肉フェスを企画する
流行病やら何やら色々あって、散財しまくった訳だけれど。
イベント続きだったのでその後は小休憩のつもりで何事もない穏やかなくらしをしてきた。
そんな中でセラフィムさんにザドくんの作ってくれたものを売ったりしたのでまた儲けた。
今の所資産はニ億と七百万と細かいのお金。
まだまだ金銭的に余裕があるし、小休憩もできたし。
ここで一つ、また神様方の暇つぶしに貢献しましょう!
ということでセラフィムさんに会いに行く。
「セラフィムさん、いらっしゃいますか?ちょっとだけご相談があるんですが」
「はいはい!いますよ!いらっしゃいませジョウコ様。ご相談ということでしたら、ぜひ店の奥へどうぞ」
ということで、セラフィムさんに店の奥に通される。
「それで今回はどうしました?」
「今回もまた、セラフィムさんに主催を任せて肉フェスとか…出来ないかなってご相談です」
「肉フェス?」
「その…このラダマンティス国内のたくさんの美味しい肉料理を、会場内で食べ放題!その分入場料をいただきますよ、みたいな…フェスを…」
「フェス…フェスティバルですか!またお祭りを開催するのですね!肉料理を食べ放題、その上で入場料…ふむ、入場料をいくらにするかの兼ね合いもありますが…」
あ、何か誤解されてる。
「ごめんなさい、食べ放題と言っても一回一回料金は払う感じで…」
「ああなるほど、それでしたら入場料はそこまで高額でなくともいいと。観光業的にも景気が良い話になりそうですし、またまた経済効果がありそうですな。肝心の屋台の方もまあお祭り価格にすれば儲かるでしょうし」
「やってくれますか?」
「もちろんです」
「ちなみに、会場内の中央あたりでダンスや演劇などの出し物もやって見ながら食べられる風にするとかどうかなと思うんですけど」
私がそう言うと、セラフィムさんは頷いた。
「ええ、ええ。それは是非とも採用させていただきます」
「じゃあ準備費用の神聖金貨五十枚です。足りますか?」
「足ります、足りますとも!賜ったこの金貨にかけて、必ず成功させてみせます!」
ということで、今度は肉フェスをやることになった。
これで資金はあと一億と五千万と七百万と細かいお金。
そろそろ大事に使わなきゃな。
といっても、まだ新品の着物は半分残ってる。
最初にセラフィムさんに着物を売った時、新品の余らせた着物の半分を売ったけどもう半分は手をつけていないからね。
きちんと管理はしてるから品質は保証できるし、また高く売れるだろう。
だからまだまだ余裕はあるけど…あんまり無理するのもね。