表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/348

第93話 80階 混成獣 獣悪魔神

今回の無生物干渉スキルによるダメージはだいたい1割くらい。それなりのHPを削られてしまっている。あと9回でアウトだ。

これだけを使い続けるとするとスキルのためも考えて9回で270秒、4分程度だ。

流石に対処するには時間が足りなさすぎる。こっちの攻撃を叩き込んでスキルと使う隙を与えないようにするか。


「スキル{大地の覇者}」


地震を飛んで回避したビーストデーモンは大地の覇者の二段階目の効果である剣山大地の効果によって串刺しにされる。

ん?HPが半分以上削れたな。もしかして紙装甲か?あんな見た目しといて

確かにビースト要素はAGIに現れている。AGIが高い獣型のモンスターは装甲が薄い。悪魔系統も魔法攻撃が強く、飛行による回避をするため厄介であるとはされているが確かに装甲は薄い。

それでも大地の覇者だけでここまで削れるか?

可能性としては本当に紙装甲である可能性。もう一つ考えられるものとしては飛行中は防御ステータスが大幅に減少するとかそんなとこだろ。

地面に降りたな。{大地の覇者}はMPを消費するだけでクールタイムはかなり短い。回避を繰り返してアレを打ってもいいが、あえて接近した方が相手としては動きずらそうだな。あれだけ装甲が薄いとなるとこれ以上安易に飛行はできないだろう。

案の定接近すると飛ばずに大袈裟に回避する。スキルの用意はしているみたいだし、速攻で倒すか。

腕を10本出し全てにいつもの装備をつける。これで攻撃の回避先を予想してその全ての位置を他の腕で攻撃する。これなら回避は不可能だ。

こうなるとビーストデーモンは空中に逃げるしかできない。だが、飛び上がった瞬間爆発しHPを削り切れた。

空中に逃げられた時用に空中には先生が作ってくれていた空中設置型のトラップを仕掛けていた。もちろん性能が高いため不可視化が施されている。その分他のトラップアイテムと比べて火力は控えめだが飛行中のこいつには十分すぎる火力だったみたいだ。

76階から79階まではあまり変わらずただ少し強くなる程度だった。

問題は80階だ。ボスの間に入った瞬間から明らかに違う。

目の前にいたのはデーモンビースト1体とビーストデーモン1体だ。これは相当厄介だ。単体であれば簡単に倒すことができるが、異なる戦い方をする2種のモンスターが連携を取るとなると、今回の場合、前衛と後衛が分かれることになる。前衛がいないからこそ楽に倒すことができていたビーストデーモンもこれでは楽勝とはいかない。アレが一番楽だろうな。


「スキル{反撃領域(カウンターエリア)}」


これならビーストデーモンのスキル攻撃に関しても何かしら見ることができるかもしれない。この中ではAGIが無限だ。どんな攻撃でもカウンターエリア全体を覆う攻撃でなければ俺に命中させることはできない。

これなら知能が低いデーモンビーストは倒せるだろう。

ただ、懸念点が2つある。

1つは合体形式のモンスターである可能性。その場合。この中から動けいない今の状況は非常にまずい。

もう1つはビーストデーモンが指揮を取る可能性だ。合体ほどではないが、知能が低いことがデメリットとなって高い能力を与えられていたであろうデーモンビーストが知能を与えられてバグレベルの強さになってしまう可能性がある。


「スキル{悪魔の獣}」


「スキル{獣の悪魔}」


それぞれが違うスキルを発動した!?普通に考えるなら悪魔の獣がデーモンビーストで獣の悪魔がビーストデーモンだろう。しかし、発動したのはそれとは逆だ。デーモンビーストが{獣の悪魔}ビーストデーモンが{悪魔の獣}を発動した。俺が想像していたのと逆の設定だったのか。それともお互いに干渉するスキルなのか。

発動タイミングに少しだけズレはあったものの、2体の体が光り始めた。合体と見ていいだろう。

光は数秒間続き、収まるとそこには新たなモンスターがいた。デーモンビーストとビーストデーモンが合体した新たな姿。


混成獣(キメラ) 獣悪(デーモンロード)魔神(type.beast)が誕生しました。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ