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何かした方がいいでしょうか

この世界に来て、資金稼ぎをしたり奴隷を買ったり、ダンジョン初攻略をしたり錬金術で儲けたり公爵様と出会ったりと色々あった。


その後はのんびりと特に大きな問題もなく、奴隷たちと穏やかな日々を過ごしているが…ふと思った。


この世界の神様たちは私が『面白いものを見せてくれる』のを期待して私をこの世界に呼び込んだらしい。


なぜ私が目をつけられたのかは知らないが、とにかくそういうことであれば『面白いもの』を見せるべきだろう。


何の相談もなくこの世界に突如放り込まれたとはいえ、お陰様でお金持ち逆ハーレム生活というなんとも言えないハッピーな状態になれたのだし。


『はい、ぜひ面白いものを見せてください』


うん、謎の天の声さんもそういうならばやはり安定した生活に甘えるだけではなく何かすべきだろう。


資金面はザドくんの錬金術で色々なものを作ってもらって、定期的にセラフィムさんにそれを買ってもらっているから収支はプラス。


今は四億と五千万ある。


食費とかも資金がある割に五人暮らしだからあんまり使わずに減らないし。


だからなんなら、お金をかけて何かするとかしても問題はないわけで…。


「面白いものを見せる、かぁ…」


やっぱり、お祭りとか?


「…そうと決まれば、公爵様に許可を頂かないと」


ということで、セラフィムさんのところに行くことにした。














「セラフィムさんいますかー?」


「これはこれはジョウコ様!どうしました?」


「その、ちょっとだけ相談があるんですが…」


「ああ、では奥にどうぞ」


「ありがとうございます」


セラフィムさんのお店の奥に通される。


「それで、相談というと?」


「はい、あの…セラフィムさんのお陰で色々資金が貯まりまして」


「はい」


「それでその資金を使って、この世界の神々を讃えるお祭りなどを計画できないかと思いまして」


「…ほう」


セラフィムさんの顔つきが変わる。


「でしたら是非、私にも一口噛ませていただけませんか」


「あ、なんならセラフィムさん主催で、セラフィムさんの主導でやって欲しいです。私はお金だけ出しますので、好きにやっちゃってください」


「な、なんですと!?それでよろしいのですか!?」


「はい、おいくら程必要ですか?」


「広告宣伝費、人件費、土地代、公爵様へのあれこれ…合わせて神聖金貨五十枚程ですな」


神聖金貨五十枚…五千万ほどか。


だとすると残り四億…まだまだ余裕はある。


「では、神聖金貨五十枚どうぞ」


その場で数えてパッと渡したら、セラフィムさんはギョッとする。


「い、今渡してくださるのですか…」


「?…あ、セラフィムさんへのお祭りの幹事としてのお礼代も必要ですよね」


「いやそれはお祭りが成功してから渡してください!私が驚いたのは準備の前段階で掛かる費用全てを出していただけたことで!」


「だって費用がないとお祭りの準備できないじゃないですか」


「…はぁ。ジョウコ様。お願いですから私以外の商人と取引することがありましたら、私にご連絡くださいね。私がお守り致します………」


???


お守り致しますって何から?


「ともかく、お祭りの準備は万全に致します。この頂いた金貨に見合うだけの働きを致しますので」


「ありがとうございます!」


お祭りはこれで成功するだろう。


今から楽しみだ。

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