ちょっと体が限界
山のダンジョンで疲れが蓄積したのか、今日の慈善事業が終わった後私は意識を飛ばしてしまった。
幸い今日の最後の患者さんを治して見送るまではできたけど、その後バタンキューしたらしい。
気付いたら部屋の布団に寝かされていた。
「主人様、気が付かれましたか!?」
「相当疲れが溜まってたんだろう…無茶するな、バカ!過労死防止用アミュレットがなければ危なかったんだぞ!」
「ザド、お説教は後!主人様、起きられる?水飲める?ご飯食べられそう?」
「うん、飲めるし食べられる…」
ルカくんから水をもらって飲み干す。
相当喉が渇いていたらしい。
フェルくんがおかゆをあーんしてくれるので食べた。
全部完食するまであーんされたのはちょっと気恥ずかしかったけど、美味しかった。
「ありがとう、みんな。ところで今何時?」
「夜中の二時だ」
「え゛、そんな意識失ってた?」
「ああ。緊急で治癒術師を呼ぶか検討していたところで目が覚めた」
お水を飲んで、お腹いっぱい食べて、気を失っていたのが嘘のように身体は軽いけど…。
「ごめん、明日はおやすみもらっていい?ちょっと休みたい」
「ああ、俺たちの方で患者には説明する。一日くらいなら待ってくれるだろう」
「ありがとう、ザドくん」
「いいから休んでろ」
横になって休む。
食べてすぐ横になるのも良くないと思うけど…みんなにこれ以上心配かけたくないし大人しく寝る。
「じゃあ主人様、しっかり休んでね!」
「おやすみなさいませ、主人様」
「い、いい夢をみてくださいね」
「もう無茶するなよ、おやすみ」
ということで、無理はしちゃいけないなと学んだのでした。




