序章
初めて投稿させていただきます。
さらに初めて見様見真似で文を書かせていただきました。
~古より伝わる一つの宝。
何物にも代えられない永久の平和。
決して犯されることのない自然の摂理。
そして決まることのない第十八代女王
形式の崩壊が国の崩壊を意味する世界。~
第十七代ルベルト王国女王クリスティア・ルベルトの
死後数ヶ月次期王女が決まることはなく時は刻々とは過ぎって行った。
この国では建国以来女王が国を治めることになっており
女王は純潔でなければならなかった。
若くして亡くなった女王を惜しむ声とともに次の女王を望む声。
すなわち次の新しい国を望む声も大きくなってきた。
クリスティアはクリスとして国民や家臣から親しまれ大の子供好きで
養子の次期女王候補が七人。
ルベルト王国では代々、複数の女王候補がいる場合試練と称して数々の困難を与えさせた。
そうして勝ち残ったもののみが国を治めることができる。
クリスティアの死は国中を震撼させた。
他国の使いに暗殺された、実は自殺した、はたまた不治の病だったなど噂で民衆の間では持ちきりだった。
それも普通女王の死体は一般的に公開され国民全員が黄泉送りの儀式に参加することが義務化されているのだが
今回は非公式に埋葬が行われた。
その行為が噂を呼び寄せたのだ。
そしてすぐに試練が行われたことも異例となった。
本来試練とは候補が殺されることなどはなく、上品さ、王家としてのふさわしさを計るためのものである。
しかし候補七人のうち試練の網からふるい落されるものはいなかった。
王家としての適性を持たぬ者はいなかったのである。
これが試練を長引かせる原因となった。
一回目で振り落とされなかった場合もう一度試練を行うのだ。
さらに過酷な条件で...
「でも...王女はなぜ死んでしまったのかしら。まぁ私には関係ないことだわ。コレがすべて解け終えればわかるのではないかしら」
第四の候補フィーア
別名魔女
常に魔術書を持ち歩き解読にいそしんでいる。
知識は回りから一目置かれる存在だが魔力に関しては普通以下。
「関係ない?...フィーア!あなたなんて失礼なことを!」
神々しい剣を喉元に向ける。
いきり立つ銀髪の長い髪の少女の名はティナ
第一の候補。
別名銀騎士。
戦場において華麗に舞う銀色の鎧と剣さばきからそう呼ばれている。
「まぁ落ち着けって...そういがみ合っても仕方ねぇだろ?」
ぽんっとティナの方を触り剣を押しのける男勝りな人影
「!?…あなたいつからそこに...」
驚きつつ一瞬の剣さばきで剣を鞘に戻し服装を正しながら人影に振り返る
「おいおい...いつからってそりゃ...これから内政会議だろ?」
そう言いつつ瓶酒を飲み干す
ティナが吠える
「だいたい内政会議の前にお酒を飲むあなたもあなたよ!今日は教会のお偉いがたも来てるんだからね!わかってるの?」
今日の内政会議は少しいつもとは違う特別なものなのだ
王女が死んだ今国のトップは王女の養子七人ということになっている
しかしこれは表向きの話であり事実上は教会の上層部から政策が七人に降りてくるというシステムだ
本来なら教会側の人間が政治に関わるなどあり得ない
あってはならない行為である
この状態が続いてしまえば教会側が教会や司教たちに有利な政策を作りかねない
しかし近頃の教会は大人しい。
クリス王女がとある事件によりそれまで人々に虐げられてきた教会を確固たる地位につけたためであった。
比較的教会と良い関係を続けてきたためクリス王女の絶対の信頼が教会にはあり
遺言書にも「次の王女が決まるまではまだ幼い七人ではなく協会側が試練の監役と国政を努めよ。」
との記述があった。
今日はその次期王女の件の会議である。
そのため城内は緊張につつまれていた。
「そう言われてもなぁ...だいたいあの遺言だって本当に王女のものなのか」
酒を飲みながら話すその声を遮るようにティナの鋭い声が聞こえた
「リデア!!あなた王女さまを疑うの!?」
男勝りな女性の名前はリデア
第五候補で力強い物言いが特徴だ。
「まぁ、そうカッカッすんなって、それに疑問に思ってるのは俺だけじゃないぜ?」
リデアが会議室に続く階段の傍らを指さす。
その方向には小柄で幼い容姿の少女が立ち尽くしている。
目が悪くても視覚強化の初期魔法さえ使えれば生活に支障はないのだが少女は眼鏡をしている。
「あ....ルート...」
ティナがばつが悪そうにつぶやく
「そうね。リデアの言う通りよ。ティナ。あなたも落ち着いて物事を考えられれば....っとそろそろ国政会議の時間ね。お説教はまた後で。」
「ティナ、ルート、フィーア、そろそろ行くぞ!」
リデアに言われるがまま三人は階段を上り会議室のドアを開けた。
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作者より
続きはまた時間がある時ゆっくり更新します。
読んでくださった方がいらっしゃれば幸いです。
初めて書いた駄文ですがよろしくお願いします。
精神力がある限りゆっくりとですが小説を書き綴ります。
一人でも読者様がいらっしゃるのであれば私としてもとても励みになります。
至らぬ点などあるやもしれませんが、よろしくお願いします。