バラキエルの愛情
ジョウコは最近、トラブルに巻き込まれがちだ。
それは半分俺のせいだ。
だが俺はジョウコを今更離してやる気はない。
俺の運命の女性。
愛してるんだ、本当に。
だからジョウコがベランダから突き落とされたと知った時はぞっとした。
そして犯人たちを憎悪した、今もしてる。
でも、徹底的に追い詰めて犯罪奴隷に堕としてやろうとしていたところで教会から待ったを掛けられた。
ジョウコの評判を貶めてくれるなと。
ここで寛大な処分にすれば、ジョウコの名声も上がると。
…実際そうなったので文句はないが、ちょっと悔しい。
あの犯人たちには目にものを見せてやりたかった。
巻き込まれたトラブルはそれだけじゃない。
ジョウコはこの間、酔っ払いに絡まれて言い寄られた。
婚約者である俺の目の前で。
思わず公衆の面前でジョウコへの愛を叫んでしまい、恥ずかしい思いをした…が、ジョウコが照れながらもどこか嬉しそうにしてくれたのを見て言って良かったと思い直した。
まあともかく、そんなこんなでジョウコはトラブルに巻き込まれやすくなってしまったので…俺が守ってやらないといけない。
俺の大切な愛しいお前。
俺だけの女性。
ずっとずっと、俺が守るからな。




