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お茶会 その2

さて、帰って来ました。ギルドに入り、依頼達成の書類を出して帰る。2日後には、勇者のさよならパーティーの為にお城に行かなくてはならない。


ユラは、宿の部屋でため息を吐き出す。さて、帰った事を手紙・・・で伝えますかね。うん、何て書こうかな?下手な事、余り書けないしなぁ。


すると、竜王が人間の姿で入ってくる。


「あっ、ただいま竜王。」


「お帰り、ユラ。仕事は、楽しかったか?」


ユラの頭を、優しく撫でながらも何処か心配するように顔を見てくる。ユラは、気づかない振りをして水浴びをしに行く。とても、疲れてしまった。


タオルで、頭をふいて部屋に戻るとオズが居た。


「あれ?オズ、どうしたの?」


「最近は、家の事情で余り話せなかっただろ?いいや、これは言い訳だな。取り敢えず、お茶をしに来たんだ。もう少しで、クルトが来る。」


ユラは、頷いてお茶をいれる。


「こんにちは!ユラ、髪を乾かせば?」


クルトは、お茶を受け取りながら言う。ユラは、タオルを取り魔法で髪の毛を乾かす。すると、竜王がユリスさんを連れてくる。ん?あれれ?


ユリスさんは、何処かに連絡を取って結局の話はカリオスを除く全員が部屋に集まった。


「それで、何で皆はここに?」


「だって、ユラの手紙を見て心配だったから。」


ん?あの……、手紙を出したの今さっきだよ?まぁ、もう既に着いてると思うけど早くない?


そこで、ハッとして竜王を見ると全力で視線をそらした。うん、これは確信犯だね。そうなんだよね?


ユラは、お茶を飲むと小さくため息をつく。


「竜王さん、あとで御話・・・・があります。」


竜王は、ビクッと肩を震わせるけど関係ないね。問答無用!言い訳は、聞きません。


「ユラ、お手柔らかにな………。」


「えっ、何か言った?」


満面の笑みで、爽やかに逃げ道をたつ。青ざめる、竜王と苦笑を浮かべる皆。僕が、許すとでも?


「何でもない!」


よろしい。さて帰りに買った、アップルパイを皿にのせて紅茶を入れ直す。ほっこり………♪


うっまー、アップルパイ。甘過ぎず、リンゴの良さを上手くいかす作り方してる。レシピ欲しいな。


「あのさ、ユラって甘いものが好きなのか?」


オズが、キョトンとしながら言う。


「うん、実は甘いお菓子は好きだよ。」


「あと、可愛い動物も好きだよな。」


竜王は、頷きながらさりげなく情報をこぼす。


「まぁ、最近はすっかり仕事ばかりで忘れてたけどね。癒しを求めて、市場を巡ったりしてみようかなぁ。竜王は、仕事の方は大丈夫なの?」


「大丈夫だ。なら、明日でも朝市にでも行くか?」


すると、ユラは嬉しそうに笑う。


「そうだね。お城の、仕事が終わればどのみちゆったり出来るし後回しかな。良いかな?」


「うむ、分かった。それにしても、やはり昔より笑うのが下手になったな。少し、心のない笑みだ。」


竜王は、そう言うと悲しそうにユラを見る。


「そう思うなら、もう少しお前の父親にしっかりするように言ってくれないかな。」


ユラは、疲れたように苦笑する。


「……すまない、苦痛なら捨てても良い。」


「僕は、そこまで人でなしじゃない。それとも、竜王は親である君らを、そう簡単に見捨てられる子供だと僕を思ってるの?いくら何でも、怒るよ?」


ユラは、真剣な瞳に静かな怒気混じりの声で言う。


「すまない、ユラ。私が、悪かった……。」


「分かったなら、よろしい。」


ため息をついて、紅茶を飲む。そして、皆はユラの怒った顔を見て少し驚いている。ユラは、少しだけ不機嫌そうにアップルパイを食べる。


「お前も、怒る事があるんだな。」


レオは、暢気にユラを見て言う。


「勿論、僕だって怒る時は怒りますよ。」


ユラは、紅茶を飲んでニコッと笑う。


「この間の、お茶会の事だけど。まだ、犯人が捕まってないんだよね。ユラは、やっぱり行くの?」


カリオスが、入ってくると苦笑する。


「ん?うん、依頼は受けちゃったからね。それに、竜神が帰って来る前に貸し借り無しにしたいし。」


そう言い、カリオスにティーカップを渡す。


「すまん、ユラ………。」


「良いよ。竜神の気まぐれは、いつもの事だしトラブルとかも想定内だから。ここまで、外れないと逆に清々しい。まぁ、少なくとも竜王は悪くない。」


ユラは、少しだけ呆れたようにジト目で言う。


「ユラ、何で今回は手紙の報告だったの?」


「え?何でって、普通に怠かったから?」


ユラは、キョトンとして言う。


「そっか………」


暫く、お茶をして皆が帰って行ったのだった。

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