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本拠地に突入!!

俺達はゼノスに案内され、ある場所にたどり着く。


そこには、ゼノスの言う通りにキングクラスがうろついている。


ゴブリンキング、オークキング、トロールキング、オーガキング、そして……。


「おい、ユウマ。あれは、なんだ?」


「あれは……なんでしょうね?」


なにやら、スケルトンらしき魔物がいる。


黒い鎧を身に纏い、黒い大剣を肩に担いている。


その大きさは、普通のスケルトンより一回り大きく2メートル前後。


何より、纏っているオーラが桁違いだ……!


「あれは……死神騎士……!」


「セレス殿、ご存知で?」


「……ああ。死んだ者の骨で出来たのが、スケルトンだ。生前の記憶はない。ただ、稀に生まれるのだ。生前の記憶こそないが、生前の強さを持った者が……!おそらく、過去の英雄だろう……。その強さは、計り知れない……!」


「なるほど……確かに、威圧感は最低でも一級クラスですね。でも、あいつら動きませんね?」


「やはり、何かを守っているのでは?戦力をどう分けるかだな」


ほかの皆は、黙って話を聞いている。


どうやら、俺とセレス殿に任せるようだ。


「まずは、飛竜達を任せてもいいですか?」


「良いだろう。我等は、風の魔法に秀でている。適任だろう」


「討ち漏らしは、ホムラに任せます。ゼノス、いいか?」


「ん?なんだ?」


「お前の、本当の力はどのくらいだ?」


俺は、これが気になっていた。

何人味方がいたのか知らないが、国王を含めて倒せるくらいだ。

俺の知る強さではあるまい。


「……はぁ、そうなるわな。自分で言うのもなんだが、一級はあると思うぜ?」


「なるほど……。では、トロールキングを倒してくれ」


「わかった、任せろ!」


「次に、シノブとエリカ」


「「はいはーい!!」」


「……仲が良いことで。お前達は、オークキングを頼む。一体ずつ引きつけて、倒していけ。シノブ、頼むぞ?」


「まっかしといてください!姉妹の力を見せる時です!」


「そうなのです!!」


「いや、エリカ。口調は真似なくていいからな?……はぁ、では叔父上」


「俺がどっちだ?」


「叔父上は、オーガキングを。それも、なるべく瞬殺で」


「ククク……おもしれぇ……!1発で終わらせてやる……!」


「俺が死神騎士とやります。おそらく、回復魔法が有効でしょうから。俺なら、倒せるはずです」


獣人族には、ゴブリンキングを任せることにした。

これで、作戦は整った。

後は、やるだけだ!





「では、お願いします!」


「うむ!行くぞ、皆の者!我等の力を見せるのだ!」


「ハァァァァ!!!!」


ハーフエルフ達の背から、風の刃が出現し、飛竜に飛んでいく!


それは見事に翼を切り裂き、飛竜はバランスを崩し落ちてくる!


「では、見せよう!エルフの力を!……天空より飛来し、敵を討ち滅ぼせ!サンダーボルト!!」


急に空が暗くなり、そこから雷が降り注ぐ!


飛竜は黒焦げになり、塵になっていく……!


これが、本来のエルフの力か……!


これなら、任せられる。


「では、各自それぞれ役目を果たしてくれ!行くぞー!!」


「おうよ!」


「いっきまーす!」


「行くよー!」


「行くとするか」


「ワタクシにお任せを!」


それぞれ動き出し、敵と対峙していく。


俺は死神騎士の前に立つ……。


「その気配、宝剣の力……!相手にとって不足なし……!」


なんと、カタコトだが喋ったぞ!?

人語を話すのいうことは、強いということだ。

知性があるということだからだ……!


すると、いきなり切りかかってくる!

速い!!


「ハァァ!」


剣と剣が交差する!

そのまま、鍔迫り合いになる!


「ほう?腕もいいと。これは、楽しみだ……」


「アンタこそな……!馬鹿力だな……!」


「我は王の守護者なり……。何故だ?貴様から、王と同じ気配がする……?」


「そんなことしるか!」


俺は力を込め、相手を押しながら引く。


これで距離ができた……!


「魔斬剣!!」


「む!」


砂埃が舞う……どうだ?


「魔力を飛ばす?それは、ウィンドルの秘儀の一つ。どういうことだ……?」


どうやら、俺は本当にウィンドルの人間だったみたいだな……。

まあ、どうでもいいがな!

というか、ダメージなしか……!


「次だ……!エクストラヒーリング!!」


「グオッ!!聖なる光……!しかも、これは……王の一族の技……!」


王の一族だと……?

いや、今は考えるな……!

当たり前だが、これは効くようだ……!


「ミストルティン!!持っていけ!!」


ミストルティンが、碧いオーラに包まれる!

イメージしろ……回復魔力を纏うように……!

光り輝く、聖なる剣を……!……今……!


「魔を払え!聖光剣!!」


碧い魔力の波が出現し、死神騎士に迫る!


「それは……まさか……?貴方様なのですか……?王て……グハァ……!」


……消え去ったか。


俺は誰なんだ……?

いかんな……気にしてみても、しかたのないことはわかっているのだがな……。


「お!ユウマ!もうやったのか!?クソ!負けたぜ!」


「ええ、短期決戦の方が良いと思いましたので。何より、俺向きの相手でしたから。叔父上にしては、遅かったですね?」


「ちょいとな……。なんか、変なんだよなー。来たことないはずなのに、見覚えのあるっつーか……」


「叔父上もですか……。何故でしょうね?」


「もしかしたら、俺にも前世の記憶があるのかもな……。まあ、いいか。俺は俺。お前はお前。俺は叔父、お前は甥っ子だ」


「……そうですね。今は、それだけでいいですね」


「団長ーー!!」


「ユウマーー!」


「お兄ちゃんーー!」


「ユウマ殿ーー!」


どうやら、全員倒せたようだな。


まあ、大した心配はしていなかったがな。


すると、何かが割れる音がした。


「おい!ユウマ!後ろだ!」


振り向くと、どでかい城が出現している……!

どっから現れた……いや、そういうことか。


「おそらく、あの魔物達が結界の役目を果たしたのでしょう」


「そういうことか……。じゃあ、いよいよだな?」


そう……これが、最終決戦かもしれない……!











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