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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第1章 ユートピアオンライン1

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第66話 対策

さっきみんなに言った俺の秘密は本当の話だ。

本格的なマインドコントロールは不可能だが、多少の誘導はできる。それに洗脳なんかも俺には意味をなさない。たしかにイグザムの話術には洗脳の力が宿っている。どういう理屈かまではわからないが、確かにそんな感覚を感じた。

だけど、それができるならなんで、もっと多くのプレイヤーを掌握しないんだ?管理が厳しくなる?多くの人数にかけると効果が薄まる?それとも何かしらの理由で今現在洗脳している人たち以外に洗脳をかけることができない?

考えられる可能性を上げていけばきりがないが、今はどうでもいい。最も重要なのは洗脳の力を持ち、その影響をうちのメンバーが受ける可能性があるということだ。万が一にもギルド戦などの作戦が漏れるのは防ぎたい。そもそもこのギルド内には機密情報があまりにも多い。それが外部に漏れる可能性があると考えると最大限対策を講じなければならないだろう。


「イグザムの洗脳ってさ、何かしらの条件があるんじゃないの?」


「それが妥当だとは思うが、その条件とやらが不明だろ?ゲーム内のスキルにしろ、本人の力、もしくは外部から与えている影響にしろ条件がなんなのか、その手段はなんなのか。」


「少なくともゲーム内のスキルっていうのはないと思う。」


「どうしてだ?」


「よく考えてみて。スキルによるものだったら、ログアウトした瞬間に解除されちゃうでしょ?現実世界で違和感に思わないはずがない。VR機器に人間の感情をコントロールする機能なんてないんだから本人が何かをしていると考えるべきでしょ。」


「それは確かにそうだな。」


「これはあくまでも推測に過ぎないんだけど、あれは話術とか仕草とかそういう代物じゃない。まさに文字通り言葉の魔術師って感じだね。」


「それだとやっぱり言葉なのか?」


「わからない。声にになかしらの仕掛けはありそうだけど。」


「そうか。それじゃ全員要注意だな。」


「うん。ギルドの情報を外部に流されたらたまったもんじゃないし、ミルナとユイユイにも伝えといて。イグザムという名前のプレイヤーを見かけたら見つからない様に逃げてくる様にって。」


「わかった。伝えておく。」


「僕もおねえちゃんに伝えときます。」


「2人ともお願いね。4人もイグザムとは関わらない様に。最悪ギルド転移さえ使えばすぐにここに戻って来れるし、ここまでくる様ならすぐにログアウトして。ここに許可を得ていない侵入者がいたら私にすぐ通知が来る様になってるから。」


「任せるぞ、パンドラ。」


「もちろん。任せて。」


一旦解散して、残りの2人に詳細を伝えるため、レントルとヴァルは出かけ、桔梗とハンスはレベル上げ、先生は明日用事があるとかでログアウトして行った。また1人になっちゃったな。最近よく一人になるけど、何かすることはないか?

素材集めはみんなに任せてるし、大して何か問題が起こるとも思えない。

それぞれに1人で行動しない様言いつけておいたし、大丈夫かな。

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