表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒロイン願望のあるニート女子が、家ごと異世界転移した結果  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/98

婚約して初めての贈り物

「あ、バラキエル様!アミュレット屋さんですよ!」


「ああ見ていくか」


「ねえバラキエル様、バラキエル様は婚約して最初に素敵な婚約指輪をくださったでしょう?」


「そうだな」


「だから私からも、婚約して初めての贈り物をさせてください!」


私がそう言うと、バラキエル様は嬉しそうに微笑んだ。


「もちろんだ。ペアで持とう」


「はい!」


そしてアミュレット屋さんに入る。


中は落ち着いた雰囲気のお店だ。


売っているアミュレットはどれも品質が良く、デザインのセンスもいい。


アミュレットの効果については、残念ながら私ではわからないけど。


「可愛いアミュレットばっかりですね!」


「素晴らしい品ばかりだな。アミュレットとしての効果は専門外だからわからないが」


アミュレットの置いてある棚やテーブルには、それぞれどのアミュレットがどんな効果があるか書かれている。


私はその中で、過労死防止のアミュレットを見つけた。


「バラキエル様、これをお揃いで持ちましょう。私が買うのでプレゼントさせてください」


「過労死防止か…たしかにお互いに持っていた方が安心だな」


「念の為、ですよ。無茶はダメですからね」


「わかってるわかってる」


ということで過労死防止のアミュレットを私が二個購入して、バラキエル様に一つプレゼントした。


私はアミュレットを懐にしまう。


「これでとりあえず一安心ですね」


「お前からの婚約後初のプレゼントだ。大事に持ち歩くよ」


「はい、ぜひそうしてください!」


そしてアミュレット屋さんを出てからはもと来た道を戻って、屋敷に帰った。


ちょうど一時間過ぎる前くらいで、お夕食には間に合っただろう。


「じゃあ、バラキエル様。また今度」


「ああ、また今度な」


そしてバラキエル様が帰っていくのを見送ってから、手洗いうがいをして居間に戻る。


みんなまたニヤニヤしていたが、素直に初デートをお祝いしてくれた。


「初デートおめでとうー!」


「た、楽しめましたか?主人様」


「すごく楽しめたよ」


「よ、よかったぁ」


「よかったですね、主人様」


みんなにお祝いしてもらえて嬉しい。


「ジョウコ、今幸せか?」


ザドくんに急に問われてちょっとなんだなんだと驚くが、頷く。


「うん。ザドくんもフェルくんもミカくんもイオくんもいてくれるし、バラキエル様との婚約も正解だったと思えるし…この上なく幸せだよ」


「ならいい」


ザドくんはなんだか嬉しそうに笑う。


心配、してくれてたんだろうな。


「ありがとう、ザドくん。フェルくんとミカくんとイオくんもありがとう」


「別に礼を言われることじゃない」


「ぼ、僕こそ…あ、ありがとうございます主人様!」


「僕は主人様がずっと幸せでいてくれればそれでいいよ」


「有難いお言葉をいただき、誠に光栄です。これからも全身全霊で尽くします!」


こうして今日も無事に一日を終えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ