表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒロイン願望のあるニート女子が、家ごと異世界転移した結果  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/98

一難去ったらまた一難

今日は貴族間のお付き合いで、夜会にバラキエル様と出かけた。


バラキエル様が隣にいるからかみんな優しい。


たまに私が治して差し上げた人もいて、そういう人は本当に優しい。


とりあえず穏やかに過ごせて、挨拶回りをしたらあとはまったり夜会を楽しんでいたのだけど…ワインで泥酔した人に絡まれてしまった。


たしか、伯爵家の三男のシリル様という方。


「なあなあ、ジョウコさまぁ…バラキエル様より俺の方がいいゼェ?」


「いや、それはないです」


「おい、ジョウコに近づくな」


バラキエル様が盾になってくださって触れられることはなかったが、怖い。


「バラキエル様は身分差ありすぎだって」


「それはそうですけど嫌です」


「なあ頼むヨォ、俺と結婚してくれヨォ」


盾になってくれていたバラキエル様がとうとうブチ切れた。


「くどい!身分差がなんだ、俺がジョウコを愛してるから身分なんて関係ないんだよ!」


バラキエル様の言葉に野次馬のみんなが騒つく。


シリル様も相当驚いたようで酔いも覚めたらしい。


「あ、あの、おれ…」


「だいたいジョウコは聖女だぞ!身分差も何もあるか!ジョウコは俺の運命の女性だ!邪魔するな!」


「す、すみませんでしたー!」


シリル様は逃げ帰る。


野次馬たちは拍手して私たちを祝福してくれる…はい、恥ずかしいです。


「…て、照れるな」


「そ、そうですね…」


まあともかく、前回のバルコニーから投げ落とされた件と言い一難去ってまた一難って感じだったが…バラキエル様の愛を確認できてちょっと嬉しかった。


なお後日、シリル様がご両親から勘当されたと聞いた。


悪いことしちゃったかな…。

高評価、ブックマークなどありがとうございます!とても励みになります!完結まで頑張っていきますので、楽しんでお付き合いいただければ幸いです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ