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ヒロイン願望のあるニート女子が、家ごと異世界転移した結果  作者: 下菊みこと


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バラキエル様のステータスも覗き見

さて。


せっかく婚約者になったんだし、バラキエル様のステータス…覗き見しても、いいよね?


『本来あまり推奨されることではありませんが…今回は、見ておいた方がいいかもしれません』


婚約者だから?


『まあ、ステータスを見ればわかりますよ』


では遠慮なく。


〝バラキエル様のステータス〟!!!


念じたら、いつものようにステータスが出た。


出たけど、これは…?


【名称】バラキエル・クリストフ・エリュシオン


【年齢】二十五歳


【レベル】五十


【職業】公爵


【称号】錬金術師の傑作 罪人 ホムンクルス


【スキル】冷徹 残酷 容赦なし 女嫌い 愛情の芽生え


【その他】体力 五百

     魔力 五百

     攻撃力 五百

     魔法攻撃力 五百

     防御力 五百

     魔法防御 五百

     素早さ 五百


二十五歳でレベル五十って相当では?


『ツッコミどころはそこじゃないでしょう』


わかってますよ!


全てのステータスが五百ぴったりってすごいですよね!


『そこでもないでしょう?』


…称号の錬金術師の傑作、罪人、ホムンクルスってところですか。


『ええ。それともう一つあるでしょう?』


スキルの冷徹、残酷、容赦なし、愛情の芽生えもですね。


…え、愛情の芽生えってスキルなんですか?


『対象を守るためならステータスが爆上がりします。あと対象のために他のスキルも向上します』


えっと…対象って…。


『ご自覚がお有りでは?』


きゃー!!?


えー、嬉しいけど、嬉しいけど!!!


わー!?


『ちなみに本人も自覚していないですからね、ステータスとか普通の人間には見えませんし』


ぎゃー!!?


本人が愛情に自覚するより先に愛されてる自覚持っちゃったよわぁあああああ!?


『なお親から子へのスキルでも見受けられますね』


…なんだ親愛の情もカウントされるのか。


じゃあきっとそっちだな。


『ふふ、本当に面白い方だ』


からかわないでくださいよもー!!!


『ははははは!…で?』


で?


ああ、称号とスキルについての解説ですか。


『はい、要りますか?』


いらないです。


『ほう、それはなぜ?』


いつか本人の口から、経緯を聞きたいから。


『なるほど』


バラキエル様はきっと、いつかこうなるに至った過去を教えてくださると思うんです。


『それはなぜ?』


私を気に入ってくださってるみたいだから。


あと、スキルはあんなですけどやっぱり優しい人だと思うから…ステータスの覗き見はしちゃったけど、これ以上踏み込むのは本人の気持ちが固まってからで良いんです。


優しいあの人に、何度も助けられたから。


『…そうですか。ならば口出しはしません』


バラキエル様にはちょっと申し訳ないことをしちゃったな…かといってステータス見ちゃいましたとか言って謝れないし…。


『普通の人間にはステータスは見えませんからね』


あー、やっちゃったなぁ。


単なる好奇心だったのに。


『まあ、事前に知っておいた方が後々過去の話をされた時驚きは少なくて済むでしょう』


そうですね…。

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