、よい時間であった。他の重鎮がいるとなかなか話もできなくてな」


「なるほど。だから宰相様と少数の護衛しかいないのですね。ただ少数の護衛の中に叔父上と良い勝負ができそうな方が2人ほどいますので安心ですね」


「ほう!そうゆうのもわかるのか。シグルドの弟子であり、姪っ子の知り合いでもある其方とは一度話しておきたかったのでな。おっといかん。また話が長くなってしまう。宰相に怒られてしまうのでな。ではユウマよ、下がるがよい」と最後の最後に爆弾投下。


王様の姪っ子!?誰それ!?聞きたいが下がれと言われたら終了の合図だ。


「は、失礼いたします」俺はゆっくりと歩き謁見の間から出た。


俺はそのままメイドの方に王城の出口まで案内してもらい、馬車に乗った。


「団長、お疲れ様でしたー。少し長かったように思うですけどなにかあったんですか?」


俺はシノブに謁見の間での姪っ子発言以外の話を聞かせた。


「シグルドさんは国王様の友達ですか・・・それはなんというか心臓に悪いですねー」


「まったくその通りだ。俺の寿命を減らす気か。叔父上め。帰ってたら倍返しされるが一発はぶん殴ってやる」


「二人掛かりならなんとかなります!・・・いやならないですね」


「ああ、ついこの間二人掛かりでけちょんけちょんにされたばっかだしな」


そんなことを話していると家の前に着き、御者の人に礼を言い馬車から降りた。


そこには家臣一同、冒険者仲間、家族一同、叔父上が勢ぞろいしていた。


代表して母エリスが「ユウマ、お疲れ様。なにも問題なく継承はできましたか?」


「はい、母上。無事男爵位を継いだことをここに告げます」


皆が「おめでとうございます!」


「皆、ありがとう。頼りないかもしれないが精一杯やるので力を貸して欲しい」


「当たり前じゃないですか!」「ついて行きますよー」「うう、立派になって・・・」


シノブが「ふふ、私も団長を支えるので安心してくださいね!」


「いや、それはそれで心配だ・・・」「む、どうゆうことですかー?」


こうして今日俺は正式に冒険から男爵になった。


ちなみに叔父上には見事に返り討ちにあった・・・。

この後サイドストーリーを3つと幕間を1つ挟んで二章の予定です。

読んでくださってる方々ありがとうございます!

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[一言] 姪にツッコミを入れようや(笑)
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