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043 突然の体調不良……!

今回短めです。

「じゃあ、明日のお昼ご飯はワイバーンのタマゴを使ったオムレツで!」


──そんな話をした翌日、私は高熱を出して倒れていた。



原因は──分からない。

いや、思い当たる節がありすぎる。


灰焔の地下溶岩洞(アッシュ・フレマグラ)で汗びっしょりになった後、涼しいギルド集会所で汗が冷えちゃったから、それかもしれない。


それか、リンドールさんのマナエーテル。

あれは人知を超えた苦さだった……。

私の身体が拒否反応を起こしたのかもしれない。


まあ単純に、転生してから色々ありすぎて、どっと疲れが出たのかも。


なんにせよ私は、結構な高熱を出して、数日間ベッドの中でうずくまることになった。



転生後初めての病気に、最初は少し心細かったけど、

みんなが懸命に看病してくれるから、すぐにそんなことはなくなった。


アルテミスなんて一晩中付きっきりでいてくれたから、逆に私の方が辛くなっちゃって、呼んだら来てもらう方式に何とか変えてもらったほど。

ゴブリンズも、私の部屋の扉の両脇に門番みたいに立っているらしい……。


楽しみにしていたワイバーンのタマゴのオムレツは、私も食べやすいようにタマゴ雑炊に代わって出てきた。

正直、熱で舌がおかしくなっててあんまり味が分からなかったんだけど、優しさがすごく心にしみたよね。


リンドールさんも、私の体調不良の原因がマナエーテルなのでは、と何度も謝りに来てくれた。

でも正直、あれは勢いで飲んだ私が悪いよね……。

パンさんによると、リンドールさんは私の体調が良くなるアイテムを作れないかと、錬金を頑張っては失敗しまくってるんだとか。

「またギルドポイントを無駄に使って……」とパンさんが苦笑いしてて、私もつられて笑っちゃった。


パンさん曰く、リンドールさんは錬金の知識は凄いけど経験がまだまだのようで、「じっくり育ててやる必要がありそうやなあ」と言っていた。

じゃあ、私も元気になったらいっぱい錬金用の素材をとってこないとね!





三日も経つと、少し熱も下がってきて、私にもいろいろ考える余裕が出てきた。

そのときに思ったのは、今のグランベルジュの体制について。


現状、魔物を倒してギルドポイントを稼げるのは、実質ゴブリンズの二人。

私は言わずもがな、パンさん、ペールルージュさん、リンドールさんは非戦闘要員だし、

アルテミスもほぼ私に付きっ切りだから戦闘には基本参加しないしね。


そんなゴブリンズの二人は、ちゃんと私の指示を聞いてくれるし、戦闘では機転も利かせてくれる。

一方で、会話によるコミュニケーションが取れたためしはない。

大体は、私の問いかけに黙って頷くか、じっと私を見つめ返すだけだからね。

だから二人だけで何かする、みたいなことはやらせていなかった。

だって、私のいないところでケンカとかしたら大変だし、やっぱり喋ってくれないというのはお任せする上での大きな不安要素だから。


でも、このままだと今回みたいに私が動けなくなったとき、誰もギルドポイントを稼ぐことができなくなっちゃう。

そういう状況は今後、できるだけ避けたい。


そのためにどうすればいいか。

知力1(しかも高熱)な私が思いついた案は、もちろん単純。


──アルテミスみたいに会話のできる子を召喚して、ゴブリンズと一緒に”冒険者”をやってもらう。


ね? 単純でしょ。


そして幸運なことに、私はそのためのスキルを習得可能。

それは、だいぶ前から取れたのに、後回しにしていたこのスキル。


────────────────────

召喚権限委任(サブマスター)】 召喚した魔物の指揮・管理権限を、指定した人物に一時的に委ねる。

────────────────────


この【召喚権限委任(サブマスター)】で、ゴブリンズの権限を召喚した子に委譲する。

そうすれば、ゴブリンズたちはその子の言うことを聞いてくれるはず、というわけだ。


後は、”その子”を誰にするか。


──今の私がもっている、そして獲得できる召喚スキルのうち、その条件を満たしてくれそうなのは、やっぱり亜人召喚系だよね。

ゴブリン、エルフ、妖精、セイレーン。

ゴブリンは喋れないからダメで、セイレーンは人魚だと思うからたぶんダメ。

となると、エルフと妖精。

エルフは確定として、妖精も召喚してみたいよね。

となると、ジョンソンはエルフに、ブルースは妖精かな。


なんて考えながら、私はベッドで休んでいたのだった。


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