王家と教会の関係
この間の騒動で、聖女である私の軽率な行動で王家と教会の間にヒビが入ったらどうしようと後で自覚して不安になったが、天の声さん曰くそんなことにはならないとのこと。
実際あれから数日が経ったがそうならなかった。
むしろ王家が王都の教会の方にバカ三男の矯正をお願いしますと出家させたくらいで…あとタイス様も王都とは別の教会にて出家している。
たった数日なのにタイス様はもう根を上げて泣き暮らしていると聞く。
頑張れタイス様、心を改めれば案外素敵な出会いがあるかもしれない。
結婚は無理かもしれないけど。
あの騒動の主役だったイヴォンヌ様はこの間の件で、本当に心強かったと、あと叔父を救ってもらったのも併せて感謝すると改めて手紙をくださった。
嬉しいものだ。
そしてここまで来て…天の声さんが、大きな動きを見せた。
『ジョウコ、貴女には爆笑させていただきましたから…ほんのお礼です』
そう言って、ステータスを見てみろと言われた。
言われるがままに見てみると…。
【名称】ジョウコ モガミ
【年齢】二十三歳
【レベル】三十五
【職業】マスター
【称号】箱入りお嬢様
【スキル】買い物上手 売り物上手 ステータス確認 応援 護られる者 優美なる者 踊り子 マナーマスター 創造神の加護
【その他】体力 二百五
魔力 六百五
攻撃力 二百五
魔法攻撃力 六百五
防御力 二百五+五万
魔法防御 六百五+五万
素早さ 二百五
…創造神の加護?
なにこの出鱈目な防御力と魔法防御?
『私の加護です』
貴方創造神だったんですか!?
神様とはまた違う存在っぽい口ぶりだったのに!?
『いやぁ、バレると面倒かなぁと思って。でもジョウコ、貴女なら大丈夫そうでしたので』
いやまあ天の声さんが神様だからって無茶振りとかオネダリとかはしないけど。
『貴女のそういうところ、好きですよ』
もうやだこの人ー!!!
『あともう一個』
「え」
『ジョウコは神が遣わした異世界人である、大切にせよと神託を下しました。これで誰にも隠し事をしなくて済むようになりますね』
………もうやだこの人ー!!!
人じゃなくて神様だけどー!!!
『ふ、くふ、はははははっ』
笑い事じゃないんですけどー!!!




