016 昇格試験の準備
今回短めです。
その後は、ジョンソンとブルースにひたすら魔物を倒してもらいつつ、私は後ろからドロップアイテムを回収していく。
今回のドロップアイテムは粘魔核以外にも、ガルムからは魔狼の眼球が、ゴブリンからは小鬼の革袋が手に入った。
これらがレアドロップなのかは分からないけど、とりあえずアイテム欄に収納しておいて、後でギルド集会所の係員さんに見てもらおう。
その後も時間いっぱいまで頑張ってもらい、ゴブリンズとガルムちゃんは時間が来て帰還していった。
この帰っていく瞬間って凄く寂しいよね……特にガルムちゃん……。
うちのギルドルームがペット可か、パンさんに聞いておこう……。
とりあえず、昇格試験の予行練習として臨んだ今回のダンジョン探索だったけど、ジョンソンとブルースなら難なく戦えそうなことを確認できて一安心。
──そうだ、結構魔物を倒してもらったので、私のレベルも上昇してるかな。
そう思い、『ステータス』を開く。
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人間 召喚士 Lv. 6
【体 力】 13
【魔 力】 3(15)
【持久力】 12
【攻撃力】 1
【防御力】 1
【 運 】 999
【速 度】 1
【知 力】 1
【精神力】 1
【スキル】
亜人召喚Ⅰ 低魔召喚Ⅰ 時短召喚術
獲得経験値増Ⅰ
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うん、【獲得経験値増Ⅰ】の効果もあってか、しっかりとレベルが2つ上昇している。
やっぱり取っといてよかった。
一方のステータス上昇量は……もう言うまでもないよね。
スキルポイントもしっかり2ポイント増えてたけど、新たなスキルは解放されていなかったのもあり、貯めておくことにした。
ダンジョンから戻った私たちは、最後にドロップアイテムを報告しに受付へ。
前の係員さんが出てくると、私を見るなりぎょっとした表情を浮かべていた。
聞くと、前の粘魔核の報告でやっぱり記録間違いを疑われたらしく、説明に苦労したんだとか。
確かに普通に考えたら、スライムゼリーと粘魔核を逆に記載したように思うよね……。
そんな彼にはまたまた申し訳ないのだけど、今回の収穫は粘魔核が20個、魔狼の眼球が56個、小鬼の革袋が77個だったと報告したところ、またまた絶句しちゃった。
どうやら、ガルムの通常ドロップはガルムの小牙で、ゴブリンの通常ドロップは汚い布切れなんだとか。
「全部レアドロップだったということになりますね……」と苦々しい顔で言われてしまった。
「今回もドロップアイテムは持って帰りますか?」と聞かれ少し悩んだが、結局、今回のドロップアイテムもここで売らず、全部持って帰ることに。
というのも、ここで売ってギルドポイントが増えちゃうと、良からぬ連中に狙われる可能性がさらに高まってしまうから。
売るなら私が第二天位に昇格してからの方が、まだマシだよね、と思ったわけだ。
一応、もしギルド運営にここで引き取ってもらった場合の価格を聞いたところ、粘魔核は20GP、魔狼の眼球は30GP、小鬼の革袋は40GPとのこと。
粘魔核はギルド市だと30GPで売れたわけだし、やっぱりちょっと安くなっちゃうんだね。
こうして、二回目のダンジョン探索を終えた私のギルドポイントは、魔物を倒して増えた419GPを加えた、1619GPになりましたとさ。
◇
翌日──昇格試験前日。
ちょっとソワソワしつつも、できる準備はしっかりとしておこう。
まずは、ダンジョン探索のときに思った”回復アイテムが欲しい”という話。
アルテミスも、もちろん私も回復ができないので、ゴブリンたちを回復してあげる手段が欲しいなぁ、というやつだ。
というわけで、街で適当に見つけたアイテムショップに入ってみて、回復用ポーションを紹介してもらうことに。
店員さんに聞いたんだけど、ポーションには飲むタイプと傷口に直接かけるタイプがあり、そもそもの回復の仕組みが違うのだとか。
ここのお店のポーションはかけるタイプで、「安価で効き目抜群!」と言われたのでちょっと買ってみることに。
購入後、アイテム欄に追加し、効果を見てみる。
ただ、アイテムの説明が……。
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【粗悪なポーション】 やたら沁みるポーション。体力を10回復する。
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粗悪って。そして、粗悪品でほぼ全回復する私の体力の低さって。
ちなみにお値段は銀貨三枚とそこそこのお値段。
色々思うところはありつつも、とりあえず三本購入し、回復アイテムについてはこれで良しとした。
続いて、なんと私の戦闘訓練。
昇格試験ではこれっぽっちも戦う気はないけれど、こんな世界だし私も少しは戦えるようになっておかないと、という思いから。
ケンパバーン広場に行って、アルテミス先生に基本のキのキのキくらいから教えてもらい、少し剣を振ってみることに。
そこで問題発覚。
ルーアンさんの剣が重すぎて私では全然扱えなかったのだ。
ダンジョンにいた冒険者のみなさんはこんな重いものを振り回してたんだ、と驚愕しつつ、私でも扱えるような軽い短剣が欲しいな、と思った。




