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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第1章 ユートピアオンライン1

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第60話 第3回イベント対策と新武器

「まだ詳細は出ていないけれど、第3回イベントの内容はイベントボスの討伐。ボスラッシュなのか強力なボスモンスターを1体倒すのかも分からないし、難易度を選択できるのかも分からない。今のところわかっているのが、1パーティーあたりの最大人数が10人ってことだけ。」


「俺としては単体ボスだと思うけどな。第1回がバトルロイヤル、第2回がポイント数によるランキング形式、それに加えて魔物の塔っていうボスラッシュが実装されて1ヶ月後のイベントでボスラッシュのイベントを開催する意味がわからない。」


「私もヴァルくんに賛成かな。キキョウくんはどう思う?この中だと一番ゲームに詳しいと思うんだけど。」


「俺としては敢えてボスラッシュのイベントを開催することで魔物の塔を意識させて挑戦者を増やすと言うのもあり得なくはないと思う。」


「私も同意見です。現状魔物の塔の挑戦者は少ないみたいですし、開始1週間で最上階まで到達したのは1パーティだけらしいですし。」


これについては公式から発表されていた。俺時今日も確認していたが、正直確認するまでもなかった。


「まぁ、そうだよね。かなり鬼畜だったし、最上階に関してはクリアさせる気なかったし。」


「やっぱりパンドラさんだったんですね。僕もあの情報は見てきましたけど、多分パンドラさんだろうなとは思ってました。」


レントルは気づいてたんだね。それに対してユイユイは無邪気にお菓子を頬張っている。話を聞こうともしてないって感じだね。


「魔物の塔のこと考えてもイベント形式がどっちかはわからないかな。とりあえずパーティーの区分について決めたいんだけどいいかな?」


「パーティーの区分って?」


「今回のイベントはパーティーごとでの挑戦だから他ギルドと組んだり、ソロでやったりもできる。ただ、うちの方針としては情報を守るためにもギルド内でだけパーティーを組んでもらいたいと思うんだけど、私がいると、私以外ほとんど戦わないってことになって今後連携に問題が出ても嫌だから、私はソロで、他のみんなでパーティーを組んでの挑戦にしたいんだけどいいかな?」


「それって、お前がソロでやりたいだけじゃないのか?」


「それもあるけど、キキョウだって、ヴァルたちと出羽ってそこそこ経つけど、連携はあんまり取れてないでしょ?」


「それはそうだが。」


「私は基本的にソロでの戦闘に特化したスキル構成だから、ソロの練習をしたい。そしてみんなは集団戦になることも多いだろうから、その練習はしておくべきでしょ?」


「俺は賛成だ。ミルナとばかり行動していたし、戦闘もソロが多かったしな。」


他のメンバーも首を縦に振っている。


「それじゃ決定ね。ヴァルとミルナはユイユイとレントルを連れてレベル上げ、キキョウはハンスを連れてレベル上げをお願い。先生は変わらず武器の作成をお願い。」


「俺からもいいか?ハンス、ユイユイ、レントルに一応仮の武器を渡させてくれ。アンファングで手に入るものよりは高品質だから。レベルがそれなりに上がったら希望の武器を教えてくれ。」


そう言って属性付与のされていない基本武器の中では最上位の武器を3人に手渡した。


「そんなのをあっさり作る先生もすごいね。それって相当すごいものだと思うけど。」


「多分他のギルドなら上位の幹部レベルのやつしか持っていない様な武器だな。まぁ、うちは最大25人だし、全員幹部みたいなもんだろ。」


「それもそうだね。3人とも、それ相当いいものだからしばらくはそれを使ってみて、どう言う属性とかスキル、ステータス補正が欲しいかとかを伝えればどんなものでも作ってくれるから。」


「ゲルマ、ありがとう!」


「大切に使います。」


「ありがとうございますゲルマさん。」


リアクションも三者三様だな。


「それじゃその武器を使ってレベル上げね。さっき言った組み合わせが基本になると思うけど、時々組み替えてやってみて。ただ、ユイユイとレントルは常に一緒ね。ミルナもヴァルと一緒じゃなくても色々できる様にキキョウ・ヴァルの組とミルナに分かれる日も作ってそれぞれ頑張ってね。」


「頑張ってみるね。いつまでもヴァルくんに支えられてばっかりじゃいけないしね。私もヴァルくんとみんなを支えられる様にならないと。」


「うん。それじゃ明日からみんな、レベル上げ頑張ってね。私は別でやらないといけないことがあるから単独で行動するね。何かあったらチャットでもメールでも連絡してくれれば、戦闘中じゃない限りすぐにここには来れるから。いつでも呼んでね。」


それから解散して各々の行動をとった。双子はログアウトし、キキョウはハンスにイロアの街を案内しにイロアへ行った。

ヴァルとミルナはやりかけのクエストがあると出掛けていった。残されたのは俺の先生の2人。


「そういえば、頼まれてた装備一式完成したぞ。パンドラの双剣1対に、その他短剣8本だ。」


パンドラの双剣は不意打ちに確率で即死効果が付与されるスキル。その確率は幸運値に左右される。その他の短剣はそれぞれ何かしらの属性付与がされており、状態異常系は毒、麻痺を確率で付与、バフ・デバフ系が攻撃を命中させるたびにSTRを上昇させる、攻撃を命中させた相手を確率で鈍足化、同じ条件で脱力を付与。残りの2つはさらに特殊な属性が付与されていて、一つは飛斬撃。この短剣での斬撃は離れていても当たる。アニメとかでよくある斬撃を飛ばすアレだ。もう一つは残傷。この短剣で与えた傷は残り続け、30秒後経過ごとにダメージを与える。HPを回復することで解除可能で、時間が経過するごとにダメージ量も増える。回復魔法もしくはアイテムを使わずに1時間以上放置すると、30秒ごとに即死ダメージが与えられることになる。


「さすが先生!こう言うのを求めてたんだよ! 」


「だろうな。他に必要なものはないか?あと、エンブレムに関しては俺の知り合いが請け負ってくれることになったぞ。」


「本当に!?」


「あぁ。《玉髄の指輪》のお披露目の時に一緒にお披露目するよ。まだ時間はかかるみたいだけど。」


「時間なんてどうでもいいよ。作ってもらえるってだけで大歓迎だよ。」


「そいつはVRゲームをしない人間だからここに来ることはないと思うけど、陰ながら応援してるってさ。」

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