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014 二回目のダンジョン!①

第2章、開幕です。

その後も粘魔核(スライムコア)はじわじわと売れ続け、ギルド市終了までに結局40個売ることに成功。

1個あたり30ギルドポイントだったから、合計1200ギルドポイント稼いだことに。

元々あった500ギルドポイントは、ルーアンさんの剣を購入するのに使ったので、今現在の私は1200ギルドポイントを所有していることになった。


残った粘魔核(スライムコア)は再びアイテム欄に収納し、いざという時用に置いておくことに。

ギルド運営に売っちゃえば、すぐにギルドポイントに変換できるしね。

肝心のルーアンさんの剣は、何かあったとき用にアルテミスに渡しておくことにした。


ルーアンさんに別れの挨拶をして、私たちは帰路に着く。

そんな中、私はパンさんから真剣な話をされた。

それは、「第三天位に昇格してほしい」ということ、そして「他のギルドに狙われ始めている」ということだった。


というのも、他のギルドから見ると今のグランベルジュはかなり”狙い目”なんだとか。

ギルドメンバーはたったの三名、そして全員が第一天位、さらにギルドポイントは1200もある。

確かにそれだけ聞くと、狙われやすいのも納得かも。

本当はアルテミスがいるから一筋縄ではいかないんだけどね。

「あれだけ欲しかったギルドポイントが、今度はありすぎて困ることになるなんてなぁ」ってパンさんはちょっと嬉しそうだったけど。


というわけで、私が早く昇格することでギルドに箔をつける必要が出てきたわけだ。

となると、重要なのは昇格試験の内容、そして召喚を使っていいのか、というところ。

アルテミスにも戦ってもらっていいなら話は早いけど、それが難しい場合は召喚で戦う必要があるしね。



翌日、ギルド市の疲れを取るために昼過ぎまでゆっくりした後、私とアルテミスはいつものギルド集会所を訪れた。

目的は単純、いつもの受付嬢さんに昇格試験の説明を受けるため。


「あっ、サキさん! こんにちは! 今日は何の御用でしょうか?」

「こんにちは、今日は昇格試験の説明を受けたくて……」

「おおっ、ついに、ですね!? まあサキさんなら余裕だと思うんですけど!」


そんなことは本当にないんだけど、と思いつつ、私は受付嬢さんから説明を受けた。


まずは、試験会場。

”模擬戦闘用訓練場”という場所で行われるらしいんだけど、そこへはギルド集会所から転移できるみたいだから安心。

この世界に転移の魔法陣があってよかった、方向音痴にも優しい世界……。


次に、試験内容。

内容は至って単純──指定の魔物を討伐すること。

第二天位の昇格試験では、スライム・ガルム・ゴブリンが各一匹ずつ。

ギルドお抱えの召喚士が指定の魔物を召喚して、試験してくれるんだとか。

ついに私以外の召喚士の方と会えることにワクワクしつつ、最後に一番私が気にしていることを聞いてみる。


「あのー、アルテミス──えっと、この子も一緒に戦うとかって、大丈夫ですか……?」

「もちろん可能です! というか、普通はパーティで挑むものなんですよ?」

「……えっ?」

「当たり前じゃないですか! 誰が魔物と戦う時にわざわざ一人で戦います?」

「……確かに」


なんですか、私がぼっちだとでも言いたいんですか……?


……まあ、これで一安心。

アルテミスに近くで守ってもらって、ゴブリンに前線をお願いする感じかな。


でも、一応試験対象の魔物とは一度戦っておきたいよね。

スライムとは戦ったことがあるけど、ガルムとゴブリンとは戦ったことが無いし。

流石に戦ったことのない相手といきなり本番で戦うってのも不安だしね。


というわけで、まずはガルムとゴブリンと戦ってみたいと受付嬢さんに話した。


すると受付嬢さんは

「うーんと、それなら黒裂結晶の洞窟ノワール・コルスティアの第二層で良いんじゃないですか?」

とのこと。


私のランク的に受けられるギリギリらしいが、そこにならガルムとゴブリンがいるらしい。


というわけで、私は黒裂結晶の洞窟ノワール・コルスティアの第二層のダンジョンクエストを受注し、明日行くことに決定。

ついでに、昇格試験の受験予約もしておく。

最短で三日後とのことだから、三日後に受けることになりましたとさ。



翌日、またまたギルド集会所にやってきた私とアルテミスは、奥にある魔法陣に向かった。


今回の目的は、第二層にいるらしいガルムとゴブリンと手合わせ願うこと。

今回は保護者枠のパンさんがいないし、私がしっかりしないと、なんて思いながら私たちは黒い転移の魔法陣の上に乗った。


今回もしっかり成功し、前と同様、黒い岩石でできた洞窟に視界が切り替わる。


よし、早速だけど戦闘要員の魔物を召喚しようかな。

まずは、私の今の状態を確認しておく。


────────────────────

 人間 無職 Lv. 4

 【体 力】 12

 【魔 力】 8(13)

 【持久力】 11

 【攻撃力】 1

 【防御力】 1

 【 運 】 999

 【速 度】 1

 【知 力】 1

 【精神力】 1

 【スキル】 亜人召喚Ⅰ 時短召喚術

────────────────────


……いつものことながら、低すぎる私のステータスにテンションが下がってしまうけど、それは置いといて。

現在の魔力は8──結構溜まってきたね。

そして気になるスキルの方はというと──私のレベルが4に上がったことで、取得できるスキルが増えていた。


────────────────────

【獲得経験値増Ⅰ】 獲得する経験値量が増加する。

召喚権限委任(サブマスター)】 召喚した魔物の指揮・管理権限を、指定した人物に一時的に委ねる。

────────────────────


【獲得経験値増Ⅰ】は、読んで字のごとく、取っといてメリットしかない超強力スキルだよね。

私のレベルが上がれば、それだけステータスもスキルポイントも増えるわけだし。


早めに取得しておきたいところだけど、それよりも気になるのはその下──【召喚権限委任(サブマスター)】スキルだ。

これって要するに、”私が召喚した魔物が他の人の言うことを聞くようになる”──ってことだよね。


実はこれ結構重要で、召喚した魔物の管理ができなくなるんじゃ問題は私の頭の片隅にずっとあった。

今はアルテミスしかいないから大丈夫だけど、今後、数十、数百と魔物を召喚したら全員に指示を出してられないからね。


ただ、今どっちのスキルを習得するか、と言われたら【獲得経験値増Ⅰ】かなぁ。

というわけで、スキルポイントを1消費して【獲得経験値増Ⅰ】を取得。


残る1ポイントで取得するのは──【低魔召喚Ⅰ】だ。

いつまでもゴブリンだけしか召喚できないわけにもいかないしね。

このスキルの効果をおさらいしておくと──


────────────────────

【低魔召喚Ⅰ】 スライム、ガルムを召喚できる。

────────────────────


というわけで、【低魔召喚Ⅰ】を取得。

早速『ステータス』のスキル欄を確認すると、スライム、ガルムの召喚はともに6の魔力が必要らしい。

これなら、【時短召喚術】で召喚すれば消費魔力は3で済むので、スライム、ガルム、ゴブリンを一通り召喚してみることができそう。


じゃあ早速召喚してみようかな。

まずは──ガルムから。


「えーっと、【時短召喚術】【低魔召喚Ⅰ】──ガルム!」


私の言葉に応じるように、目前に白い魔法陣が展開され、そこから現われたのは──

真っ白な、もふもふの小さいワンちゃんだった。


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