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ヒロイン願望のあるニート女子が、家ごと異世界転移した結果  作者: 下菊みこと


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この世界では魔族も悪役ではないらしい

朝、起きたら隣にすやすやと寝るエレナちゃんがいた。


可愛いな。


「エレナちゃん、起きて、朝だよ」


「ううん…」


まだおねむの様子のエレナちゃんだが、そろそろ朝ご飯の時間だ。


起こして、顔を洗わせて歯を磨かせて、居間に行く。


ちょうどご飯の準備が出来ていて、みんなで昨日のように食べる。


今日の朝ご飯は目玉焼きとベーコンのトーストと、サラダと果物、あとコーンスープらしい。


「「「「「「いただきます」」」」」」


「ん、美味しい」


「それは良かった」


今日のご飯はこの世界でもありふれたものらしいが、気に入ってもらえたようで良かった。


「帰りたくないな…でもそろそろ迎えが来るみたい」


「わかるの?」


「うん」


「じゃあちょっと待ってて」


私はイオくんとザドくんに頼んで、私が子供の頃に来ていたエレナちゃんにサイズぴったりの着物を風呂敷に大量に包んでもらう。


「これ、全部エレナちゃんのための着物だよ。私のお古でもよかったら、持って帰って」


「…っ!ありがとう、ジョウコ。嬉しい!」


そしてちょうどそのタイミングで、エレナちゃんのお迎えが来た。


「ごめんください。エレナを迎えに来ました」


「はい、エレナちゃん、ほら」


「エレナ、急にいなくなるから心配したんだぞ」


「お兄ちゃん、ごめんなさい。でも、お土産に着物を貰ったの」


「妹がお世話になりました。何から何まですみません」


エレナちゃんのお兄ちゃんらしき人がお礼を言ってくれる。


「いえいえ、こちらこそエレナちゃんのおかげで楽しかったです」


日頃の疲れも吹き飛んだくらいだ。


「そう言っていただけると嬉しいです。では、ありがとうございました。失礼します」


「ジョウコ、バイバイ」


「バイバイ、またいつかね」


手を振ってエレナちゃんたちを見送る。


話してみるとやはり天の声さんの言うように、この世界では魔族も悪役ではないらしい。


いつか差別がなくなるといいな…と思った。

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