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ユートピアオンライン~ミミックのアバターを強制された俺はなんだかんだでゲームライフを謳歌する~  作者: 雲英侑李
第3章 ユートピアオンライン2

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第290話 ロキの正体とユズハ

「よろしくお願いします。ロキさん。」


レイナたち3人との会談はパンドラとして出ることにした。


「はい。皆さん先ほどぶりです。まずはこちらの2人の紹介ですね。こちらは『神の集い』ギルドマスターのジャスミンさん、そしてこちらが『パンドラの箱』所属のキキョウです。早速ですが、4人には一旦『パンドラの箱』のギルドホームに来てもらいます。詳細な話はそれからになります。」


一旦さっきの喫茶店に来てもらっていたのだが、ホームに来てもらった方が都合がいいということでそっちに案内した。


「さてと、まずは受け入れについて。レイナ以外の3人は『神の集い』に受け入れてもらう。レイナはうちで受け入れます。ただ、この場所はギルドホームではあるけれど、ギルドホームとしての本来の機能はもう1つのホームに移してるので、ここは皆さんで自由に使っていただいて構いません。」


「ありがとうございます。それで、何で私だけ『パンドラの箱』なんですか?」


「理由は後でお話しします。その前に2つほど。まず、『パンドラの箱』内では基本的に楽な口調で話してください。もちろん性格上敬語の人もいますけれど、あなたたちはそういう類ではないでしょう?」


「いいんですか?」


「えぇ。私はこう話す必要があるからこう話してるまでですし。そしてもう1つ。これは4人全員に約束していただきたいのですが、『パンドラの箱』並びに『神の集い』の情報を外部に漏らさないことと、これからお見せするうちのギルドの秘密についてギルドホーム以外の場所で口にしないことです。」


「わかりました。」


「それでは今日もっとも重要な話題に入りましょうか。レイナの武器や装備は後でうちの生産職に希望を伝えてください。それ以上に重要なこと、私についてのことです。4人は私についてどれだけのことを知っていますか?」


「えーっと、『パンドラの箱』の現存メンバーの中で最も新参だといわれていて、そのうえでナンバー2の地位についていて、以前のイベントで戦闘が初めて大衆の目に触れて、凄腕の呪系統魔法使いであることが判明、そのうえで鎌による近接戦闘も得意。その鎌には低確率で相手に魔力を流し込むことができるスキルがついているといったところかな?」


レイナが一息に言い切り、他の3人の顔を見るが、その3人も頷いている。


「なるほどね。4人とももとは諜報員?」


「はい。諜報活動を中心に活動していました。なのでレベルもカンストはしてないです。」


「そっか。それじゃ私が使えるスキル上げてみてよ。」


「私たちが知っているのは{霞流連斬}{神速}{召雷の呪}{轟炎の呪}{格闘領域(ファイティングエリア)}くらいですね。」


「{双龍剣術・昇龍の舞}もじゃなかったっけ?」


「そういえばロキさんに変身したジャスミンさんが使ってましたね。」


ルリのその発言にナナが同調する。


「いや、あの時ロキさんに少しだけ動揺が見えたし、多分ジャスミンさんのスキルなんじゃないかな。」


「へぇ。それに気づけるんだ。ユズハ、プロ並みの観察眼だよ。」


「ってことはロキさんはプロなんですか?」


「ナナの言う通り、プロだって言いたいところだけどまだプロになれるような年齢じゃないからね。プロ契約は確定してるけど。」


「すご!」


「それで、話を戻したいけど、まだ何か言いたそうだね。」


「これ言っていいのかわからないので、一回個別にいいですか?」


「いいよ。チャットで送ってみてよ。」


少しして送られてきたチャットは以下の通りだ。

『ロキさんの正体ってパンドラさんじゃないんですか?』


「へぇ。これを話すのが目的だったんだけど、そう思った根拠を聞いてもいい?」


「もともとイベントでのロキさんの戦闘を見ていて、共通点を多く感じたのと、戦闘の際の動きを見たときに面影を感じたくらいですかね。で、今改めてスキルの確認をしたときに共通のものがあったのと、さっきの発言が少し引っかかってすべて総合して考えたときにこの可能性が高いなって。」


「さっきの発言っていうと?」


「その口調で話す必要があるっていう発言です。わざわざ口調を普段と変える必要があるという言葉で何かを隠しているというのは察していたんです。それに本来ギルドの管理権限はマスターのみが持つもので、ナンバー2であろうとメンバー管理ほどの権限の譲渡をされているのは不自然です。」


このあたりで残りの3人も気が付いたみたいだ。


「ユズハ、『神の集い』と『パンドラの箱』どっちに来たい?レイナは最初に接触してきてくれたし、うちに来てもらいたい。残りの3人はうちの受け入れ態勢も考えて『神の集い』に行ってもらおうと思ってたんだけど、気が変わったよ。プロと遜色ないほどの観察眼。ぜひともうちに来てほしい。全員は受け入れられないけど、2人までなら受け入れができる。」


「『パンドラの箱』は変わったプレイヤーが多くて気になってたから、『パンドラの箱』がいいです!」


「決まりだね。そしてもう気づいてると思うけど・・・スキル{魔神化}解除」


ボフッ


「私は『パンドラの箱』ギルドマスターのパンドラ。よろしくね。ロキとパンドラが同一人物ということに関してうちと『神の集い』のホーム以外の場所で話さないようにね。それじゃいったん話はここまでだけど、何かある?」


「私たちは大丈夫です。」


ルリも頷いている。


「『パンドラの箱』に来る2人は何かあったらホームで教えて。それじゃいったんそれぞれのホームで加入操作とか済ませよっか。」

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