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ヒロイン願望のあるニート女子が、家ごと異世界転移した結果  作者: 下菊みこと


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フェルの心配

僕たちの大好きな主人様が、聖女さまになった。


主人様は聖女になるのを嫌がっていたけど、仕方がなかったらしい。


主人様はすごくすごい人なのに、引っ込み思案で時々僕より怯えたがりなのに。


そんな主人様を聖女さまにする教会は意地悪さんだ。


でも僕たちの主人様は、人に好かれる天才だから…助けてくれる人がいた。


このエリュシオンを治める公爵様…バラキエル様が、主人様と婚約を結んだ。


これは主人様を守るための婚約で、バラキエル様は主人様への恩返しのために婚約したらしい。


「よかったぁ…」


本当に、良かった。


主人様もバラキエル様の庇護下に入れば安泰だろう。


将来本当結婚しても、しなくても、とりあえず今は安全だ。


あと、主人様はこの先伯爵様になるらしい。


叙爵されるんだって。


主人様がバラキエル様と婚約できるのも、一代限りとはいえ伯爵様になれるからこそ、らしい。


貴族は難しいね。


聖女様も難しいけど。


でもその辺はバラキエル様が守ってくれるとして…。


僕が一番心配なのは、主人様が働き詰めなこと。


十時から十七時までノンストップでぶっ続けで、患者さんを治し続けている。


すごい数だし、すごい時間だ。


あれではいつ倒れてもおかしくない。


でも本人は平気平気と笑って、人々を助ける。


主人様はやっぱり、お人よしさんだ。


どうか、主人様の無理が祟りませんように。


僕の今の願いは、それだけだ。

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