出会った過去………
さて、今日はカリオス様に挨拶して街です。
「おはようございます。」
挨拶をして、失礼の無いように頭を下げます。
「おはよう、ノア君。」
「よっ!おはよ、ノア。」
カリオス様とシアン様、お二人が挨拶を返してくれました。ん?カリオス様の腕、これは………
「ん?あぁ、これかい?朝起きたら、腕に変な紋様があってね。何なのか、分からなくて。」
カリオスは、少し困惑したように言う。
「呪いか?俺にも、訳わからん………」
この紋様、師匠に昔だけど教えて貰ったんだけど
………思い出せない。
「……いいえ、呪いでは無いはずです。師匠いわく、古竜の呪いは血も涙もないと言ってましたし。」
すると、カリオスは驚いてノアを見ている。
「でっ、お前はどう思うよ?」
シアンは、椅子に座り興味深げな笑みを浮かべる。
「勘ですが、古竜の祝福紋様かと………」
すると、クルトはノアを見て言う。
「祝福紋様?」
「はい。古竜は、理由は様々ですが希に様々な祝福を与えるそうです。カリオス様の、その紋様も何かの祝福だと思うのですが。すみません、思い出せません。師匠なら、分かりそうですけどね。」
すると、カリオス様は苦笑なされます。
「ユラは、忙しいからね……」
「どうでしょう?少し、聞いてみますね。」
ノアは、目を閉じると言葉よ届けと呪文を唱える。
『師匠、少し困った事になったのですが?』
『そう、一時間くらいごめん待って。』
ノアは、了承するとカリオスに伝える。
「そう言えば、ノアはどうやってユラに出会ったのかな?勿論、無理にとは言わないよ。」
「師匠とですか?それは………」
ノアは、思い出しながら言いだす。
回想………
「お父さん………、お母さん………どこ?」
僕は、泣きながら森をさ迷っていた。ここは、何処なのか?親は、何処に居るのだろうか?自分が、いったい何者なのか。分かるのは、ノスタルジアと言う真の名と秘密の呪文を覚えてるだけ。
「うっ、ひっく……ぐすん……お父さん……お母さん……どこ?お父さん!お母さん!」
すると、大きな竜と目があった。竜は、残酷な笑みを浮かべる。僕は、放心状態で立ち止まった。
このまま、この竜になぶり殺されるのかな?
「君、何をしているの。」
そう声が、聞こえたと思ったら竜がぶっ飛んだ。
「え?え?」
すると、後ろから思わず声を出して笑ったような声がして振り向く。すると、そこには夜のような綺麗な黒い瞳を持つ漆黒の髪の青年がいた。
「こんにちは、ここで何をしているの?」
「お父さんとお母さん、何処にもいないの………」
すると、青年は困った表情をする。
「迷子……、ではないね。そもそも、魔物はびこる魔の森に人間は近寄らないし。となると、捨て子しかないよね。明らかに、まだ幼いし言葉が………」
「僕は、ノしゅタルジア……。」
すると、青年驚いて周りの気配を探りため息。
「君に、1つ忠告だ。それは、君の魂の名だ。魂の名は、軽々しく教えては駄目。良いかい?」
「うん、わかったぁー。でも、名前ノしゅタルジアしかしらにゃい。おにぃしゃんは?」
すると、青年はため息を吐き出して言う。
「僕?僕は、ユラ。にしても、薬草を摘みに来たら子供を拾うだなんて。はぁ……、とにかく移動しようかな。ここは、危険だから街に行こうか。」
「うん、お願いしましゅ。」
ユラは、苦笑してから目線を合わせて言う。
「まったく、僕が悪い人だったらどうするのさ。」
「それは、無いと思うにょ。おにぃしゃんは、優しい人だし良い人だと思ったかりゃ!」
すると、疲れたのかため息を吐き出すユラ。
「まぁ、そう言う事にしとこうか。」
「あい!」
いつの間にか、ノスタルジアは泣き止んでおりユラに懐いていた。ユラは、拒絶する事なく接した。
「おい、そのガキを寄越せ!」
ユラは、勿論だが返り討ちにして気絶させる。
「まさか、ノスタルジアって………」
ユラは、古の時代の資料を思い出す。
確か、古の時代に栄えた王国ゲレティヒカイト王国の最後の王の名前がノスタルジアだったはず。
(※この世界の話です。出鱈目ですからね。)
不味いかな……。ユラは、ため息を吐き出して言う。
「ノア、君はまさか………先祖帰り……なの?」
「うぅ?わかんにゃいお?」
ユラは、頭が痛そうに呻いて、何回目か分からないため息を吐き出した。ノアは、キョトンとした。
「それから、面倒を見てもらっているんですよ。」
ノアは、のほほんと笑って言うのだった。




