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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第1章 ユートピアオンライン1

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第64話 会談withイグザミナ

「さて、そろそろ本題に入りましょうか。」


「そうですね。私たちのメンバーには今から1時間の間ここに出入りしない様に言ってあります。一人部屋にいたのですが、近くの街まで行かせましたので、今ここには私たち3人しかいません。イグザムさんの発言がそちらの総意と受け取っても問題ないですか?」


「問題ございませんな。」


「それではこちらからの要求に幾つか補足をします。まず、メールでもお伝えしたと思いますが、こちらに情報を渡す際は基本的にここにどなたか1名を派遣してください。毎回同じ人物ではなく、数名がランダムにくる様にお願いします。同じ周期で来る人物を変えるのではなく、ランダムに、そしてこのことはギルド内の一部の方のみで共有してください。口の固い方限定でお願いします。」


「当然の要求ですな。こちらからの要求としてはエクストラモンスターに関する情報と、ユニークプレイヤーに関する情報の提供をお願いしたい。」


「もちろんです。ユニークプレイヤーに関するものはいくつか口外できないものもありますが、基本的にはどんなことでもお教えします。今後得たエクストラの情報なども共有すると約束します。ただし、全てを一気に開示して情報を持ち逃げできない様、次回こちらにきていただいた時以降にお互いに情報の交換をするということでいかがでしょう。ここに転移はできないので毎回ダンジョン外からここまできてもらう必要はありますが、お互いの信用のためにもこれが一番いいでしょう。こちらが情報を欲しい時、そして定期的に使者にこちらにきてもらう様にして情報の交換をしましょう。そちらから他ギルドの情報以外を受け取る際にはこちらがそれに見合った金額をお支払いします。」


「わかりました。それでお受けいたしましょう。初回は明日でもよろしいでしょうか?」


「大丈夫です。その際はこちらも私一人で対応します。明日会った際に次回以降の定期密会の日も決めましょう。それと、スケジュールの関係もあるので明日はイグザムさんがきてください。」


「もちろんそのつもりです。それではまた明日、お伺いします。」


「あともう一つ、このことはこちらのメンバーには全員に周知します。よろしいですね。」


「そちらの情報統制は大丈夫なのですか?」


「問題ありません。人数も少ないですし、皆私の指示に従ってくれますから。」


「そういえば人数をお聞きしていませんでしたね。それだけでもお聞きしても?」


「人数は8人です。もう少し増やすつもりですが、多くても15人程度にしかならないと思いますよ。」


「それなら大丈夫そうですね。それでは私どもはこれで失礼します。」


そう言い残すと転移ポータルで戻っていった。さっきギルド内に誰もいないというのはもちろんブラフ。先生にだけは部屋に残って聴こえてきた会話を大体でいいからメモしておく様頼んでおいた。俺の記憶に多少の抜けがあってもこれなら問題ないだろう。


「先生、出てきていいよ。」


「一応メモしておいたが、これなんに使うんだ?」


「記憶違いがあったら良くないでしょ?」


「確かにそれもそうだな。キキョウたちには伝えるか?」


「いや、明日みんな集まってもらおうかなと思ってる。先生以外にはさっきメッセしといたし。」


「それならいいな。それにしても嘘伝えて大丈夫か?一応対等な立場なんだろ?」


「確かに今いる人数に関してはブラフ掛けたけど、次以降は1人で対応するし大丈夫でしょ。今回のに関しては相手が情報を知るすべはないんだし。」


「それもそうか?」


「多分大丈夫だと思う。もしだめだったらその時だよ。総力戦になったとしても勝つのはこっちだろうし。」


「お前がいる限りはそうだろうな。それじゃ俺はそろそろ落ちるな。」


「おやすみなさい。」


「あぁ、お休み。宿題はちゃんとやっとけよー。」


そう言い残して先生はログアウトした。ミルナとヴァル、ユイユイとレントルの4人もアウトして、残ったのは俺とキキョウ、ハンスの3人になった。指定した時間になると、2人とも戻ってきた。


「パンドラさん大変そうですね。」


「自業自得だろ。」


全く反応の違う2人。性格も制反対って感じだしね。


「そんなこと言われても、そもそもあのモンスターを見つけてきたのはキキョウじゃん。それならキキョウも同罪じゃん。とりあえずほかのギルドへの対応はしたけど。」


「どうされたんですか?」


「また明日話はするんだけど、現状では情報を渡すのはイグザミナのみ。他のギルドはそのギルドに関する情報すべてを差し出すなら情報を提供するって言ってある。イグザミナからギルドの情報は聞けるから嘘の情報はすぐにわかるし、向こうが信用できるかどうかの踏み絵って感じだけどね。」


「確かにそれが一番だろうな。ギルド数も相当増えたんだろ?」


「確か今48だったかな?それだけの数のギルドがあると、全部は把握できないし、イグザミナから得られる情報は有益だと思うよ。それにこっちは上位ギルドに関して情報を得られるのに対して向こうはこっちの拠点さえ把握できないんだし。」


「確かにそうですね。ギルド戦において圧倒的優位をとれますね。」


「ギルド戦の時期は夏休み終了直前だったか?楽しみだな。」


「情報出てたの?」


「はい。多分パンドラさんがイグザミナの方と話されてた時間だと思うので知らなくて当然だと思いますが、つい先ほど、8月末だと発表がありました。」


「そうなんだ。それは楽しみだね。ハンス達にはもっと強くなってもらわないと。」


「はい。頑張ります。」


「俺も頑張るよ。」


「どっちかっていうと、キキョウと、ヴァルミルナに頑張ってもらわないとね。」

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