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スキル/ステータス

 「なぁ……小さくなった人間の一般的なステータスってどんなものなんだ?」



 《回答:全て1です。実際には小数点以下の場合もあります。体積が1/1000になったことによりステータス値も1/1000になります。》



 「なんと……」


 そう考えると、俺のステータスは異常だ。だが、それでも元々の大きさだった頃からすればひどいものだ。


 「ちなみに、犬や猫といった生き物はどの程度のステータスなんだ?」


 もし、外に一歩でも出ればこれまで気にもしなかった犬や猫も襲ってくるかもしれない。奴らからすれば、もはや人類はネズミと変わらない。いや、もしかしたらそのネズミすら人類より強力な存在と言えるかもしれない。



 《回答:一般的な犬、猫、ネズミのステータスは以下の通りです


  種族 :犬

  レベル: 1

  HP  : 200

  MP  : 0

  攻撃 : 300

  防御 : 250

  敏捷 : 500

  魔力 : 0


  種族 :猫

  レベル: 1

  HP  : 150

  MP  : 0

  攻撃 : 200

  防御 : 150

  敏捷 : 400

  魔力 : 0


  種族 :ネズミ

  レベル: 1

  HP  : 10

  MP  : 0

  攻撃 : 30

  防御 : 10

  敏捷 : 50

  魔力 : 0


 》



 俺は戦慄した。人間としては強いといったって、動物と比べれば全然負けてしまう。だが、納得はしてしまう。身長が1/10になったということは、今の俺の大きさは18センチ程度。体積が1/1000になったわけだから、体重も80g程度ということだろう。ドブネズミより軽い。


「おいおい……マジで無理ゲーじゃないか……」



《PTにより、汎用スキルを習得することができます。PTを使用しますか?》



 俺の気などお構いなしに何か要求してくる謎の声……しかし、そのPTとは何だ?



 《PTにより習得可能なスキルは以下の通りです。

 

  生活魔法:消費PT 5

  収納魔法:消費PT 500

  鑑定  :消費PT 50

  肉体強化:消費PT 10

  巨人化 :消費PT 1000

  浮遊  :消費PT 300


  》


 「なんだそりゃ……」


 いつからこの世界はファンタジー世界になったのだろうか?

 紹介されたスキルはどれも現実離れしたものばかりだ。だが一番に目を引いたのは「巨人化」というスキル。


 「巨人化って、元の体に戻れるということか?」



 《回答:その通りです。ただし、1時間にMPを100消費します。巨人化を習得しますか?》



 俺はステータスを見比べるが、当然却下だ。これを覚えても今の俺では使用できない。

 じゃあ、一つ一つ聞いていくしかない。


 「生活魔法っていうのはどんな奴なんだ?」


 《回答:簡単な火をおこしたり、水を出したり、風を起こしたりすることができます。消費MPは1です。また、上位の魔法を覚えるには生活魔法のスキルを獲得している必要があります。》


 「成程な。まだ現実的なスキルだ。上位魔法というのがどんなものがあるか分からないが、習得して損はないかもしれないな。じゃあ、次は収納魔法について教えてくれ。」


 収納魔法は習得に必要なPTがこの中で2番目に高い。それだけ有用なスキルなんだろう。



 《回答:異空間に物質を収納することができる能力です。異空間は時間も止まった空間のため、収納したものが劣化することはありません。使用にはMPを5消費します。収納できる空間の広さは魔力によって異なり、魔力1ポイントにつき1?です。》



 思った以上に優秀なスキルのようだ。しかも、消費MPも妥当なライン。


 「鑑定は?」



 《回答:鑑定は相手のステータスを見ることができる能力です。使用にはMPを1消費します。》



 俺の現在保持しているスキルのほとんどは相手のレベルと比較した場合に成功率が変わってくるものが多い。このスキルは必須かもしれない。


 「肉体強化は?」



 《回答:文字通り肉体を強化するスキルです。消費MPは無く、常時発動となります。》



 これも今後ガチンコバトルする可能性が高いということを考えれば、かなり必須のスキルだな。少しでも身体能力の底上げは図っておきたい。


 「浮遊は?」



 《回答:飛ぶことができる能力です。ただし、鳥のように高速で移動することはできません。スピードは走る速さと同じ程度と考えてください。消費MPは1時間あたり20です。》



 これも体が小さくなった現状では欲しいスキルだ。

 さて、一通り説明を聞いたが、職業について気になった。


 「職業について聞きたいんだが、職業のレベルは最大Lv10なのか?」



 《回答:その通りです。》



 「職業は変えられないのか?」



 《回答:変更可能です。現状だと、「屠畜人」の上位職業である「屠殺人」に100PTを消費してランクアップすることが可能です。ランクアップしますか?》



 「まだいいや……それより、世の中には他にどんな職業があるんだ?」


 《回答:一例を伝えます。「軍人」、「商人」、「工人」、「政治家」、「狩人」、「農家」、「科学者」、「教師」、「学者」、「宗教家」などがあります。》


 成程……どんなスキルを持っているのかは分かるようで分からないが、何となくイメージはついた。屠畜人はこのヤバそうな世界では割と有用なスキルだと思えた。

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