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ヒロイン願望のあるニート女子が、家ごと異世界転移した結果  作者: 下菊みこと


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ザドの本音

ジョウコが聖女になった。


正直に言うと、ジョウコには荷が重いと思う。


ジョウコは引っ込み思案で怖がりだ。


ジョウコは表に出て注目を浴びるのに向いていない。


だが、これ以上抵抗できないのもわかっている。


そして、ジョウコはこの先伯爵として叙爵される。


これもまたジョウコには荷が重い。


幸い領地は与えられず一代限りの爵位なので、それが救いだが。


だからバラキエル様がジョウコと婚約してくださったのは本当にありがたい。


ジョウコはお人よしで、世間知らずだ。


誰か強い力を持った相手が庇護してやらなければ、貴族社会では食い物にされるだろう。


その点バラキエル様なら金も権力も名声も持ち合わせていて、かつジョウコを気に入ってくださっているから安心して任せられる。


ジョウコもバラキエル様も、お互い気付いていないようだが結構いい雰囲気だし…このまま本当に結婚しても、夫婦としてうまくやっていけるんじゃないかと俺は思っている。


だからバラキエル様がジョウコと婚約してくださって本当に良かった。


本当に。


胸がチクチク痛むのは、きっとただの気のせいだ。


ああそれと、俺は最近奴隷を辞めた。


ジョウコが奴隷から解放してくれて、侍従として雇用してくれたのだ。


毎月金貨三十枚。


奴隷あがりにしては破格な給金だ。


やっぱりジョウコには常識がない。


その上きちんとした雇用契約書まで用意してくれた。


どこまでお人よしなんだ、俺の主人は。

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