表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/98

新たな奴隷

セラフィムさんの運営する奴隷屋で、新しい奴隷をお迎えすることにした。


「ジョウコ様!よくいらっしゃいました!」


「あの、錬金術師のSランク奴隷をお迎えしたいんですけれど」


「それでしたらこの者はいかがでしょう。ザドキエルと申します」


「…ふん」


「あら、反抗的な人。あの、錬金術を依頼したらこなしてくれます?」


私が尋ねればザドキエルさんは不貞腐れつつも頷いた。


「それが仕事ならやってやる」


「では買いで」


「毎度ありがとうございます!」


ということで、奴隷契約を結ぶ。


ちなみにザドキエルさんは白髪に赤い瞳で白い肌。


キリッとした雰囲気のイケメンである。


美味しい…イケメンは大好物です!


「ありがとうございました、ジョウコ様!またのお越しをお待ちしております!」


ニコニコのセラフィムさんに見送られて、家に戻ってきた。


「で、何を錬成したらいい?材料はそっちで揃えてもらうぞ」


「うん、このシャンプーとボディーソープと洗顔料とハンドソープをお願い」


「…石鹸か?」


「うん、それぞれ髪用、体用、顔用、手洗い用だよ」


「用途によって変える石鹸…見せてみろ」


ザドキエルくん…ザドくんは言った。


「こんな品質っ…!?お前、これをどこで手に入れた!?」


「え、あー、故郷で…今は故郷に帰れないから、ザドくんに錬成してほしくて」


「ザドくん…まあ、いい。そうか、お前やっぱり良いところのお嬢様なんだな…すごい文化の進んだところから来たんだろう」


「う、うん」


「わかった、なら今から言うものを用意しろ」


その後、ザドくんに言われたものをセラフィムさんのお店で大量に購入してきた。


ザドくんはそれを使ってシャンプー、ボディーソープ、洗顔料、ハンドソープを瞬く間に錬成。


品質も問題ない、ほぼいつも使っているものと変わらないものができた。


「これで生活に困らないよー!ありがとうザドくん」


「ああ。ついでにこのティッシュペーパーなるものやトイレットペーパーなるものも材料をくれたら錬成できるが」


「やって!」


追加でセラフィムさんのお店で材料を買って、ティッシュとトイレットペーパーの予備も備蓄。


…が、それが良くなかった。


セラフィムは私の動向に目をつけていたようで、何を錬成したのかと尋ねてきた。


仕方なくボディーソープとシャンプー、洗顔料とハンドソープ、ティッシュとトイレットペーパーを紹介すると高値で売って欲しいと言われ、定期的にセラフィムさんに売る契約を結ばされた。


とりあえず今の収支は…四億と三千万と九百万だったのが、材料費が嵩んでまず四億と三千万に。


しかしセラフィムさんが高値買取してくれたことで四億と四千万に。


売った分以外に、当初の目的の備蓄分のボディーソープ、シャンプー、洗顔料、ハンドソープ、ティッシュとトイレットペーパーはもちろん確保。


しばらくは作らなくても大丈夫。


…うん、なんか上手くいきすぎて怖いな!この異世界転移生活!すごいぞ!


で、セラフィムさんがボディーソープ、シャンプー、洗顔料、ハンドソープ、ティッシュとトイレットペーパーを売ったことで貴族間で人気が出たらしく。


公爵様が、とうとう私と会いたいと言い出したらしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ