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035 召喚士という職業……

新しいギルドルームに引っ越すことになった私たち。

ギルドバトルに勝った余韻はどこへやら、次の日から引っ越し準備でせわしない日々を送っていた。


パンさんは旧ギルドルームの整理、

ペールルージュさんは新しい家具のチョイス、

リンドールさんは錬金設備の吟味。

そして、私とアルテミスが担当したのは新しいギルドルームの清掃。

家具などが運ばれてくる前にキレイにしてしまおう、というわけだ。


というわけで、新しいギルドルームに私とアルテミスの二人でやってきた。

少し見て回った感じ、目立った傷はないけどホコリや汚れはあるね。


それにしても、やっぱり何度見ても広いギルドルーム……。

ここに引っ越すのがとっても楽しみだけど、掃除するときのことを考えると少しげんなり……。

なんにせよ、物がないからやっぱり大掃除するなら今だよね……!


「よーし、掃除道具はいっぱい持ってきたから、これでちゃちゃっとやっちゃおう! アルテミス、手伝って!」

「もちろんです」

「じゃあ、アルテミスは床をお願い! 私は窓をやるから──」

「いえ、マスターは見ているだけでいいのです。私にお任せください」

「えっ、でも……」

「それでは、掃除を遂行します」


そう言うと、アルテミスは恐ろしいスピードで掃除を進めていく。

私も手伝おうとするんだけど、アルテミスがめちゃくちゃ止めてくるので、仕方なく見ていることに。


……何だか、アルテミスを召喚したときのことを思い出す。

転生したばっかで右も左も分からない私を、パンさんが拾ってくれて……。

雑用係だったけど。

それで、掃除を手伝ってもらおうと召喚して出てきてくれたのが、アルテミス。

今では私の頼もしい相棒だ。


あのときと比べると、私のステータスも随分と──


────────────────────

 人間 召喚士 Lv. 10

 【体 力】 16

 【魔 力】 -26(24)

 【持久力】 17

 【攻撃力】 1

 【防御力】 1

 【 運 】 999

 【速 度】 1

 【知 力】 1

 【精神力】 1

 【スキル】

  亜人召喚Ⅰ 低魔召喚Ⅰ 時短召喚術

  獲得経験値増Ⅰ

────────────────────


いや、全然変わってない!?

力も頭も1、足も遅ければ精神力もないままだ……。

まあ、魔力が伸びてくれたのは嬉しいけどさ。


……そういえば、レベルもついに二桁の10になったけど、新しいスキルとか出てるかな。

この前貯めておいたから、今のスキルポイントは6もある。

そう思って久しぶりに『スキルツリー』を開いてみる。

すると、出てきました出てきました、新しいスキルがたっくさん!


────────────────────

【亜人召喚Ⅱ】 妖精を召喚できる。

【亜人召喚Ⅲ】 セイレーンを召喚できる。

【低魔召喚Ⅱ】 グラニルを召喚できる。

【低魔召喚Ⅲ】 ゴーレムを召喚できる。

【植物召喚Ⅰ】 パラグナ草を召喚できる。

【植物召喚Ⅱ】 リュバンス樹を召喚できる。

【魔力回復量増加Ⅰ】 魔力の自然回復量が1増加する。

帳尻合わせ(バランサー)Ⅰ】 魔力がマイナスの時、魔力の自然回復量が倍増する。

────────────────────


まず、召喚系が六種類。

妖精やゴーレムは何となく想像つくけど、セイレーンは……人魚?

……ギルドルームにプールができたら考えよう。


それよりもグラニル!!

これってレードさんが乗ってたやつだよね。

今後のギルドバトルを考えると、どこかのタイミングで召喚しておきたいな。

ただ、通常召喚するならギルドルームにグラニル用の設備を作らないといけないかも。

パンさんに相談かな。


そして、【植物召喚Ⅰ】──ってことは、草とか木を召喚できるってこと……?

全然使いどころが分からないけど、まあギルドルームの裏庭で家庭菜園に使えるかも!


何より、今の私にピッタリそうなのが、残り二種類。

【魔力回復量増加Ⅰ】は言わずもがなの高性能で、私の問題だった回復遅すぎ問題が少し解決する。

そしてなんといっても【帳尻合わせ(バランサー)Ⅰ】。

これ、【魔力回復量増加Ⅰ】と組み合わせれば、一日で4回復するってことだよね?


──迷わず、私は【魔力回復量増加Ⅰ】と【帳尻合わせ(バランサー)Ⅰ】を取得。

これで、私のステータス的にも一週間あれば魔力がゼロに戻るはず。

そうなってから、どの召喚系スキルを取るか考えようかな。


……そういえば、メニューの他の項目って全然見てなかったな。

いつも使ってる『アイテム』や『ステータス』以外にも、実は色々あるんだよね。

『職業』に『魔法盤』、『熟練度』、『図鑑』──。


でも、あれ?

『魔法盤』をタッチしても、何の反応もない。

……そういえば、ノヨカさんがこんなことを言ってたっけ。


『そのメニューから、おぬしの職業に応じた魔法やスキルが習得できるようになっとるはずじゃ』


……つまり、私の職業──”召喚士”は、魔法が習得できないってことなのかな。

少し──いや、だいぶ残念だけど、その分魔物を召喚するスキルがあるから仕方ない。


そうだ、職業ってどうなってるんだろう?

確か、ステータスが低すぎて他の職業に就けなかったんだよね。

もしかしたら、レベルが上がった今なら就ける職業がババっと増えてるかも……?


そう思って見てみると、何と未だにどの職業もグレーアウトしてて選べない!

戦士とか魔導師とか、なってみたい職業はいっぱいあるのに……!


……そうか、もしかして私のステータスがレベルアップで全然上がらないのは、職業が召喚士だから……?

つまり、召喚士である限りはいくらレベルアップしてもステータスは1のままで、

ステータスが1のままだと他の職業になれない……ってこと!?


そ、そんな……!

……そうだ、『熟練度』!

熟練度が私の想像通りなら、私のへっぽこステータス関係なく、武器を使い込めば上がるはず!


そう思って見てみると、ちゃんとありました!

例えば! 剣を使い込むと──『装備してる間、攻撃力が1上昇』

……装備してる間!?


私は、そっと『熟練度』を閉じた。


──その後、しょんぼりしていると掃除が終わったアルテミスが何かあったのかと心配して駆けつけてくれた。

アルテミスがいてくれてよかったよ……。


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