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間違えて運に極振りしちゃったけど召喚士なら何とかなりますか? ~召喚で出てくる魔物が異常個体ばかりなんですけど!~  作者: やおよろずの
第三章 ギルドを大きくしよう!

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050 やっとスライム……?

レストランでのお食事会の翌日。


ギルドルームには、私とアルテミス、それからリンドールさんの三人だけだった。

ザラとゴブリンズは冒険者としてお仕事中。

パンさんとペールルージュさんも用事があるらしく、二人で出ていってしまった。


というわけで、特に用事のない私はギルドルームでのんびりとした時間を過ごしていた。


……ちょっとソコ、暇人とか言わないように。

ザラがダンジョン探索に行くとかだったらついていったんだけど……。

今日は例の”指名依頼”ってやつらしく、ついていくと邪魔になりそうでやめたんだよね。


「……にがっ」


リンドールさん特製のマナエーテルは、やっぱりこれ単体だと苦味が強くて、優雅なティータイムには合わないかも。

もちろん、以前のやつとは天と地の差があるけど。

あまーいデザートと一緒だったら結構合うんだけどね。

そんな甘いモノ毎日食べてたらすぐに太っちゃうよ……。


アルテミスと美味しい茶葉でも買いに行こうかな、と思っていると。


「あら、サキさん」


リンドールさんが二階から降りてきた。

錬金をしていたのか、ちょっと汚れた手にマナエーテルを持っている。


「リンドールさん、その手に持ってるのはマナエーテルですか?」

「そうですわ。サキさんが飲んでくださるので、補充です」


リンドールさんは私のカップ──さっきまで飲んでいたマナエーテルをちらりと見て、嬉しそうにそう言った。


「ありがとうございます! これで私の魔力問題もかなり解消しました!」

「お役に立てているなら良かったですわ……未だに失敗ばかりですが」

「それでも凄いですよ!」


だって、普通なら数日かかる量の魔力を、ちょっと苦いとは言っても飲むだけで回復できちゃうんだから。

錬金術の力ってすごい。

パンさんが錬金術師をギルドに入れたかったのも頷けるよね。


……そうだ、リンドールさんならもしかしたら!


「あのー、もしかしてリンドールさんなら”太らないポーション”とか……作れたりしませんか?」

「太らないポーション……? 聞いたことないですわね」

「そっかあ、無いかぁ……」


残念……。

もしそんな夢のようなポーションがあったら、毎日あまーいケーキとマナエーテルを食べてやろうと思ったのに……。


私ががっかりしていると、リンドールさんは顎に指を当てて、少しだけ考えるような間を置いた。


「──太らない、とは少し違いますが、『一口で満腹感が得られる』と評判の”ハラモチ”という食べ物がありますわね。ニョキモチの類似種でして、お値段は張りますけれど、貴族の置き換えダイエットとして有名ですわ」


へえー、この世界にも置き換えダイエットみたいなのがあるんだ。

私も色々試したよ、バナナダイエットやらリンゴダイエットやら……。

まあ、痩せないんですけど!


……あれ?


「そういえばニョキモチってどこかで見た気が……そうだ、私の召喚スキルでこの前見たかも!」


私は慌てて『スキルツリー』を開く。


────────────────────

【植物召喚Ⅲ】 ニョキモチを召喚できる。

────────────────────


私のレベルが16に上がったことで、習得できるスキルも増えてるんだよね。

他にも、ヒスイノキとかいうよく分からない植物も増えてる。

……というか植物全般、よく分からないんだけども。

本屋さんで図鑑でも買ってこようかな。


そしてこのニョキモチ、もしかしたら私の【運】でハラモチとして召喚できたりしないかな?

一日一食をそのハラモチに置き換えて、その代わりにケーキとマナエーテルを食べるの。

するとあら不思議、太らずに美味しく魔力を回復できるって寸法!


「召喚スキル……もしかして、サキさんはニョキモチやハラモチを召喚できるのですか?」

「うーん、できるというか、その気になれば、というか……」


まだスキルを取ったわけじゃないし、魔力が足りるか分からないし、そもそもハラモチになるかも分からないけど……。


「相変わらずすごいですわね。そうだ、サキさんはスライムを召喚できたりしますの?」

「スライム……ですか?」


……そういえば、スライムって随分前から召喚できたのに、一度もしたことなかった。


「実は、私の錬金の失敗作なのですが、処理に困っていて……」

「普通に捨てるんじゃだめなんですか?」

「そうなのです。錬金で失敗したものは、何が起こるか分からないため、捨てることができず……」

「なるほど……。それで、どうしてスライムなんですか?」

「スライムは汚染物を好み、消化することができるとされています。ですので、スライムを用いた汚染物の処理を国が検討しているほどです」


へー、スライムって超有能なんだね。

つまり、リンドールさんとしてはスライムで錬金の失敗作を処理したいってことか。


「それであれば、私、スライム召喚したことないですけど召喚できるのは知ってるので、できますよ!」

「どういう言い回しですの……まあ、でしたらお願いしたいですわ」


というわけで、私たちはスライムを召喚するためにギルドルームの庭へと移動した。


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