激戦
100話です……!
皆様のおかげで、ここまで来れました。
ありがとうございます!
いよいよ、戦いが始まった。
「イージス!ホムラを任せる!俺の大事な女だ!守ってくれ!」
「はい!オイラに任せてください!」
「ホムラ!クネクネすんな!集中しろ!」
「わ、わかってますわよ!ちょっと嬉しくなっただけですわ!」
「アテナ!獣人族は突っ込みがちのようだ!援護してやってくれ!」
「あいよ!任せときな!」
「シノブ!俺の背中は任せるぞ!?ついてこい!」
「はいはーい!張り切っていきましょう!」
俺は、まずはゴブリンキングに狙いを定め、駆け出す!
ゴブリンジェネラルが迫ってくるが、一閃で斬り伏せる!
俺の今の状態は、常に魔力を纏っている。
ミストルティンの効果もあり、魔力が尽きる事は無いだろう。
「団長!……まあ、いいや。凄いですね!」
「結局団長か!まあ、好きにしろ!あの程度なら、最早敵ではないな!」
「では、私も貰った剣を使いますね!初陣ですよ、バルムンク!」
シノブは、正式婚約者になった。
なので身内と見なされ、今までの褒美として、宝剣バルムンクを与えられてる。
その見た目は、刀の形をしている。
そして能力は、筋力アップだ。
何よりも、シノブが欲していたものだな。
「えいやーー!!」
シノブも一太刀で、ジェネラルを切り伏せる!
手数で攻めるタイプのシノブとしては、考えられない威力だろう。
「うわ!斬れちゃいましたよ!?」
「そりゃそうだ!国宝随一の斬れ味を誇るらしいからな!」
俺はそのままの勢いで、ゴブリンキングに迫る!
さすがに貫禄が違うな……だが……!
すれ違い様に、一閃!
胴体と下半身が分かれ、絶命する。
そして左側の方に、炎の塊が落ちていく!
おいおい、味方巻き込むなよ?
そしてしばらく経つと、誰かが来たようだ。
「ユウマ殿!」
「オルガ殿、どうしました?」
「先程の魔法の隙を突いて、オークキングを仕留めた!だが、スケルトンの大群がきた!どうにか、出来るか!?」
「俺に任せてください!やつらは物理攻撃では効き目が薄い!」
俺は案内され、ついていく。
すると、見えてきた……!
何という数だ……!
向こう側が見えない……!
奴らは、これの準備をしていたのか!
今回は本気のようだな……。
では、俺も本気を出すとしよう!
「オルガ殿!俺が魔法を唱えたら、皆で突撃を!弱るので、容易いはずです!」
「わかった!任せろ!」
「不浄なる者共よ!消え去るがいい!エクストラヒーリング!!」
浄化の光により、スケルトンが塵になっていく。
範囲外の奴らも明らかに動きが鈍っている。
「よし!いくぞ!頼ってばかりでは、獣人族の名折ぞ!!」
よし、これでは平気だな……後は、何が来る?
「団長!アレを!!」
「ん?どうし……マジか……」
スケルトンの後方から、奴が来た。
オーガキングが……!
4メートルはあるな……!
しかも、ジェネラルを引く連れていやがる……!
どうする?腕利き以外は、足手纏いになる……。
「ホムラ!イージス!」
2人が近寄ってくる。
「ユウマ!どうしますか!?」
「なんでも言ってください!」
「ホムラ、魔力は?」
「……正直、厳しいですわ。大物を2回撃ちましたから……」
「いや、それは気にするな。あれがなかったら、膠着していただろう。……一発頼めるか?」
「ワタクシを誰だと思ってますの!!やりますわ!」
「ふっ、相変わらず良い女だ。惚れ直したよ。では、頼む」
「にゃい!じゃなくて、任せなさい!」
「イージス、ホムラはほとんど動けなくなる。頼んだぞ?」
「了解です!」
「シノブ、許可する。ホムラの魔法による、隙を突く。2人でジェネラルを一掃する。でないと、オーガキングと戦えん」
「わっかりましたー!シノブちゃん、行きまーす!……ハァァァァ!!!!」
「俺もいくか……ウォォォォ!!!!」
シノブから、紅いオーラが放たれる!
俺からは、青いオーラが放たれる!
「……行きますわよ!地獄の業火よ!全てを焼き尽くせ!ヘルフレイム!!」
炎が、オーガの大群に降り注ぐ!
「シノブ、行くぞ!」
「はい!今なら、そうすぐにはへばりませんよ!」
シノブも地力が上がり、真祖化にも慣れてきたようだ。
「おお!ヴァンパイアの者であったか!しかも、最強の一角と言われる真祖化か!」
「オルガ殿、行けますか?足手纏いにならないなら、付いてきてください」
「ククク……イイ啖呵を切ったな。我らのことをわかってきたようだな。そう言われては、やるしかあるまい!」
その瞬間、轟音が鳴り響いた。
ホムラの魔法が、命中したのだ。
それと同時に、3人は駆け出した。
戸惑うジェネラルを、魔斬剣で一刀両断していく!
シノブは一瞬で間合いを詰め、首を切断していく!
オルガ殿は、その豪腕で腹に穴を開けていく!
三者三様の攻撃により、ジェネラルを一掃していく!
「フハハハ!やりおるな!ユウマ殿!我より強いとは!」
「そうですかね!?オルガ殿もお強いですよ!」
「大分片付きましたね!……いました!」
俺らは、オーガキングと対峙する……!
俺は、先手必勝!と思い、魔斬剣を放つが……まあ、そうだろうな。
流石に、一閃って訳にはいかないよな。
距離が離れていたこともあるが、かすり傷程度だ。
「ガァァァ!!!」
だが、怒らせることには成功したようだ。
両手の斧を叩きつけてくる!
魔力で強化しているとはいえ、喰らえばタダじゃ済まない!
俺らは、確実に避けながら、徐々に距離を詰めていく・・・!
「団長!私が背後から仕掛けます!その隙に!」
「わかった!無茶だけはするなよ!?」
「我は、どうする!?」
「俺に合わせてお願いします!」
シノブがその瞬足を発揮し、消えるように背後に回り込む。
そして背後から、刀を刺す!
「グガァァァ!!!」
キングは腕を振り回して、暴れる!
俺は駆け出し、剣を構える!
「ハァァァ!魔光斬!!」
俺の斬撃は、左腕を切断する!
「ウォォォ!!!」
オルガとのが、右腕に豪腕を叩きつける!
ボキャ!という嫌な音がする……あれは、いったな。
「グォーーー!!!」
「トドメですよ!!」
シノブの刀が、キングの脳天に突き刺さる!
巨体が徐に、倒れていく……。
どうやら、仕留めたようだな。
「団長!やりましたね!」
「ああ、シノブもよくやってくれた」
「ガハハハ!まさか人族と共闘するとは……時代が変わるか……」
その後、魔物達が引いていく……何故だ?
まだ、術者は倒していないぞ?
誰かが、倒したのか?
「団長!」
「どうした!?イージス!」
「デュラン国に、突如ヒュドラ出現!シグルドさんが、1人で抑えてるって!」
なんだ?一体何がどうなっている?