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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第89話 宿題と口調

21階からも{毒霧}が有効かつ{不壊}を貫通されなかったのであっという間に30階・40階と突破し、50階まで到達した。時間も遅くなってきたので49階まで行ったの中止し、ギルドホームに戻ると残っていたのはキキョウだけで、他のみんなはすでにアウトしていた。キキョウも疲れているのかインしたまま眠ってしまっている。


「おーい、キキョウ、起きなよー。」


揺さぶりながらそう声をかける。


「パンドラ、戻ってきたのか?」


「何を寝ぼけてるの?みんなは?」


「お前の戦いがあまりにも単調だったのと明日朝早いってアウトしていったよ。今何時だ?」


「日付が変わったくらいだね。」


「30分くらい寝てたのか。」


「そんな寝てたの?」


「そうだな。それでどこまで行ったんだ?」


「50階前までだね。」


「もうそんなにいったのか。最初の20階含めても1時間半くらいだろ?」


「そうだね。っていうかみんな抜けてすぐ寝た感じ?」


「そうだな。」


「気をつけなよ。ゲーム内で寝るのはいいけど、実際の睡眠とは違うんだから。体に影響が出ないようにね。」


「誰がいってんだよ。」


「私ゲーム内で寝たことないもん。それに種族的に睡眠が必要ないからゲーム内だと眠くなったりしにくいんだよね。もちろん体に危険が及ぶレベルになるとそのフィルターもカットされるけど。」


「いいな便利な種族で」


「よくいうよ。こっちの苦労も知らないで。」


「確かにそうだな。すまんすまん。つい口が滑ったよ。」


「あっそ。それで、わざわざ残ったってことは何か用でもあるの?」


「そうだった。お前って宿題やってたりする?」


「やってるわけないじゃん。」


「だろ?流石にやばいからこれから1週間リアルの方で集まってやらね?」


「まぁいいけど。もちろんゲームの時間を削ってってことじゃないんでしょ?」


「もちろんだ。そんなことを俺がすると思うのか?」


「そうだよね。今となっちゃ2人ともゲームに入り浸ってるしね。」


「最初はあんなに渋ってたのにな。」


「それは言わないでよ。」


「ごめんごめん。それじゃオッケーってことでいいか?」


「もちろん。キキョウはどのくらいやってる?」


「英語だけはある程度進めてる。」


「私は数学だけ手をつけてるからそれはお互いのを写すとして、他の分担はどうする?」


「俺は文系科目得意だから現代文と古典、日本史を引き受けるな。科学、生物とその他の雑多なものを頼む。あとは細かいところを変えながら写せばいいだろ?」


「それじゃそうしようか。終わり次第リアルで会っての勉強は終わりって感じで。1週間って期限を設けるんじゃなくて1日あたりの時間決めてゆっくりやろう?」


「そうだな。まだかなり時間あるし、それでいいか。それじゃそうしよう。」


「それじゃ明日からでいい?」


「あぁ。明日の10時くらいにお前の家行くわ。俺の家より広いし、そっちの方がいいだろ?」


「まぁ、片付けはしてるし、というか最近ここにずっといるから散らかる要素ないし、いいよ。それじゃまた明日ね。」


「あぁ、また明日。」


そういって俺はアウトした。リアルに戻ってきてから感じたんだが、無意識のうちに帰郷と2人きりだっていうのに女子の話し方してたな。まぁ、俺って男ではあるんだけど、見た目も声も中身も中性寄りだしどっちの話し方してもリアルの方でも違和感ないだろうし、いいんだけど、学校で恭平と話す時にあの口調にならないように注意しないとな。キキョウのアバターってほぼリアルの恭平と同じ見た目だし。

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