表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第2章 ファイト・ザ・オンライン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/348

第73話 眼の鍛錬

地龍ガイアとの回想戦闘。地龍ガイアの基礎スペックは魔法物理攻撃に対する高耐性、広範囲攻撃、スキル{不壊}を貫通する何かしらのスキル、弱点は状態異常といった感じだ。回想機能では俺の完全なステータスを解放できるから、正直負ける気はしない。。ただ、それでも物理攻撃の威力はだいぶ抑えられてしまうかrさ、状態上で倒すのが一番速い。

今回の目的はプレイヤースキルの向上だ。桔梗が言っていたことが確かなら、最大のAGIで動けば動くほど目が慣れて動きが良くなるはずだ。

相手の攻撃手段がわかっているとばいえ、相手の行動はランダムだ。練習にはなるはず。

回想機能を起動し、地龍ガイアと対峙する。久々だな。これまでは毒でしか倒してこなかったけれど、今日は状態異常に頼らずに倒して見せる。

俺の持つ剣には状態異常付与のものがある上に、ファザオンでは人型で戦うことになるので、今回は人型になり、パンドラの双剣を装備する。不意打ちに即死効果が確率で付与されるが、今回は不意打ちをすることはないので、自力で倒すしかない。

早速地龍ガイアの攻撃だ。初撃から剣山大地か。こいつが使う場合のスキル名が{大地の覇者}なのかはわからんが、これ本当に厄介なスキルだよな。だが、今の俺には関係ない

俺は剣山大地が出現する直前を見計らって特大ジャンプ、そのままガイアに接近して攻撃を喰らわせる。

全力の攻撃なはずなのにびくともしないな。流石の防御力だ。サンドバッグになってもらうにはこれくらいがちょうどいい。

それからひたすらに回避からのカウンターを繰り返し、1時間ほどが経過。ようやくHPの9割を削った。

やっと終われそうだな。次の攻撃で1割削り切って見せる。

ユーオンでは物理法則が一部無効化されている。慣性はほぼ完全に無効化されていて、AGIが高いプレイヤーもそのおかげで戦えている。ファザオンでは慣性はかなり現実に近い。ただ、筋肉の力が現実離れしているため、反応さえできれば無理やり自分の体を止めてしまうことができる。ただ、感性による運動エネルギーはどちらのゲームでも無効化されているわけではない。ファザオンでハルトが吹き飛んだのもそれが原因だ。ではどうするべきか。

俺の答えは、最高速度で助走をつけて、剣をぶち込む。これで、剣による攻撃に運動エネルギーが乗るとともに、突進もできる。突進の運動エネルギーもダメージとして換算されるはずだ。

では、なぜこれまでやらなかったのか。それは隙があまりにも大きいからだ。相手の懐に潜り込んだ上で攻撃を叩き込む。最高速度で接近しているとはいえ、相手に運動エネルギーを押し付ける以上、すぐに下がることはできない。つまり、相手が耐えればカウンターを許してしまう。これはあくまでもユーオンだからではあるが、大きな弱点でもある。

いま、ガイアは{大地の覇者}発動直後、すなわち、一瞬攻撃の隙ができる。俺は高速で移動を開始、すぐに最高速度に到達し、ガイアの目が速度に追いつかず、俺の位置を捕捉できていないうちに背中側から攻撃を叩き込む。

腹の方が皮膚が柔らかく、ダメージの通りはいいのだが、万が一のカウンターに備えて背中だ。

ただ、そんな心配は杞憂だったようで、ガイアはそのまま消滅した。なんとか倒せたけど、これはきついな。ただ、その分鍛錬にはなった。超高速戦における眼の慣らし、長時間敵の攻撃を避け続ける集中力、そしてそれだけの時間眼を休ませずに使う持久力。どれも一級品の賜物だ。これは1回でも十分に効果を感じられるな。なんせ1回1時間ぶっ通しでの戦闘だ。そもそも疲弊するし、連続ではきついな。数分間の回避くらいなら休まずともいくらでも連続でできるから状態異常ありなら楽なんだけどな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ