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間違えて運に極振りしちゃったけど召喚士なら何とかなりますか? ~召喚で出てくる魔物が異常個体ばかりなんですけど!~  作者: やおよろずの
第二章 ギルドバトルに勝とう!

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033 祝勝会!!!

いつの間にかグラン=ラフィースでも指折りのギルドとなったグランベルジュ。


そんな私たちが、ギルド集会所での話し合いの後、まず最初にやったこと。

それはもちろん──


祝勝会!!!


「ほないくでー! かんぱーい!」

「かんぱーい!」


お酒の入ったグラスを、高く掲げる。


ギルド集会所近くの有名なレストランを貸し切って、お世話になった人たちみんな誘った、かなり豪勢な祝勝会。

貸切代に食事代、その他諸々の代金を含めて、総額なんと金貨10枚!!!

これって、普通の冒険者だと年収分くらいの金額なんだとか。


これまでの私たちだったら絶対出せなかったけど、今の私たちなら大丈夫。

何と言っても、私たちは10万ギルドポイントを保有するギルドなんだから!


……あれだけ頑張ったんだもん、今日くらい豪勢にやっていいよね!


とっても広くて格式高い雰囲気の店内に、見たこともない豪華な料理が次々と運ばれてくる。


「──うまーっ!! サキはん、これ食べてみ! シャルルームっちゅう魔物の肉や、これたっかいでー!」

「いただきます!──おいしーっ!」

「サキはん、これも食べてみ! 高いやつや!」

「いただきます!──とろけるー!」


こうやって、パンさんからアレコレとオススメされては食べるを繰り返していた。

今回の功労者だから、ってことらしい。


ペールルージュさんは大人っぽくチーズを食べながらワイン。

いつもながら、カッコいい。

新加入のリンドールさんは、とってもお行儀よく食べていて、何だか様になっている。

どこかのお嬢様なのかな……?


アルテミスも私のそばから離れないようにしつつも、素直に食事を楽しんでくれていた。


……せっかくだし、ゴブリンズのみんなにも食べさせてあげたかったかも。


「サキさん、お疲れ様ですー!」

「あっ、受付嬢さん!」


お酒片手に話しかけてくれたのは、いつもの受付嬢さん。

いつもお世話になってるし、と思い誘ってみたら、二つ返事でオッケーしてくれたんだよね。


「見てましたよー! 流石過ぎました!! もう召喚士ってより魔王って迫力でした!!」

「あ、あはは……ありがとうございます」


魔王はイヤかも……

でも剛体種ゴブリンを引き連れてると、魔王に見えてもおかしくないか……


私が複雑な心境でいると、また他の人が話しかけに来てくれた。

それはなんと、あの烈火のオルダン。


「グランベルジュ、まずはおめでとう」

「えっ、オルダンさん!? いらっしゃったんですね!」

「君たちの功労を労いたくてね。お邪魔かとも思ったが」

「そんなそんな! ぜひゆっくりしていってください!」


私が恐縮していると、パンさんが嬉しそうに会話に入ってくれた。


「おお、オルダンはん! 今回はほんま助かったで!」


パンさんの言葉は、社交辞令でも何でもない。


私の魔力を増強する【鉄の杖】もそうだけど、盾の壁が本当に助かった。

ヴィオラさんの弓の腕を見たらわかる通り、超長距離から私やパンさんを射貫かれていたらマズかった。


ほんとに、彼らの武器や盾がなければ、どうなってたかわからない。


「礼には及ばないよ。ドルトステラとしてもいい経験になった。自分たちの作った武具が、実戦でどう活用されるのか──肌で感じることは大切だからね」

「流石、言うことがちゃいますわ!──それよりええんですか? ギルドバトルの取り分……」


今回参加してくれたドルトステラには、少しもギルドポイントを渡していない。

オルダンさん、そしてルーアンさんの意向だそうだけど……。


「ああ、我々に被害は出ていないからね。これからの活動に役立ててくれ」

「そうか……ほなありがたく!」

「……君たちもこれから忙しくなるぞ。何と言っても、たった三人の野良ギルドにもかかわらず十万ギルドポイントだ。五大ギルドの後ろ盾もないから、襲われる可能性も増える」


五大ギルド配下であれば、その威光を恐れてケンカを吹っかけられることはまずないらしい。

何だかヤクザの代紋みたい……。

その一方、私たちみたいな野良ギルドはまさに格好の的なんだとか。


「……オルダンはんの言う通りや。今までみたいにのほほんと活動しとったらアカン。ちゃんとギルドとして信念をもって、グラン=ラフィースのトップギルドらしく振る舞わんとな!」


トップギルド……ごくり。

思わず息をのむ私に、パンさんが「安心せえ」と笑った。


「ウチらの要のサキはんは、何も気にせずこれまで通りやってくれればええ。計画やらなんやら考えるのは、ギルドマスターのウチの仕事やからな」

「はい、ありがとうございます。でも、私もできるだけ手伝いたいです!」


それは嘘偽りない本心。

ステータスが足りなくて五大ギルドに入れず途方に暮れていた私を拾ってくれたグランベルジュには、返しきれない恩がある。


まあ、そういうの抜きでも、パンさんたちと頑張っていきたいしね。


「そう言ってくれるとありがたいわ。……ほんなら早速、ウチらグランベルジュの最初の計画を発表するで!」

「……唐突ね。パンの中では前から決めてたんでしょ?」

「せや。最初の計画は──ギルドルームの引っ越しや!」

「引っ越し……?」


確かにギルドメンバーが一人増えたけど、今のギルドルームでも十分入りそう。

何か別の意図があるのかな。


「せや。リンはんが増えたのもあるけど、一番の理由は──サキはん、アンタや」

「えっ、私ですか!?」

「これからのことを考えると、あの剛体種ゴブリンたちには1時間だけやなくて、ずっと居てもらったほうがええからな」

「……なるほど、ずっと居てもらうとなったら、ゴブリンズたちのスペースも考えると今のギルドルームだと厳しいですね」


召喚しておくのは大賛成。

【時短召喚術】は召喚するのに必要な魔力が半分になって便利だけど、何度も召喚するなら普通に召喚したほうが魔力の節約にもなる。


ただ、そうなると彼らの”維持費”──食費やらなんやらを気にしないといけなくなってくる。

となると、やっぱりギルドポイントは定期的にちゃんと稼がないといけないよね。


……そう思うと、ギルドポイントを半分取られたパラッパ・レードたちは大変だと分かる。


「……その”ごぶりんず”というのは、それほど大きいんですの?」


リンドールさんが興味津々に聞いてくる。

そうか、リンドールさんはこの前のギルドバトルには参加していなかったとかで、見たことないんだった。


「せやな。腕の太さが、リンはんの身体の太さくらいあるで。背もリンはんの倍くらいや」

「な、なんとまあ……随分と鍛えてますのね……」

「いや、生まれつきなんじゃないかな……?」


剛体種って言われてるくらいだし。

……ゴブリンズが実はジムで鍛えてきてる、とかだったらちょっと笑えるけど。


「でしたら、相当広い場所に引っ越す必要がありますわね。わたくしの錬金設備もありますし」

「せやな、剛体種ゴブリンも快適に暮らせるくらい広くて、リンはんの錬金の施設も置ける。さらに、今後増えるドロップアイテムの倉庫やらも欲しいわな」


パンさん曰く、ドロップアイテムをアイテム欄に入れているよりも、倉庫にある方がみんなで管理しやすいんだとか。

私の負担を考えてくれている感じもした。


「場所もギルド集会所近くがええし、そんな良い物件があるのか、っちゅうたら……実はもう見つけとる!」

「えっ、もう!?」

「剛体種ゴブリンを見た時から、引っ越しは検討しとったんや。というわけで、明日は早速みんなで内見に行くでー!!」

「スピード感はやっ!」

「でしたら、わたくしの錬金設備も見に行きたいですわ!」

「ふふっ、余韻もあったもんじゃないわね」


こうして、私たちは新しいギルドルームの内見に行くことになった。


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― 新着の感想 ―
ギルドの他の人達は何をしてるのかな。ドロップアイテムは全部主人公のモノ。他人が倉庫で管理?
金貨10枚、、、1000ポイントでしたかね?それで年収、、、 どこぞのギルド員の剣がそれくらいだったような?攻撃力プラス10で、、、 そりゃ売れないのでは?フリマみたいな市に年収レベルのもの並べても変…
いよいよ錬金術で魔力ポーション的なもの作って、アルテミスを大量召喚、魔王軍のボリュームアップですね
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