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出会いと別れ

ごめんなさい、暫くは更新しません。( ´;゜;∀;゜;)

僕の名は、さかき こよみ。22歳独身、とある企業の会社員だった。親は病気で、病院生活だし兄弟達とは4年以上も話してない。一応親は、長男の兄が見てくれてるので末っ子の僕は自由に生活できていた。何気ない、毎日がとても楽しくて辛くて幸せだった。


過去形なのは、既に僕が死んでおりこの世に居ないからだ。


死因は、出血多量……ではなくショック死。確かに、出血多量も原因だが直接的な死因はショック死である。刺されたショックで、そのまま命を手放してしまったらしい。まぁ、親友に刺されたらなぁ。


そのかわりに、異世界に転生したんだけどね。




最初に感じたのは、体がガクガクなるほどの寒さだった。気付けば、知らない森の、知らない場所で眠っていたらしい。


さて、死んだ筈だよね?何で、寒さを感じるんだろう。


『おおっ、やっと目を覚ましたか。』


「んぅ……。」


幼い声を、自分が出した事に気付いて目を開く。そこには、美しい黒い竜が此方を覗いており震える僕を優しく翼でつつんでくれた。


暖かい。ホッと、ため息をつき自分の手を見る。小さな、それこそ5~6歳くらいの手のひら。転生?でも、神様とかに会うのが小説とかではお決まりだよね。うーん、どうしたものか。


『すまぬ。人間とは、か弱き存在だという事を忘れておった。』


「ありがとうございます。あの、貴方は?」


すると、竜は苦笑して優しく言う。


『我は、竜神。名は、もう失ってしまった。』


「じゃあ、貴方を何て呼べば良いの?」


『そうよの、好きに呼べば良い。』


「うーん……。じゃあ、リューは?」


すると、竜神の胸のあたりが眩しいほど光って消えてしまう。


『何と!?失われた力が、我に戻って来ただと……。』


「何か、よく分からないけど良かったね。」


『あぁ、良かった。これで、お主に恩を返せる。』


ピロリッ♪【竜神の恩恵】・【竜神の祝福】を貰いました。称号【竜神を救済せし者】・【主神に目をつけられた者】を取得。


『実は昔に、時空竜に力を借りて異世界に行ってな。その時、我は小さきトカゲとして行動しておった。その時に、お主に助けられてな。命を助けて貰ったのだ、だからお主が死んだときに此方に転生するように魔法をかけた。異世界での、魔法の使用は禁止されておってペナルティーを主神からくらい名を失ったわけだ。』


主神に、目をつけられたんだけど……。まぁ、大丈夫だよね。


「僕のために、ごめんなさい……。」


『いいや、お主は悪くないのだ。それに、新な名をくれてありがとう。大切にすると、魂に誓おう。我が、親愛なる友よ。』


ピロリッ♪【称号:竜神の友】を取得しました。


「友達か……。うん、君なら信頼できるよ。」


少し、悲しみを滲ませながらも頷いて笑う。


『そうか。大丈夫だ、我がお主を裏切る事はない。そうだ、お主はまだ幼い。だが、ここの環境はお主には辛かろう。お主を、竜の国へ連れて行こう。そろそろ、息子が来るはずだ。』


そう言って、人の姿になり僕に洋服を渡す。


『父上、お久しぶりにございます。』


『我の息子、竜王と言う。』


うん、何となく予想してたけど当たってしまった。


『竜王よ、そなたにこの子を預けたいのだが。』


『ふーむ、残念ですが父上。竜族は、人間を見下しています。逆に、危険なのでは?ならば、私と契約して外の世界へ出してみては?』


『ほぉ、それは良い。では、さっそうと契約を!』


ごめんよ、勝手に話が進んでるけど内容に追いつけないよー!


『幼子よ、汝に主従と魂の契約を求める。』


『さぁ、幼子よ。契約の、許可をするのだ。許せば良い。』


うーん、よく分からないけど……


「許す!」


ピロリッ♪【竜王の恩恵】・【竜王の祝福】を貰い【竜王の友】・【竜王の主】の称号を取得しました。


こうして、僕は二人にこの世界の常識や魔力操作等を教わり沢山の荷物を貰い外へ歩き出した。何気に、二人とも過保護だった。




「おや、この強い魔力は!?」


美しい金髪に、知性的なエメラルドグリーンの瞳の青年が険しい表情でバッと振り向き森の中を走り出す。けれど、いきなり止まる。


「消えた……!?」


「お兄さん、町に行くにはどの方向に行けば良いの?」


「その前に、君が何者か教えてくれないかい?」


この森は、迷いの森だ。こんな、幼い子供が居れば魔物が食らいつくだろう。けど、彼の周りに魔物の気配が全く無い。


「それは、僕が知りたいんだけど。」


ため息混じりに、苦笑を浮かべて歩く幼子。私から、少し離れた樹に背中を預けてこう言った。怖いのなら、ここに暫く居るから何処かへ言ってくれと。随分と、大人びた幼子だと思った。


「もし、良ければ名を教えてくれないかな。」


「ユラ。名前に、意味は無い。」


名前は、魔術師にとっても大切なものだ。もしかして、嘘?


「信じられない?まぁ、そうだよね。本当だけど……。」


表情を隠した筈なのに、あっさりとばれてしまった。


「さて、強い魔術師のお兄さん。もう、帰った方が良いよ?竜達が、そろそろ目覚める時間だし。僕は、近くの洞窟に移動するよ。」


「はぁ……。僕の名は、カリオス・テナード。王宮魔術師だ。」


すると、ユラは少し驚いて苦笑する。


「そっか、お兄さんは偉い人なんだね。」


2~3歩と僅かに後退り、いきなり逃げるように走り出すユラ。


「え?ちょっ、何で逃げるんだい!」


僕は、罠かもしれないのに反射的にユラを追いかけていた。


「お兄さん、何で追いかけて来るの!?」


ユラは、魔法を使って器用に木々をすり抜けてゆく。


「何て綺麗で、無駄の無い魔方陣と魔法式。僕より、強いのか?」


「不味い、このままじゃ森を抜ける。わぁっ!?」


カリオスは、優しく抱きしめるように捕まえる。


「捕まえた。全く、何で逃げるんだい。」


「権力は、恐ろしいものだから。と言うか、お兄さん放して。」


「駄目だよ。全く、幼い子を放置して帰れる訳無いでしょう!」


少しだけ、息を切らしながらカリオスは怒ったように言う。


「あの、カリオスさん。僕は、大丈夫ですから……。」


全く、息を切らしてなく苦笑してあっさりと言う。


「とにかく、僕の家に案内するから。絶対に、逃げない事を誓ってくれると嬉しいな。じゃないと、このまま抱えて帰るよ?」


「えっと、拒否権は?」


「君、有ると思ってるのかな?」


「ですよね。仕方ない、誓います。」


これで、逃げる事は出来なくなった。こうして、カリオスの家にお世話になって5年になった。最初の3年間だけ、彼にいろんな事を教えて貰い2年間で更に腕を伸ばした。凄腕レベルには、余裕で勝てる。


そして、5年目の冬にカリオスから手紙が届いた。内容は、王都の学園に通ってみないか?と言う内容だった。そして、少ししてから王都に向かいはじめた。どうやら、中等部かららしい。

これは、ローファンタジーでもスローライフでもありません。主人公に、平和などあり得ないのです!(*´ー`*)☆

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