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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第1章 ユートピアオンライン1

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第42話 魔物の塔

ということでこんなことを学校で考えていたのだが、今日は恭平とは特に何も話さずサービス再会時間を迎えた。最近はレベル上げかみんなで話し合いしてるかばっかりだったから、やっとイベントで楽しめるからいいな。

インするとキキョウがすでにインしていて、集合時間まで2人で出かけることにした。少し散歩していると、キキョウが話しかけてきた。


「なぁ、未空。」


「おいおい、リアルネームはやめてくれよ。ほかのプレイヤーに聞こえたらどうするんだよ。パンドラって呼びたくないならせめてミソラで頼む。」


「そうだなすまん。それでさ、最近レベリングとか話し合いとかばっかりでなんだかゲームしてる感なかったじゃんか。」


「そうだな。何ならインする前俺も全くおんなじこと考えてた。まぁ、明日からはイベントだし、楽しもうぜ。」


「お前人にはリアルネーム気をつけろとか言うくせに俺と2人で話すとき女の振りしようとしないよな。周囲にプレイヤーがいたらどうするんだよ。」


「ごめんごめん。それにさっきリアルネーム呼んだってことはここにプレイヤーは近づかないんでしょ?」


「まぁ、そうだな。それで、イベントについてはいったん置いといてさ、さっき言ったゲーム的な感じで遊べてないって話に戻るんだけどさ。」


「うん。」


「それに俺たち最近リアルの方で一緒にいる時間も少ないじゃんか?」


「2人ともここに入り浸ってるからな。お互いに成績がいいからできることだよな。」


「そういうのは今いいんだって。それでさ、イベントでは俺たち別行動なわけじゃん?それでさ、久々にお前と2人で遊びたいと思ってさ。」


「それでわざわざギルドの外に来たわけか。それで、あてはあるのか?」


「もちろんあるに決まってるだろ!みんなとの集合時間まではキキョウとパンドラじゃなくてキョウヘイとミクとして遊ぼうぜ。」


「わかったよ。それじゃその当てとやらまで案内してくれ。」


「実はもう案内してるんだけどな。この先なんだよ。」


「この森の先って何かあったのか?」


今俺たちがいるのは何の変哲もない森、というか林だ。この先に何かあるとは思えないのだが。


「実は今日のアップデートでこの先に新しいエリアが追加されたんだよ。」


「へー。そういえば俺あんまり情報見てなかったわ。」


「それでその場所がパーティ単位で遊ぶには絶好の場所だったからさ。」


「それは良いんだけどさ、俺パーティーで戦うってなると物理攻撃しかできないぞ。物理無効のモンスターとか出てこないだろうな?」


「出てくるかも。まぁ、その時はその時だ。ほら見えてきたぞ。」


「ほんとだ。なんかでかい建物があるな。で、これは何なんだ?」


「エリア名は魔物の塔。中には各フロアに1体ずつボスモンスターが配置されていてそのモンスターを倒すことで次のフロアに進むことができる。まぁ、よくある試練の塔的なあれだ。」


「確かによくある奴だね。でも遊ぶのに持って来いなのも確かだね。」


「全滅した場合、デスペナルティなしで入り口前で復活するらしい。それなりに高レベルに設定されてるらしいぞ。まだ実装されて時間が経ってないから報告は上がってないけどな。」


「まぁ、俺たちならクリアできるだろ。」


「まぁな。お前がいれば百人力だしな。」


「ちょっと待って。ここってギルド転移使える?」


「どうだろうな。まぁ使えないにしてもメニューからリタイア申請ができるらしい。リタイ

アを申請したら即座に塔の入り口に戻されるシステムらしいからお前が死ぬことはないだろ。」


「それならいいや。それじゃ行こうか。」


「あぁ。ちなみに最初に攻略したパーティーには報酬があるらしいぞ。」


「それは楽しみだね。」


「ユーオンの運営のことだからどうせ初見攻略なんてできない設定だろうし俺たちが初見攻略して報酬とやらを受け取ってやろう!」


「おう!」


何パーティーでも同時に入れるよう塔内に大量のエリアが用意されているらしい。すべてのパーティーが同じモンスターと戦うわけだが、それも大量に用意されているエリアで同時に戦闘を行うことができるらしい。そして誰かが死んでもその階を突破することができれば次の買いに行く前にHP・MP全快で復活するらしい。もちろん生きていたメンバーも回復する。

塔は全部で25階まであり、25階のモンスターは屋上であるため天候などの影響を受けることもある。25階のモンスターと戦っているパーティーがいる状態で24回を突破したパーティーがいた場合待ち時間が生じる。

これら説明が塔の前の立て看板に書いてあった。わざわざここまで説明してくれるなんて易しいな。


「それじゃ入るぞ。」


「準備は出来てるぜ。」


俺たちは塔の中へと侵入した。等の中に入ったら即戦闘というわけではなく、奥に扉がある空間に出た。あの扉の先がボスの間なのだろう


「あの扉の先だな。」


「あぁ、キョウヘイ行くぞ!」


「おう!」


『魔物の塔第1フロアボスモンスター『ゴブリンエリート30匹』勝利条件はすべてのゴブリンエリートを討伐することです。』


機械音声みたいなのが聞こえてきたわざわざボスモンスターの告知までしてくれるのな。


「おいおい、1階でゴブリンエリート30匹ってバグだろ。」


「だな。レベルどのくらいだっけ?」


「個体差はあるけど、だいたい30~50だな」


「だよな。ソロだったらレベル70でも怪しいんじゃないか?」


「だな。スキルにもよるけど70以下だったら正直勝ち目なさそうだな。」


「俺たちは2人なうえに99レべだから関係ないけどな。」


「だな。どうする?」


「ここはキョウヘイに譲るよ」


「いいの?それじゃ遠慮なくいかせてもらおうか!」

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