胸騒ぎの序章
これは、私がStellarというガールズバーで働き出した頃の事。
私は、店長ならカウンター席の台拭きやジョッキの
片付けを頼まれ営業時間にもそれをしていた。
お客さんがチラホラと入店し始めて数分後に私と同じ年ぐらいの男性が入ってきた。
「…いらっしゃいませ、そこに立っているのも辛いだろうから、空いてる席に座って」
男性は、コクンと頷き空いてる席に座った。
「何か呑む?あ、コレ…メニュー表ね」
私は、彼にメニュー表を出しつつ他のお客さんにもおかわりやおつまみを準備をした。
ちょっとして、男性は一言だけ
『これ…お願い出来る?』と指を指した。
指したのは、チューハイ。
「分かった、ちょっとだけ待ってて」
『うん……』
私は、彼用のグラスに氷を入れチューハイの瓶を取り少しだけ入れ炭酸をその上から入れ混ぜて彼に渡した。
「どうぞ、また飲みたかったら入れてあげるから」
『ありがとう』
けど、ふと彼の顔を見て私は気づいた。
もしかして、いや……そんな、まさかと思った。
胸騒ぎがした。この感覚は何度も経験したから嘘じゃないと感じた。
だから、私は彼に内緒で連絡をしようと話した。
彼は、一瞬びっくりした顔をし焦りだした。
『え、でも…ダメなんじゃ』
「だったら、店長に話してみるからもう少しこの店に居てくれる?」
『わ、分かった』
私は、店長がいるとこまで行き話した。
「店長、あの彼なんですけど…ちょっと胸騒ぎがして彼と連絡し合ってもいいですか?」
「もしかして、その胸騒ぎって由莉のアレ?」
「はい」
「分かったわ、彼の事は由莉にまかせる」
「ありがとうございます!」
私は彼の所まで戻り承知をしてくれたことを話した。
『なら、これ俺のLINEQRコードです』
「ありがとう、よろしくね。それと私は由莉っていうの貴方は?」
『俺は、郁織。よろしく……』
「うんっ」
こうして彼と連絡することになった。