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叔父上の提案、長い1日の終わり

俺がしばらく母上と談笑していたらセバスがこちらに近づいてきた。


「お坊っ、失礼いたしました。ユウマ様、そろそろお開きにしたほうがよろしいかと思いますがいかがなさいますか?」


「くくく、いいよ、坊っちゃんで。まだ正式じゃないし。そうだな、小さい子もいるし、俺も色々あって疲れたから今日はこのへんで終わりにするか」


俺は食堂の真ん中あたりに立ち「みんな!談笑してるとこすまないが今日はこのあたりでお開きにしたいと思う」


皆がそれぞれ頷いて席を立つのを確認し「じゃあ、まずはイージス。すまないがマリンとカインを孤児院まで送ってやってくれ、カイン、マリン。タッパーに料理を入れておいたから孤児院に持って行きなさい」



「団長、了解です」「わぁー!みんな喜びます。ありがとう、ユウマさん!」「ありがとう、師匠!」


「アロイス、アテナとホムラを送ってやってくれ」


「団長あたしらは平気だよ、子供じゃないんだし」「ワタクシもですわ」


「いやアテナお前は中身は大人、見た目は子供にしか見えないから。ホムラはこんな時間に出歩いていたら男どもに絡まれて大変だぞ?」


2人とも反論したいけどできないって表情をした。


「はい、じゃあそうゆうことでよろしく。明日以降のことは手紙を出すのでそれまでは各自好きに過ごしてくれ。あと、俺に用事があればいつでもきてくれ」


皆が了解といい、それぞれうちの家族と握手して食堂から出ていった


すると叔父上が「おい、ユウマ。お前はここに住むことになるんだよな?」


「ええ、今のところ引き払うか、もしくは孤児院は14歳までなので双子の2人にそのまま譲ろうかなとか考えています」


「そうか、ユウマ。いや当主どの、頼みがあるのだがよろしいか?」


「どうしたんです?改まって。金なら貸しませんよ?」と冗談めかして。


「うちにそんな金はないだろうよ。いや、俺もこれからここに住んでもいいかと思ってな。それには当主であるユウマの許可がいるからな」


「なるほど。久々にクリスの料理食べたら恋しくなりましたか?気持ちはわかります」


叔父上は微笑し「それもある。やっぱうめーもんな!だがそれだけじゃない」


叔父上は真面目な顔で「お前は当主になる。とゆうことはこれからは貴族当主の義務である戦争に参加しなくてはいけない。だが冒険者稼業とは大分勝手が違うだろう。敵が魔物から人になることはもちろん、ただ単純に敵を倒せばいいってわけではなくなること。そして何よりそこには冒険者の身分であるお前の仲間はいない」


俺は真剣に話を聞きながら頷いた。


「今までのお前は冒険者仲間を死なせないための戦いをしてきただろう。さっきの連中もそんなお前だからと慕っているだろうしな。だが、戦争になったらもちろん同じ貴族や軍人を守ることも大事だが・・自分が生き残ることを最優先しろ。お前は自分の身を呈して仲間を守ったりするからな。まあつまり自分が生き残るための戦いをしろっつーことだな」


叔父上は一度言葉を切り「それに今までのお前は剣は使えてもあくまでも後衛指揮官で回復役だった。だが下級貴族である男爵は前線だ。うちの兄貴とバルスもそうだがそこそこ死にやすい。俺はお前には死んでほしくない。だが俺から見ればお前は剣が二流の一流回復役止まりなんだよ。だからお前には剣が一流、回復も一流になってもらう。だが、当主もやり、冒険者もやるとなると時間がない。つーわけで俺が一緒に住んで前線でも死なないように稽古をつけてやる。わかったか?」


「叔父上・・・いや師匠!よろしくお願いします!」


叔父上は照れくさそうに「よせよ、俺はただお前が死んだら次は俺がこの家継ぐことになって面倒くさいと思っただけだ。あとこれでいつ飲み潰れてもお前に回復してもらえるしな!」


「ほどほどにしてくださいね・・。それで部屋はどうしますか?叔父上がいた部屋はなくなってますし」


「うーん、お前は当主だからこれからは本館に住むんだから別館のお前の部屋使ってもいいか?」


「あ、そういえばそうですね。あの部屋でよければ好きに使ってください」


「わかった。んじゃ、そうゆうことで。さっそく俺は夜の街に行ってくる!」


「はいはい、気をつけてくださいね」というと叔父上はウキウキで夜の街に繰り出した。


するとセバスがきて「ユウマ様、本日はお疲れ様でございます。奥様方エリカ様ともにシグルド様とのだいじなお話しを邪魔しては悪いとお思いになり、お先にお部屋に戻られました」


「そうか、気を使わせちゃったな。セバスもお疲れ様。頼りないかもだが継いだからには精一杯やるからこれからよろしく頼む」


「いえ、勿体ないお言葉で。こちらこそよろしくお願いいたします。つきましてはこの後お部屋に案内のあとお風呂をご用意しておりますのがいかがなさいますか?」


「うん、ありがとう。じゃあ有り難く入らせてもらおうかな」


「では、お部屋にご案内いたします」と歩き出したのであとをついて行った。


2人で本館のとある部屋の前まで着き「今後ユウマ様はこちらのお部屋をお使いください」


「わかった。案内ありがとう。それじゃ着替えてお風呂いってくるかな」


「はい、かしこまりました」


セバスはそうゆうと俺に近寄り「ところで、私はシノブ様もホムラ様もとても良い方で奥様に相応しいとおもいますよ?」と言い去って行った。セバス・・おまえもか!


俺は部屋に入り、すぐに着替えをもってお風呂にいき今日の疲れを癒した。


俺は風呂をでて部屋に戻りベットにダイブし「あー、すっきりした。いやー金かけただけあっていい風呂だったなぁ。そりゃ、火の車になるわ。明日からその辺も考えないとなー」


俺はウトウトしながら「それにしても人生わからんものだなぁ。全然実感ないもんなー。明日起きたら夢だったとか。まあそれはそれでありなんだけどなー。そうか、親父も兄貴ももういないんだな・・・」


こうして俺の人生で一番長く濃い1日が終わった。







やっと1日が終わりました。ここからはさくさく進むといいなぁ(願望)

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