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初恋  作者: 生物
1/1

つばきちゃん

【注意】

軽くではありますが、そういうシーンがあります。苦手な方はお戻りください。

また、当作品はGLの話となっております。

夏の朝4時30分誰もいない街を眺める時間だけは普通に生きていいと思えるほど空気が吸えた。

なぜだろう。一人が嫌なはずなのにこの時間だけは一人でいいと思える。むしろ癒しになっている。

太陽と逆の方向はまだ暗く、灰色に覆われているが、太陽方向に近づくほど紫や青、橙が見えてくる。

鳥のさえずりが響く。こうして時を過ごすのも悪くはない。

いつもと違った景色を見れるというのは、新鮮で刺激的で1日を長く感じさせてくれるものになる。

沈んでいた心も以前より軽くなっている気がする。

ほんの10分程度で景色が大きく変わる。さっきまで灰色に覆われていた景色が青く変わっていく。

その明るくなっていく様子があの子との日々を思い出す。

いつもレッサーパンダのぬいぐるみを持って登園していた子。控えめではあったが、明るく、活発的。

笑顔がとてもかわいく、私によく懐いてくれていた。私はきっとあの子に恋をしていた。きっと初恋。

本当にあの子にはよくしてもらっていたと思う。卒園時にあの子が引っ越してから15年ほど経った今でも大好き。この感情が今でも恋愛感情なのかはわからない。だけどあの子に会いたいという気持ちは減っていないと思う。そんなことを考えていると5時になっていた。

私はお弁当を作り、身支度をして家を出た。会社で普通に仕事をしていつも通り過ごす。

仕事後は、ホテルに行き、知らなくていい女の子と体を絡める。悲しいことに性欲は人一倍あるので、高頻度で発散している。一人に絞ることは不可能なので複数の子と関係を持っている。その事情も話した上で、同意で抱かれているのに「私だけにして」「私じゃ満足できないの」って泣きつかれたり、時にはビンタされたりする。”付き合う”という価値が私にはわからない。抱いたからって勝手に恋人みたいにしないで欲しい。付き合わない方が安全じゃないか。傷つくことだってないし、性欲もいくらでも発散できる。何が悪い。

「今日はやめにしよう。そんな顔してる子抱けないよ。」

どんな顔をしていたのかわからなかったが、彼女がなぜか苦しそうな顔をしていたからやめてホテルから出ることにした。こういうときほど思いっきりして欲しいんだけど。

家でどう発散しようか考えながらホテルを出るとそこには女性が立っていた。

待ち合わせかと思って気にしていなかったが、彼女が苛立っているような顔でずっとこっちを見ていることに気が付いた。私の何かが気に障ったのかと不安になっていると彼女は私に話しかけてきた。

『抱かせてください』

私はあまりの驚きに固まってしまったが断わる理由なんてないから承諾し、二人で部屋に入った。

ドアを閉めた瞬間彼女は私にキスをしてきた。

『いつもこんなことしてるんですか』

なんでそんな顔をしている。苛立ちと悲しみの狭間のような顔。初めて会ったのになんでそんな顔をしている。思い出も何も無いだろう。

私が質問に答える暇もないほどの勢いでキスをしてきた。まるで穴に必死に水を注ぐように。

気付けばベットに押し倒されていた。彼女の指が私の体を撫でる。お腹から始まり、胸、首、頬、耳の順で少しづつ丁度よく滑らしていく、彼女の手は私の太ももへと行き、軽く撫でた後、太ももにキスをされた。大事なものを愛でるようにそっと。彼女は獲物を狩る直前の獣のような目つきになっていた。それが一層私を興奮させた。

違う、違う、違う、私はこんな風に抱かれたかったんじゃない。もっと欲望丸出しでぶつけて欲しかったのに…そうだったはずなのに、こんなに感じるのは初めてだった。

『つばきちゃん』

「何で…」

名前を知っている理由を聞こうとした瞬間口を閉ざされてしまった。

ご精読ありがとうございました。

初めての書く作品のため、至らない点が多くあると思います。

今後も読んでいただけたら嬉しいです。

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