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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第2章 ファイト・ザ・オンライン

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第82話 祝勝会とファザオンからの依頼

「パンドラ、優勝おめでとう!」


ユーオンに入るなり、みんなからそういわれた。もちろん人それぞれ口調は多少違うが。


「ありがとうね。みんな見てくれてたんでしょ?」


「もちろん、予選から見てたぞ。あれは悲惨としか言いようがなかったが。」


ヴァルがそんな小言を言ってくる。


「まぁ、あのくらいしないと長引く状態だったから仕方ないでしょ。」


「話は置いといて、俺とパンドラの打ち上げ兼、パンドラの祝勝会と行こうぜ。」


キキョウはそういいながら先に料理をむさぼっている。現実での空腹が満たされるわけではないものの精神的には満たされるし、キキョウもあの戦いで疲れたんだろう。


「そうだな。それじゃ改めてパンドラ優勝、そしてキキョウへの勝利おめでとう!」


そうしてパーティーが始まった。たった8人しかいないため、そこまで大きい規模でもないが、俺はこの空間が好きだ。ここにいる仲間たちはみんなパンドラとしての俺のことを好いてくれているし、楽しく過ごせている。


「そうだ、キキョウ。あとで話あるからさ、私の個室来てよ。ほかのみんなは盗み聞き禁止ね。リアルの方に関することだから。」


「俺もおおよそ聞いてるから内容は分かってるけど、話のすり合わせは必要だしな。それじゃ話し合いしてアウトするのは嫌だから、先に話そうぜ。それからまた食事を楽しめばいいだろ?」


「キキョウがそれでいいならそれでいいよ。」


「それじゃ決まりな。多分10分くらいかかるからみんな食べててくれ。」


そういって俺の部屋にキキョウを呼ぶ。


「疲れてるね。」


「まぁな。あんな戦いをした後につかれない方がおかしいっての。」


「それは確かに。それで早速本題なんだけど。」


「ファザオンのツールについてだろ?俺もおおよそにしか聞けてないんだよな。」


「いや、違うけど。」


「まじか!?それじゃなんだよ?」


「FASTGAMWSについてだよ。今回キキョウに勝ったら面談ってことで話をしていたんだけど、ファザオンからアウトしたらもうメールが来てて、面談日時を決めたいらしくて、その日の半月前には連絡くれって言われたんだよ。」


「それは分かったが俺に何の関係があるんだ?」


「キキョウも一緒に連れて来いって言われたんだよ。だから、日程を早めに決めたいんだけどいいかな?」


「お前は本当にFASTGAMESでいいんだな?」


「もちろんだよ。俺たちはいつも一緒だったろ?今更別のとこに言ったりはしないしできねぇよ。FASTGAMES以外の今回来ていたスカウトの人たち全員から声がかけられてたんだけど、それもわざわざ全部蹴ったんだぞ?」


「やっぱりお前は変わってるな。俺も人のこと言えないけど。わかった。とりあえず日時についてはリルの方で話そうか?ちなみに担当誰?」


「柿本龍弥さんって人。」


「あー、なるほど、それで俺を呼びつけたわけか。」


「どういうこと?」


「いや、あいつ極度のコミュ障で自分の知り合いがいないとまともにしゃべることもできないんだよ。ゲームの腕は確かだけどな。」


「あれ?スカウト担当って書いてあったけど。」


「いや、あいつはうちのチームのメンバーだよ。今月末で脱退するって聞いてたけど、多分そのままスカウトに行ったんだろ。」


「そうなんだ。」


「まぁ。お前の実力は確かだし、落とされることはないと思う。ただ、俺と同じチームになるかはわからないけどな。この間新しくもう一つチームを作るって言ってたし。」


「まぁ、その時はその時だよ。」


「そうだな。話はそれだけか?」


「いや、さっきキキョウも言ってたけど、ファザオンについてもちょっとだけ。」


「ツールについてか?」


「ツールについてはどうでもいいんだけど、そのツールでさっき連絡が来てたんだよ。」


『パンドラ様、本日レジェンドプレイヤーになられてさっそくではありますが、次回のイベントに関してお知らせをいたします。今日からちょうど3週間後に新レジェンドプレイヤーの正式なお披露目を兼ねてイベントを開催しようと思っております。キキョウ様にも同じご連絡を差し上げているのですが、こちらのイベントにはぜひとも参加していただきたくご連絡を負差し上げました。きちんと見合った報酬をお渡ししますので、ぜひ前向きにご検討ください。イベントについてですが、まずはレジェンドプレイヤー2名からのあいさつ、その後、イベント開始時点でログインしている全プレイヤー強制参加のレジェンドプレイヤー討伐戦というイベントを開催します。エリア内にいるレジェンドプレイヤーを2人倒すことができればプレイヤー側全員に限定アイテム、とどめを刺したプレイヤーには称号と更なる限定アイテムの贈呈、お二方とも倒されずにプレイヤー側が全滅若しくは生き残り全員がリタイアした場合、お二方に賞金をお渡しします。こちらに関してはプレイヤの皆さんには伝えられておらず、報酬の上乗せという形でお渡しします。不明点などございましたらご連絡ください。参加される場合も一言でいいのでご連絡をお願いいたします。』

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